【現役トリマー監修】ご自宅でできる!トイプードルのトリミングのコツと裏技とは?

長きにわたって人気があるトイプードル。不動の人気No.1と言っても過言ではありません。

一概に、トイプードルと言っても千差万別ですよね。町中で見るトイプードルの種類は様々。

この記事では、そんなトイプードルの“ご家庭でできるトリミング方法”や“お手入れ方法”をご紹介します。

トイプードルは、第9グループ(愛玩犬)に分類され、

家庭犬、伴侶や愛玩目的の犬であることをご存知でしょうか?

私達がペットを飼う上で、幸せな時間を与えてくれる、トイプードルの種類や被毛についてお伝えしていきます。

トイプードルの種類

◇被毛・毛色

被毛は比較的堅く、非常に豊富なカーリー・コート(しっかりと巻いた被毛)

コーデッド・コート(縄状の被毛)が密生しています。

トイプードルをトリミングする上で重要になるのが“被毛”です。

被毛をキレイに伸ばして、コーミングすることがキレイにカットするコツなのです。

プロのトリマーも、巻きやすいトイプードルのドライングには苦労しているものです(笑)

毛色は、キレイで1色毛であることを理想とし、全色で10種類あります。

  • ブラック
  • ホワイト
  • ブルー
  • グレー
  • ブラウン
  • アプリコット
  • クリーム
  • シルバー
  • シルバーベージュ
  • レッド

などで、同色内の濃淡があります。

馴染みがあるのは、レッドやアプリコットですかね。サロンや病院に来店する飼い主さんも、

やはりこの色のトイプードルが一番多い気がします。

◇トイプードルのサイズ

サイズは全部で4種類に分かれます。

  • スタンダード・プードル…体高45~60cm
  • ミディアム・プードル…体高35~45cm
  • ミニチュア・プードル…体高28~35cm
  • トイ・プードル…体高24~28cm

この中でも、一般的に馴染みがあるのは「トイ・プードル」ではないでしょうか。

体が小さく、愛らしいですよね。

飼いやすくて、色々なカットで楽しむことができます。

カットが豊富なため、トリマーも日々勉強しながら新しいカットを覚えています。

被毛は、カーリー・コートとコーデッド・コート 

毛色は全10色 

サイズは全4種類

ひろこ

トイプードの中にも、様々な種類や色がありますね。みなさんは好きな色や種類はありますか?私は、スタンダード・プードルのホワイトが可愛くて大好きです。

トイプードルの種類などを知った上で、次はトリミング方法についてお伝えしていきます。

順番は、下準備→シャンプー→ドライ→コーミング→カットになりますが、順番が前後しても問題はありません。お手入れしやすい手順で、素早くできるとワンちゃんにも負担が少ないでしょう。

トリミングの下準備

下準備とは、以下の手順のことを言います。

  • 爪切り
  • 耳掃除
  • 足裏バリカン
  • 肛門周り・腹バリカン

下準備を終えてからシャンプーに入ることが多いですが、はじめにシャンプーから入って、

ドライ中に、爪切りなど同時進行で終わらせる方法もあります。

◇爪切り

サロンなどでは、カットだけではなく爪切りや耳掃除だけを依頼する飼い主さんもいます。

特に、爪切りは血管があるので、怖くてできないと話す飼い主さんが多いです。

私も、トリマーになりたての頃は、怖くてあまり切ることができませんでした。

数をこなしていくうちにコツを覚えて、少しずつできるようになります。

大きな声では言えませんが、いまだに血管が見えない黒い爪のコには、恐る恐る慎重に爪切りをしています。(笑)

トリマーも血管を傷つけることはしたくないので、慎重になります。

爪切りは、最初に目安を決め平行に切ります。その後、角を切り落とすイメージで斜めに切っていきます。

血管が近くなると、柔らかく湿っている箇所にたどり着くので、その時点で切るのをやめてください。

少々長くても、ヤスリをかけていくと短くなるので問題ありません。はじめのうちは短く切りすぎないようにしましょう。

ヤスリがけも重要で、抱っこをしたときにヤスリが甘いと、飼い主さんの皮膚を傷つけてしまうことがあります。しっかりとヤスリをかけることをオススメします。

いまは、電動のヤスリ機も販売しているので、ヤスリが苦手な方は購入してみるのもいいかもしれません。

犬も爪切りが苦手なコが多いので、最初から完璧にこなそうとはせず、少しずつ慣れていきましょう。

◇耳掃除

耳掃除のまえに、耳毛を抜く必要がある犬種は耳毛抜きをしましょう。

耳毛用のハサミなどがありますので検索してみてください。

または、カンシで抜く方法もありますが、嫌がって動いてしまうとケガの恐れがあるので、

そのときは、トリマーや看護士、獣医師に相談しましょう。

耳掃除は、カンシにガーゼを巻いて、専用の耳洗浄剤をつけて掃除していきます。

綿棒に直接洗浄剤をつけるのもいいでしょう。

マラセチア外耳炎などの病気で、点耳薬治療をしているコもいるかもしれません。

ご家庭でのお手入れや治療も、もちろんいいですが、サロンや病院などで

耳の病気に特化した薬用シャンプー剤があります。不安なときはプロにお願いするのも一つです。

◇足裏バリカン

ご家庭にバリカンはありますか?

いまは、ネットで色々な種類のバリカンを購入することができますよね。

ご家庭でバリカンをかける場合、足裏に特化したバリカンを選ぶといいでしょう。

例えば、0.5mmや1mmの小さなバリカンがあります。(ミニバリ=ミニバリカンと呼んでいます)

細かい毛を刈ることができるので、ぜひ購入してみてはいかがでしょうか。

毛を刈る際は、バリカンの刃を皮膚に平行にあてるとケガをさせにくいです。

◇肛門周り・腹バリカン

足裏に使うバリカンと同様、細かい毛を刈ることができるので、ミニバリで肛門周辺やお腹周りの毛を刈るといいかもしれません。

肛門周辺はハの字でかけ、腹バリカンは皮膚を傷つけないように皮膚に平行にあてるようにしましょう。

爪切りは血管近くで止める 

耳掃除はカンシか綿棒で 

肛門周辺、腹バリはケガをさせないよう皮膚に平行に

ひろこ

もし、「爪切りが怖くてできない」、「耳掃除も不安」、「バリカンを使うのに抵抗がある」など、心配ごとが少しでもあるなら、無理をせずプロにお任せすることをオススメします。暴れるコや、持病があるコは保定が必要なので同様です。一番は、犬に負担をかけさせないことです。

シャンプー

シャンプーをする際は、どの犬種に対しても鼻と耳に、水やお湯が入らないように注意しなければなりません。

また、シャンプー剤が目に入ると、病気の原因になるので、万が一入ってしまったら、水やお湯でよくすすいでください。すすぐのが難しいようなら、点眼薬で洗い流すのもよいです。

お湯で被毛をよく濡らし、シャンプー剤はボールやネットを使ってよく泡立て、全体に泡が浸透するようにしましょう。洗うときに爪を立てたり、力を入れすぎてゴシゴシ洗うと、犬のデリケートな皮膚を傷つけてしまうので気をつけてください。

2回程洗ったら、トリートメントをつけて洗い流します。

ドライング

ご家庭に、ハンドドライヤーはありますか?

トリミングサロンや病院でもハンドドライヤーを使ってで乾かすことがあります。

トイプードルの被毛は、非常にカーリーですぐに毛が巻いてしまうので、素早く伸ばさなければなりません。

全体を一気に乾かすのではなく、一箇所を完璧に乾かしてから次に行くようにするとキレイに乾きます。

このとき、「スリッカー」と呼ばれるクシを使いながら乾かしていきます。

初めから、スリッカーを上手に使いこなすことは難しいので、徐々に慣れるようにしましょう。

乾かす順番は、顔→頭→背中→尾→側面→手足です。

水分は、上から下に流れていくのを意識して、なるべく上の方から乾かすようにします。

乾かしながら、毛玉も同時にほぐしていくと、後々カットが楽になります。

毛玉をほぐそうと力を入れ過ぎると、皮膚を痛めてしまうので、頑固な毛玉の場合はハサミでカットするか、

バリカンで刈ってしまうといいかもしれません。

コーミング

コーミングとは、「コーム」と呼ばれるクシで被毛を整えることを言います。

先程、ドライのときに使用した「スリッカー」とはまた別のクシになります、

この「コーム」を使用して、毛玉やもつれがないかの最終確認をします。

皮膚と平行にコームをいれ、毛流れにそって進んでいきます。

トイプードルは、毛玉やもつれができやすい犬種なので、コーミングは大切な作業になります。

カット中に、毛玉やもつれが見つかると、それだけカット時間が短くなってしまいます。

トリミング時間が限られているトリマーからすると避けたいことなのです。

ご家庭でコーミングする際も、毛玉やもつれがないかよくコーミングすることをオススメします。

鼻や耳にお湯が入らないように注意する 

シャンプー剤が目に入ったら、よくすすぐ 

被毛がキレイにのびきるよう、一箇所を集中して乾かす 

乾かす順番は、顔→頭→背中→尾→側面→手足 

皮膚と平行にコームをいれ、毛流れにそって進む 

カット前に、毛玉やもつれがないか確認する

ひろこ

カット前の、シャンプー、ドライング、コーミングはカットが可愛く決まる“要”になります。以上のことを踏まえてトライしてみてくださいね。

カット

いよいよカットです。

最近SNSで流行っている、「ママミング」という言葉を聞いたことがありますか?

「ママミング」とは、飼い主さんが“セルフ”でカットすることを言います。

動画を見ながら、器用な飼い主さんに感心したり、「この箇所を切るんだ!」と新しい目線で見ることができて

勉強になります。

SNSで注目されるほど、セルフでのカットが流行っているのですね。

では、セルフカットする上で、押さえておきたい“ポイント”をいくつかご紹介します。

  • 目周辺のカット
  • 頭と耳の境目
  • 足回りのカット

・目周辺のカット

目周りをカットする際、プロのトリマーにも共通しますが、“ハサミの向き”が重要になります。

刃先は必ず「外側」に向けることを意識します。

目頭は顔の印象を大きく変えます。可愛く見せるコツでもあります。

ポイントは、目頭の毛をクシでよく立毛させます。

立毛しないと、ケガの原因になるので気をつけましょう。

被毛は「ハサミの刃先」で切ることを心がけてください。

・頭と耳の境目

顔をカットするときに、顔・頭・耳をパーツごとに分けてカットすると、輪郭がハッキリと見えて可愛くなります。

特に、頭と耳の境をしっかりカットすることによって、メリハリがつき、より可愛さが強調されます。

ぼんやりとした“ニュアンスカット”がお好みの方は、ハッキリと線を入れず、スキバサミなどでぼやかしながらカットするといいでしょう。

・足回りのカット

足裏バリカンを終えたあと、パット(足)の形に沿って丸く切っていきます。

このとき、足裏からでる毛をしっかりと切るといいでしょう。

何度もコームを入れ、いらない毛を引っ張り出してください。指で毛を引っ張りだして切る方法でも大丈夫です。

しっかりとカットすることによって、全体の印象がだいぶ変わります。

他の箇所が曖昧でも、足回りのラインがくっきりすることによって、なんとなく形になります。

全体的に、アウトライン(輪郭)はハッキリと明確に出すことで、カットが決まって見えますので、ぜひお試しください。

目回りのカットは、刃先の向きに気をつけながら「刃先」でのカットを心がける 

顔・頭・耳をパーツごとに分けてカットする    

足裏からでる毛をしっかりと切りながら、パットの形に沿って丸くを意識

まとめ

いかかでしたか?トイプードルといっても、種類・色・大きさはそれぞれ。

カットの前にも、下準備からはじまり、シャンプー、ドライング、コーミングが“カットの鍵”になります。

他にも細かい作業がありますが、この記事ではトイプードルを可愛く見せるコツと裏技をご紹介しました。

少しでも可愛いカットをしていただけると嬉しいです。

今回は、トイプードルのカットについてお伝えしてきましたが、各犬種によってカットも様々です。

他の犬種カットについては、またの機会に。

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、一般企業に就職。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKC資格取得。現在はトリミングサロンで働きながら記事を制作。一児のシングルマザー。