トイプードルの飼い主が知るべき!パテラとその対処法とは?

愛らしいトイプードルですが、その小さな足に潜む「パテラ」という病気をご存知ですか?パテラの悩みを抱えている飼い主さんも少なくありません。今回の記事では「パテラとは何か?その対処法」を解説していきます。

パテラとは何か?

トイプードルの飼い主さんがよく耳にするかもしれない「パテラ」という用語ですが、これは犬の膝関節に関連する疾患を指します。具体的には、膝蓋骨(いわゆる膝のお皿)が定位置を離れてしまうことを指すのですが、正式な医学用語としては「膝蓋骨脱臼」と呼ばれています。

主に小型犬に多く犬の歩行に直接影響を及ぼすため、放置しておくとさまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。早期の理解と対策が重要になります。

パテラがトイプードルに多い理由

トイプードルにパテラが多いのは、主に遺伝的な要素が強く関係していると考えられています。これは、小型犬特有の遺伝子構造に起因するものであり、特にトイプードルは骨格が脆弱で、膝関節の構造上、膝蓋骨が外れやすいという問題を抱えています。

しかも、トイプードルのような人気の高い犬種では、無計画な繁殖が行われがちで、それによって遺伝的な弱点が顕著になることも否めません。さらに、トイプードルはアクティブな性格が多いため、活発に動き回ることで膝への負荷が増え、結果としてパテラを発症するリスクが高くなるのです。

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パテラの基本的な症状

膝蓋骨脱臼(パテラ)の基本的な症状としては、まず歩行時の異常が挙げられます。具体的には、膝のお皿がズレることにより、犬が片足を浮かせたり、跛行(はこう)したりして歩く様子が見られます

また、痛みにより足を引きずることもあります。いずれも犬が突然立ち止まって脚をバタつかせるなどの行動を取ることがあるため、それがパテラの兆候である可能性があります。症状が進むと、膝関節の変形や関節炎などを引き起こし、ひどくなると犬が歩けなくなることも考えられるため、早期の対応が必要です。

他の犬種との比較

パテラの発症率は犬種によって差があり、トイプードルをはじめ小型犬に多く見られます。他の犬種とどう異なるのでしょうか。大型犬では、体重が膝関節に大きな負荷をかけるため、異なるタイプの関節疾患が起こることが多いです。

しかし、パテラに関しては小型犬のほうが発症しやすいとされています。遺伝的背景に加え、育成環境や栄養状態も関与するため、他犬種との比較を通してパテラへの理解を深めていきましょう。

ひろこ

パテラは小型犬がかかりやすい病気なんですね!遺伝的な要素が関係していると完治するのは難しいですが、日々の生活のなかで予防はできますね☺️

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パテラの診断方法

もしかしたら、愛犬がパテラにかかっているのでは?と不安に感じている飼い主さんも多いはず。ここでは、パテラの診断方法について詳しく解説していきます。

1. パテラの早期発見のためのサイン

パテラの早期発見は、治療成果に大きな影響を与えるため重要です。そのためには日常生活の中での微細なサインを見逃さずに、迅速な対応が必要となります。

例えば、犬が歩行時に片足をちょこちょこと持ち上げる、いわゆる「スキップ」のような動きを繰り返す場合や、片足に体重をかけられないなどの異変はパテラを疑うきっかけになるでしょう。

また、階段の登り降りの際の難しさや、ジャンプを躊躇する様子も見られることがあります。これらの行動は、膝の関節が正常に機能していない証拠とも言えるため、このようなサインが見られた場合には獣医師に相談することが不可欠です。

2. 獣医師による診断過程

獣医師によるパテラの診断過程には、いくつかのステップがあります。まず初めに、獣医師は詳細な問診を通じて、犬の行動の変化や症状の経緯を把握し身体検査を行います。この検査では、特に犬の膝関節の安定性を確かめるために、手技(マニピュレーション)を用いて膝蓋骨の位置や動きを確認します。

この検査によって、膝蓋骨が正常な位置からズレているかどうか(脱臼しているかどうか)を診断することができます。必要に応じて、X線検査やその他のイメージング診断を行うことで、膝関節の構造的な問題をさらに詳しく調べることが可能になります。

3. パテラと誤診されやすい他の膝関節疾患

膝関節の疾患にはパテラ以外にも様々なものがあり、誤診されるリスクが存在します。たとえば、「前十字靭帯断裂」は膝の不安定性を引き起こす別の一般的な疾患で、パテラと似たような症状を示すことがあります。前十字靭帯が断裂した場合、膝関節の安定性が失われ、異常な動きが見られるようになってしまうのです。

その他にも、「軟骨下骨病変や「関節炎」もパテラと類似した症状を引き起こす可能性があるため、獣医師は注意深い診断をする必要があります。正確な診断を得るためには、問診、身体検査のほか、X線やMRIなどの画像検査を駆使して、関節の状態を詳細に調査することが肝心です。

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パテラの予防法と健康管理

トイプードルを放っておくとパテラになりがちですが、日ごろから予防法を知り、正しい健康管理を行うことが非常に重要です。予防対策には、適切な運動、栄養バランスの整った食事、そして日々の注意点があります。

これらを実践することで、愛犬の元気な姿を長く保つおてつだいをすることができるのです。次は、その具体的な方法を一つずつ説明していきます。

1. 適切な運動が予防につながる

トイプードルにとって、過度な運動はパテラを悪化させる原因になりますが、運動不足も同じくリスクを高めます。適切な運動量を見つけることが、パテラの予防には重要です。まずは、犬のサイズや年齢、体調を考え、短時間の散歩から始めましょう。

その後徐々に運動量を増やし、愛犬がストレスを感じない範囲で継続することが大切です。軽いジャンプや階段の昇降は膝への負担が大きいため避け、散歩のコースはなるべく平らな地面を選んでください。まれに、生まれつき膝の弱いトイプードルもいるため、無理な運動は絶対にさけ、獣医師と相談しながら、愛犬に合った運動プランを立てていくことが予防への道なのです。

2. パテラ予防のための栄養管理

パテラ予防のためには、栄養バランスを考えた食生活が不可欠です。たんぱく質やカルシウムなど、骨や筋肉を構成するのに必要な栄養素をバランスよく摂取することが大切です。

しかし、肥満はパテラのリスクを高めるため、過剰なエネルギー摂取は控える必要があります。食事の内容はもちろん、食べる量や時間にも注意し、定期的に体重を測定して愛犬の適正体重を保つことが大切です。

また特定の栄養素に偏ったり、人間の食べ物を与えたりすることは避け、獣医師の指導のもとでトイプードルのための専用フードやサプリメントを選ぶこともオススメします。

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日常生活での注意点

トイプードルのパテラ予防において、日常生活でのちょっとした注意が大きな差になります。例えば、滑りやすいフローリングの上で急に走り出すことは、膝への負担を増加させるので、滑り止めのマットを敷くなどの対策が効果的です。

また、愛犬が高い所から飛び降りることが多い場合、着地時の衝撃が膝にダメージを与えることがあるため、できるだけそういった行為は制限しましょう。さらに、定期的に獣医師による健康診断を受け、膝関節の状態をチェックしてもらうことも予防策の一つです。日常生活の中で、これらの点に注意を払うことが、パテラを未然に防ぐカギとなるのです。

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まとめ

今回の記事では、トイプードルに多い「パテラ」についてお伝えしました。どの犬種にもかかりやすい病気があります。かからないように工夫するのも飼い主の務めなので、日頃から愛犬の行動をよく観察して、病から守りましょう!最後までお読みいただきありがとうございました☺️

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。