初めてのケアも安心!犬の足裏バリカンのやり方と頻度とは?

犬の足裏の毛は思った以上に伸びやすく、放っておくと滑りやすくなったり、ゴミが絡まって皮膚トラブルを引き起こす原因になります。
今回の記事では、犬の足裏バリカンのやり方や頻度の目安、注意点などをわかりやすく解説します。初めての方でも安心してケアできるように、順を追って紹介していきます。ぜひ最後までお読みください。

犬に足裏バリカンが必要な理由とは?

犬の足裏バリカンは、滑り防止や健康維持のためにとても大切なケアです足裏に生える柔らかな毛は、伸びると床との摩擦が減り、犬が滑りやすくなります。特にフローリングやタイルなどの滑りやすい床では注意が必要です。

足裏の毛にホコリや小石、草の種などが絡まると、皮膚炎やケガの原因になることもあります。愛犬の健康を守るためにも、定期的な足裏バリカンのケアが欠かせません

犬の足裏バリカン前の準備

足裏カットを始める前には、犬が落ち着ける環境づくりと正しい道具選びがカギです。バリカンが初めての犬にとっては、音や振動に驚くこともあるため、安心してケアできる雰囲気がとても大切です。ここでは、足裏バリカンをする前の準備についてご紹介します。

1.犬がリラックスできる環境を整える

足裏は敏感な部位のため、犬が不安を感じやすい場所でもあります。静かで落ち着いた空間で、優しく声をかけながら準備をしましょう。飼い主との信頼関係があれば、犬も自然と安心してくれます。

2.犬専用のバリカンを用意する

犬の足裏には小回りのきく部分用バリカンがおすすめです。刃の長さが1mm以下のタイプを選ぶと、細かい部分までしっかりカットできます。人間用は刃が大きすぎてケガのリスクが高いためNGです。

ひろこ

バリカンを使う前には、軽く手に持ってスイッチを入れ、犬に音や振動を慣らしておくと、実際の作業がスムーズになります。

犬の足裏バリカンのやり方をステップで解説!

犬の足を傷つけず、効率的にきれいに整えるためには、順を追った正しいやり方が大切です。ここでは、実際に犬の足裏をバリカンでカットする手順をわかりやすく紹介します。

ステップ1:毛をとかして毛玉をほぐす

まずは足裏の毛をコームでとかし、毛玉やもつれを取り除きます。毛玉があるとバリカンの刃が引っかかってしまい、犬が痛がることがあります。指で肉球をやさしく広げて、どこに毛があるかをしっかり確認しましょう。

ステップ2:肉球に沿ってバリカンを当てる

バリカンは皮膚に対して平行に当て、毛の流れに逆らう方向に動かすのが基本です。つま先からかかとに向かって、やさしくなでるように滑らせましょう。指の間など狭い部分はバリカンが届きにくいので、小さなハサミを使って整えるときれいに仕上がります。

ひろこ

すべての足を一度にカットするのが難しい場合は、1日1本ずつ行うのも◎。犬の負担を減らし、慣れる時間もつくってあげられます。

犬の足裏カットの頻度はどのくらい?

足裏バリカンをする頻度について、疑問に思う飼い主さんも多いのではないでしょうか?足裏の毛の伸び方は犬種や個体によって違いますが、一般的な目安は月に1〜2回です。

室内で過ごす時間が長い犬や、フローリングの床で滑りやすい環境の犬は、もう少しこまめにチェックしてあげるとよいでしょう。肉球の間から毛がはみ出していたり、歩いているときに足を滑らせているように見えたら、カットのサインです。

足裏バリカン後のお手入れ

バリカンが終わったら、仕上げのケアも忘れずにしましょう。足裏の状態をチェックし、必要であれば保湿や消毒を行います。赤みや乾燥がある場合は、肉球用のクリームを塗って保湿ケアを行います。特に冬場は乾燥しやすいため、カット後のケアがトラブル予防になります。

あまりにも赤い場合や痛がる様子が見られたら、迷わず病院にかかりましょう。使用後のバリカンも、毛を取り除いてオイルを差し、次回も清潔かつ快適に使えるようにしておきましょう。

ひろこ

バリカンの切れ味が悪くなると、毛を引っ張ってしまい犬が痛がる原因に。定期的に刃を点検して、必要なら交換するのがベストです。

足裏バリカンでよくあるトラブルと対処法

犬の足裏カットは慎重に行っていても、トラブルが起こることがあります。たとえば、誤って皮膚を傷つけてしまったり、犬が激しく嫌がって作業が進まないケースなどです。

もし傷をつけてしまった場合は、すぐに消毒し、出血や腫れがある場合は獣医師に相談を。犬が強く嫌がる場合は、無理をせず一度中断し、別の日に少しずつ慣らしていきましょう。

自宅で難しいときはプロにお願いしよう

足裏バリカンは慣れれば自宅でもできますが、無理は禁物です。もし犬が極端に嫌がったり、自信がない場合はトリマーや動物病院にお願いするのもひとつの手段です。プロは素早く安全に作業してくれるため、犬のストレスも最小限に。初めての方は、プロに一度お願いして手順を見学するのも学びになります。

まとめ

犬の足裏バリカンは、見た目を整えるだけでなく、滑り防止・皮膚トラブル予防・歩行の安定など、犬の生活にとって多くのメリットがあります。頻度の目安や正しいやり方を押さえておけば、初めてでも安全にカットできますよ。日々のスキンシップの中に足裏チェックを取り入れて、愛犬の健康管理をしていきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。