【スピッツ】飼い主さん必読!トリミングで愛犬をふわふわ可愛くする方法とは?

真っ白なふわふわ雲のような姿で人々を魅了する日本スピッツ。その美しさの秘密は、実は飼い主さんの愛情たっぷりのお手入れにあるんです。今回の記事では、スピッツの魅力を最大限に引き出すトリミングの極意を大公開!プロ顔負けのテクニックから、自宅でできる簡単ケアまで、愛犬をもっと可愛くする方法をご紹介します。

スピッツの被毛の特徴

日本スピッツの被毛は、まっすぐな上毛(オーバーコート)と柔らかめの下毛(アンダーコート)からなるダブルコートです。スピッツの魅力的な外見の源であると同時に、適切なケアが必要な理由でもあります。

スピッツの被毛は一年中抜け替わりますが、特に春と秋の換毛期には抜け毛が多くなります。この時期には、より頻繁なブラッシングが必要となります。

ひろこ

スピッツの名前の由来は、ドイツ語で「尖っている」という意味を持つ「Spitz」です。この名前は、尖った口と三角の耳という特徴からきているんですよ。

スピッツのトリミングの必要性

スピッツのトリミングは、単に見た目を整えるだけでなく、健康維持にも重要な役割を果たします。適切なトリミングには以下のような利点があります。

  1. 被毛の健康維持:定期的なブラッシングと適切なカットにより、被毛のもつれや毛玉の形成を防ぎます。
  2. 皮膚の健康促進:トリミングにより皮膚の通気性が良くなり、皮膚トラブルのリスクを軽減します。
  3. 体温調節のサポート:特に夏場は、適度な被毛の整理により体温調節を助けます。
  4. 清潔さの維持:定期的なトリミングにより、汚れや臭いを防ぎ、愛犬を清潔に保つことができます。

これらの利点を考慮すると、スピッツのトリミングは単なる美容行為ではなく、愛犬の健康と快適さを維持するための重要なケアであることがわかります。定期的なトリミングを通じて、スピッツの美しい被毛を保ちながら、同時に健康的な生活をサポートすることができるのです。

スピッツのトリミング方法

スピッツのトリミングは、主にブラッシングとシャンプー、そして部分的なカットをすることが多いです。以下、それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。

1. ブラッシング

ブラッシングは、スピッツのトリミングの中で最も重要かつ頻繁に行う作業です。週に3〜4回程度のブラッシングが推奨されます。換毛期には毎日行うことが理想的です。

必要な道具

  • スリッカーブラシ:もつれを解くのに効果的
  • コーム:細かい毛玉を取り除くのに使用
  • アンダーコート用レーキ:下毛の抜け毛を取り除くのに最適

2. シャンプー

シャンプーは、月に1回程度が適切です。ただし、愛犬の生活環境や活動量によって頻度を調整する必要があります。以下は、必要な道具と手順について解説します。

必要な道具

  • 犬用シャンプー(白い被毛用がおすすめ)
  • タオル
  • ドライヤー

シャンプーの手順

  1. ぬるま湯で全身をよく濡らします。
  2. シャンプーを泡立てて、全身にまんべんなく塗布します。
  3. 優しくマッサージするように洗います。
  4. しっかりとすすぎます。シャンプーが残らないよう、念入りにすすぐことが重要です。
  5. タオルで水分を拭き取ります。
  6. ドライヤーで乾かします。この際、皮膚に直接熱風があたらないよう注意し、ブラッシングしながら乾かすと効果的です。
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スピッツの被毛は水をはじく性質があるため、シャンプーの際はしっかりと被毛の奥まで水が浸透するよう心がけましょう。

3.カット手順

カット手順は、以下の4つのステップで進めていきます。

1.足まわり

まず、犬を安定した台の上に乗せるか、小型犬の場合はひざの上に乗せます。足の関節を優しく持ち上げ、足裏を確認します。バリカンを持つ手とは反対の手で足を支えながら、爪の方から大きい肉球に向かってバリカンを動かします。この際、バリカンの刃を皮膚と水平に保ち、優しく動かすことが重要です。

2.お尻まわり

尻尾を優しく持ち上げた状態でカットします。肛門を傷つけないよう注意し、バリカンの刃を常に肛門の内側から外側に向けて動かします。肛門まわりを一周するようにカットし、尻尾の下に肛門が見えるまでカットします。

3.顔まわり

顔まわりは特に注意が必要です。目や耳、口に近いところは慎重にカットします。たてがみは毛の流れに沿ってカットしますが、ヒゲを切り落とさないよう注意します。

4.全体的な仕上げ

「豪華な被毛はふんわりと、耳や足先は小さめに見えるようにスッキリと」をイメージしてカットします。前足は手根球より先、後足はかかとより先を短く整えます。耳先と耳の内側を三角に沿って面取りするようにカットし、眉とヒゲの長い部分もカットして上品で優美な印象に仕上げます。

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カット中は常に犬の様子を観察し、無理のない範囲で行うことが大切です。また、スリッカーブラシの使用は控え、ピンブラシとコームでしっかり仕上げることがおすすめです。

プロのトリミングサービス

自宅でのケアに加えて、定期的にプロのトリマーによるトリミングを受けることをおすすめします。プロのトリマーは、スピッツの被毛の特性を理解し、適切なケアをしてくれます。

一般的には2〜3ヶ月に1回の頻度でプロによるトリミングを受けることが推奨されており、費用は地域や店舗によって異なりますが、中型犬であるスピッツの場合、1回あたり3,000〜10,000円程度を見込んでおくと良いでしょう。

季節ごとのトリミングのポイント

スピッツのトリミングは、季節によってポイントが少し異なります。以下を参考にしてください。

  • 春は換毛期に入るため、抜け毛が多くなります。ブラッシングの頻度を増やし、下毛をしっかりと取り除きましょう。
  • 夏は暑さ対策として、足回りや腹部の毛を少し短めにカットすると良いでしょう。ただし、日焼け対策として、背中の毛は適度な長さを保つことが大切です。
  • 秋は再び換毛期を迎えるため、春と同様にブラッシングを念入りに行います。冬に向けて被毛を整えていく時期です。
  • 冬は寒さから身を守るため、被毛はある程度の長さを保ちます。ただし、結露や雪が付着しやすくなるので、外出後のケアが特に重要です。

季節によって、トリミング頻度や長さなどを変えると愛犬も快適に過ごせます。

トリミング時の注意点

スピッツのトリミングを行う際は、以下の点に注意しましょう。

  1. 優しく扱う:スピッツは神経質な面があるので、常に優しく接することが大切です。
  2. 褒める:トリミング中は頻繁に褒めて、ポジティブな経験にしましょう。
  3. 休憩を入れる:長時間のトリミングは避け、適度に休憩を入れましょう。
  4. 道具の手入れ:ブラシやコームは清潔に保ち、定期的に消毒しましょう。
  5. 皮膚のチェック:トリミング中は皮膚の状態もチェックし、異常がないか確認しましょう。
  6. 無理をしない:自信がない部分は、プロに任せることも大切です。

これらのことを、頭の片隅におきながらトリミングすると、愛犬も落ちついてくれます。ご自宅でのトリミングを考えている方は、ぜひ実践してみてくださいね。

まとめ

スピッツのトリミングは、その美しい被毛を維持し、健康を守るために欠かせません。定期的なブラッシングとシャンプー、そして必要に応じた部分的なカットを行うことで、愛犬は快適に過ごすことができます。

自宅でのケアとプロによるトリミングを組み合わせることで、より効果的なケアが可能になります。愛犬との絆を深める機会としても、トリミングの時間を大切にしてください。

適切なトリミングを通じて、スピッツの魅力的な外見を保ち、健康で幸せな生活を送れるよう、日々のケアを心がけましょう。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。