黒川社長インタビュー:動物医療ワーカーのための革新的サービス『ミニイク』

ミニイク株式会社は、『ミニイク』という動物病院の往診サポートシステムを開発・運営している企業です。 『ミニイク』では、往診に必要なスケジュール管理や顧客情報の管理、決済、電子帳票の作成などをWeb上で効率的に行えます。さらに、カルテやワクチン接種証明書のデジタル化により、往診時の荷物を減らすことができます。また、地図アプリと連携して予約情報から往診先の住所を簡単に調べることができます。 システムの使用料金は、登録ペット数によって異なり、500頭までは無料で利用できます。

サービスの概要

記者:まずはサービスの概要を教えてもらえますか?

黒川氏:『ミニイク』は、動物病院の従業員が抱える課題を解決するために、エンジニアやデザイナーも実習に参加して開発されたオールインワン経営システムです。院長、獣医、動物看護師、受付スタッフ、飼い主の五者の視点を取り入れて設計されており、動物病院で発生する作業を全面的にサポートします。

フルクラウド型でオンライン予約、受付、電子カルテ、会計システムが連携し、情報の入力や書類のやり取りを簡便化。飼い主のマイページでは、診療情報やお薬手帳の管理ができ、夜間の救急対応にも役立ちます。これにより、動物と飼い主との時間を確保し、医療支援に貢献します。

創業のきっかけと背景

記者:このサービスを開始したきっかけについて詳しく教えてください。

黒川氏:サービス開始のきっかけは、非常に個人的かつ痛ましい出来事でした。私の友人が自殺したのです。彼は動物医療の現場で働いており、過酷な労働環境と絶え間ないプレッシャーに耐え切れず、命を絶ってしまいました。

彼の死をきっかけに、動物医療に従事する全てのワーカーさんたちが抱える問題を深刻に捉えるようになりました。彼らの精神的負担を軽減し、少しでも楽にしてあげたいという思いから、このサービスを立ち上げる決意を固めました。

サービス提供において最も重視していること

記者:このサービスを運営するにあたって、一番力を入れていることは何ですか?

黒川氏:私たちのミッション「Be a HERO」を最も重視しています。このミッションは、動物医療ワーカー全員をヒーローと見なし、彼らのために尽力することを意味します。

具体的には、お客様に対して誠実であること、信頼を裏切らないことを大切にしています。動物医療の現場は非常に厳しいものですが、私たちはそこにいる全ての人々をサポートし、彼らが本来の仕事に集中できる環境を提供することを目指しています。

利用してほしい方々について

記者:どのような方にこのサービスを利用していただきたいと考えていますか?

黒川氏:このサービスは、動物病院の全スタッフの幸せを真剣に考え、良い病院を作りたいと願っている院長先生に、特に利用していただきたいです。

飼い主様や動物たちの幸せだけでなく、看護師さん、獣医師さん、受付さんといった全てのスタッフが働きやすい環境を提供することが重要です。全員が幸せであることが、最終的に病院全体の質を高めると信じています。

利用者からの声

記者:実際にこのサービスを利用した方々からは、どのようなフィードバックが寄せられていますか?

黒川氏:現在、まだいくつかのバグや問題があるため、改善の余地はありますが、既に多くのポジティブなフィードバックをいただいています。

「サービスを利用することで、病院運営がかなり楽になった」「サポートが得られて助かっている」という声が多く寄せられています。これらの声を基に、さらにサービスの質を向上させるために、日々努力を続けています。

サービスを始めて良かったこと

記者:このサービスを始めて、どのような良いことがありましたか?

黒川氏:サービスを開始して以来、動物病院の運営が効率化され、スタッフ全員が働きやすくなったとの報告を多くいただいています。特に、従来は多くの時間と労力を必要としていた業務が自動化されたことで、スタッフが本来の業務に集中できるようになりました。

また、スタッフの精神的負担が軽減され、職場の雰囲気が良くなったという声もあります。全体として、動物病院のパフォーマンスが向上し、より質の高い医療サービスを提供できるようになったことが、大きな成果だと感じています。

他との差別化ポイントと最終メッセージ

記者:最後に、競合他社との差別化ポイントやアピールポイントがあれば教えてください。

黒川氏:私たちの大きな差別化ポイントは、動物病院様のお客様を奪うようなことは絶対にしないという方針です。具体的には、私たち自身が動物病院を運営することは一切ありません。

これにより、動物病院様が安心して私たちのサービスを利用できるようにしています。また、動物病院様の成功を一緒に築いていくことを最重要視しています。

動物病院の運営をサポートし、スタッフ全員が幸せになれる環境作りを支援することで、最終的には病院全体の質を向上させることを目指しています。

この新しいサービスは、動物医療の現場で働く全ての人々を支え、彼らの負担を軽減することを目的としています。動物医療ワーカーの方々が安心して働ける環境を提供し、動物病院全体のパフォーマンスを向上させるために、ぜひこのサービスを利用してみてください。

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。