【犬種特集】~ver7.飼育しやすい?シーズーの特徴と生態を解説

家族とのふれあいを大切にし、手のかからない愛犬として人気のシーズー。どんな魅力と注意点があるのでしょうか。今回の記事では、飼育しやすいと言われる「シーズーの特徴や生態」を、基本情報から健康管理、まで幅広く解説します。シーズーとの暮らしを考えている方、または既に家族の一員として迎えている方も、新たな発見があるかもしれません。

シーズーの基本情報

シーズーは愛嬌あふれる小型犬として、世界中で人気を集めています。その歴史は非常に古く、神秘的な魅力を持っており、昔から多くの人々に親しまれてきました。

シーズーの特徴は、その丸々とした体型と長く豊かな被毛にあり見る者を魅了します。また、比較的小さい体を持っているため、都市部のマンションなど狭い空間でも快適に飼育できる犬種です。飼い主に対する愛情深さも特筆すべき点であり、家族の一員としてその存在を大切に思いながら共に暮らしていくことを楽しむことができるのです。

1. シーズーの原産国と歴史

シーズーの原産国はチベットとされており、その存在が記録されているのは紀元前の時代までさかのぼります。もともとはチベットの僧侶たちによって大切に飼育されていました。

後に中国の皇帝への贈り物として献上されることが多くなり、皇室の中で優雅に暮らす宮廷犬として栄えました。時を経て20世紀に入り西洋へと伝わり、現代においても多くの人々に愛されるペットとなっています。その歴史の長さと、王族に愛された由緒正しさが、シーズーの高貴な雰囲気を今に伝えているのです。

2. シーズーのサイズと体重

シーズーは小型犬に分類される犬種であり、大人になってもそのサイズはそれほど大きくなりません。通常、シーズーの体高は約20センチから28センチ程度になることが多く、体重は4キロから7.5キロとされています。

この体重は男女で僅かに差があり、雌の方が少々小さいことが一般的です。コンパクトな体を持ちながらも、がっしりとした骨格を持つシーズーは、活発で元気いっぱいの遊びが好きで、その動きはとても敏捷です。小さくても健康で適度な肉付きを持つことから、たくましさも感じさせる犬種でもあります。

3. シーズーの寿命と健康傾向

シーズーの平均寿命は約12年から16年と比較的長命です。しかし、その可愛らしい外見に反して、呼吸器系の問題や関節疾患など、遺伝的な健康傾向に注意を払う必要があります。

例えば、短い鼻による呼吸の問題や飛躍的な活動への負担が関節に影響を及ぼすことがあるため、日頃からの適切な運動量の管理が必要です。低アレルギー性の食事と定期的な獣医師によるチェックは、シーズーの健康を保つための大切な要素となります。

また、避けられない老化に伴う目の問題や聴力の低下にも留意し、愛犬の一生を通じて最適なケアを心がける必要があるのです。

シーズーの被毛の特徴

シーズーの最も大きな特徴の一つが豊かな被毛でしょう。その長くしなやかな毛は、正しくケアされることで美しく輝き、シーズーの魅力を一層引き立てます。

被毛はダブルコートで、上毛と下毛の二層構造になっており、上毛は長く直毛で流れるような見ためですが、下毛は柔らかく密度が高いのが特徴です。色彩も多種多様で、白、黒、茶色、金色、クリーム色などがあり、まれに混色の個体も見られます。それゆえ、こまめなお手入れが必要とされており、毎日のブラッシングが欠かせません。

1. 被毛のメンテナンス方法

シーズーの被毛を美しく保つためには、日常のメンテナンスが非常に大切です。まず、毎日行うべきなのがブラッシングです。ブラッシングによって被毛のもつれを防ぎ、皮膚の血行を良くする効果があります。特に重要なのは、耳の後ろや脚の内側など、もつれやすい部分の丁寧なお手入れです。

また、定期的なシャンプーも欠かせませんが、毎回のシャンプー後にはドライヤーでしっかりと乾燥させることが重要です。被毛が湿った状態で放置されると、皮膚病の原因になることもありますので、乾燥には特に注意が必要です。

さらに、トリミングによるカットも被毛管理の一環です。毛が長すぎると環境によっては汚れやすくなりますので、季節やライフスタイルに応じた長さに調整が望ましいです。

2. お手入れ用品の選び方

シーズーの被毛を適切にケアするためには、お手入れ用品の選び方も重要です。ブラシには様々な種類がありますが、シーズーの被毛には、毛先の丸まったソフトなピンブラシが適していますもつれをほぐす際に使うコームも、被毛を傷つけないように先端が丸く処理されたものを選ぶと良いでしょう。

シャンプーは皮膚に優しい低刺激のものを選び、可能であればシーズー用に特化した製品を使用してください。トリミングのハサミも、安全で使いやすいものが望ましいです。これらのお手入れ用品は、専門のペットショップや通販で揃えることができます。

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シーズーの性格

シーズーは愛情深く、家族や他のペットとも親しみやすい性格をしている犬種です。その温和でおとなしい性質は、子どもや高齢者がいる家庭にも最適であると言えるでしょう。

また、好奇心旺盛で社交的な一面を持ち合わせており、新しい環境や人に対しても比較的順応性が高いです。ただし、その人懐っこさが依存心を強くしてしまうこともありますので、適度な独立心を育てることも大切になります。

穏やかで忍耐強いシーズーですが、時には頑固な面を見せることもあるため、しつけは根気良く、お互いの信頼関係を築きながら進めていくことが大切でしょう。

ひろこ

私も以前シーズー犬を2頭飼っていました。かわいい反面、頑固な一面もありましたがそれもまた可愛いですよね☺

シーズーの健康管理

シーズーは遺伝的にいくつかの健康問題を抱えていることが知られています。たとえば、目の病気である「犬の白内障」や「眼瞼内反症」、呼吸器系の問題として「気道崩壊」などが挙げられます。これらはシーズーがもともと持つ顔の構造に起因することが多いです。

また、関節に影響を与える「脱臼」や「骨形成不全」などの病気にも注意が必要です。なお、シーズーは皮膚疾患が出やすい犬種としても知られており、アレルギーや皮膚炎に苦しむことがあります。これらの健康問題は、定期的な獣医師のチェックにより早期発見し、適切な対応をすることで症状の進行を抑えることができます。遺伝的な問題は完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、継続的な管理により愛犬の快適な生活を支えていけるのです。

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まとめ

今回の記事では、「シーズーの特徴や生態」についてお伝えしました。シーズーは被毛が抜けにくく、おっとりとしてかわいい性格ですよね。マイペースな子が多い印象も。健康面では個体差はあるものの、目や関節の病気に気をつけて飼育しましょう。最後までお読みいただきありがとうございました☺

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この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。