【チワワ限定】歯の特徴やかかりやすい病気とは?治療費についても解説!

チワワは世界最小の犬種として知られていますが、その小さな体に比べて歯の数は他の犬種と同じです。この特別な特徴が、チワワならではの歯の健康に関するさまざまな課題を生み出すことがあります。

今回の記事では、チワワの歯の特徴やかかりやすい病気、その予防法、そして治療方法について、わかりやすくお伝えしていきます。

チワワの歯の特徴

チワワの歯の最大の特徴は、小さな口の中に42本もの歯が詰まっていることです。これは大型犬と同じ本数であり、チワワの顎の大きさを考えると驚くべき数字です。成犬のチワワの歯は、上顎に20本(切歯6本、犬歯2本、前臼歯8本、後臼歯4本)、下顎に22本(切歯6本、犬歯2本、前臼歯8本、後臼歯6本)の合計42本が生えています。

このように歯が密集しているため、歯と歯の隙間が狭く、歯垢や歯石が溜まりやすくなります。歯並びが悪くなることも多く、これが歯の健康を損なう大きな要因となっています。

ひろこ

チワワの歯の健康を守るためには、子犬の頃から定期的な歯磨きの習慣をつけることが非常に重要です。

チワワがかかりやすい歯の病気

チワワが特にかかりやすい歯の病気には、乳歯遺残と歯周病があります。乳歯遺残とは、永久歯が生えてきても乳歯が抜けずに残る状態で、小型犬種であるチワワに多く見られます。この状態は、歯並びの悪化や不正咬合、さらには歯垢の蓄積を引き起こし、口腔内の環境を悪化させる原因になります。

チワワは歯が密集しているため、特に歯周病にかかりやすく、統計によれば、3歳以上の犬の約80%が何らかの歯周病を患っているとされます。チワワではこの割合がさらに高い可能性があります。

歯の病気にかかりやすい個体の特徴 

チワワの中でも、特に歯の問題が多い個体には、以下のような特徴があります。まず、顎が極端に小さい場合、歯が密集して問題が起こりやすくなります。また、遺伝的に歯が弱い傾向がある家系では、歯の健康問題が引き継がれることがあります。

さらに、噛み合わせが悪い個体や、硬い食べ物を避けた偏った食生活をしている個体は、歯垢や歯石の蓄積が早まり、歯周病のリスクが高まります。

日常的なケアが十分に行われていない場合も同様で、歯磨きや定期的な歯科検診を受けていないチワワは歯の健康が悪化しやすくなります。

チワワの歯の病気の治療方法と費用

チワワの歯の病気が見つかった場合、飼い主さんの悩みの種は治療費になりますよね。チワワの歯の病気の治療方法は、症状の程度によって異なります。例えば、乳歯遺残がある場合は、通常、残った乳歯を抜歯する必要があります。この処置は全身麻酔下で行われることが多いです。

一方、歯周病の場合、軽度であれば歯石除去や歯磨き指導で対応できますが、中等度から重度になると抗生物質の投与や、抜歯が必要になる場合があります。一般的な歯石除去で5,000円から20,000円程度全身麻酔が必要な場合は50,000円以上になることもあります。

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予防的なケアを行うことで、将来的な高額な治療費を避けることができます。定期的な歯科検診と家庭での歯磨きを心がけましょう。

どんな症状が出たら病院に行くべき?

チワワの飼い主さんは、以下のような症状が見られたら、すぐに獣医師に相談することをおすすめします。

  1. 口臭が強くなった
  2. 歯ぐきが赤く腫れている、または出血している
  3. 食欲が減退した、または硬い食べ物を避けるようになった
  4. 歯が茶色くなっている、または歯石が目立つ
  5. 口を触られるのを嫌がるようになった
  6. よだれが増えた
  7. 顔を片側だけで擦るようになった

これらの症状は、歯の病気の初期段階で現れることが多いです。早期発見・早期治療が、チワワの歯の健康を守る鍵となります。

チワワの歯の健康を守るための日常ケア

チワワの歯の健康を守るためには、日々のケアが欠かせません。まず、チワワ用の小さな歯ブラシと犬用の歯磨き粉を使って毎日歯磨きを行うことが大切です。

また、噛むことで歯垢を落とす効果のある、デンタルケア用のおもちゃを活用するのも良い方法です。これにより、遊びながら自然に歯のケアができます。歯の健康に配慮したドッグフードを選び、時には硬めのおやつを与えることで、歯のクリーニング効果も期待できます。

定期的なケアとして、半年に一度は獣医師による歯科検診を受けることをおすすめします。そして、週に一回程度はチワワの口の中を観察し、歯や歯ぐきに異常がないか確認することも大切です。これらのケアを日常的に行うことで、チワワの歯の健康を守ることができます。

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チワワの歯磨きは、子犬の頃から少しずつ慣れさせていくことが大切です。最初は指で歯ぐきをマッサージするところから始め、徐々に歯ブラシを使用するようにしましょう。

まとめ

チワワの歯の健康は、その小さな体に比べて大きな課題です。毎日のケアを怠らないことが、愛犬の健康と幸せな生活につながります。歯の健康は全身の健康にも大きく影響します。

チワワの歯のケアは、単なる美容の問題ではなく、愛犬の生涯の健康を決める重要な要素なのです。長く楽しい日々を過ごすためにも、チワワの歯の健康管理に十分な注意を払いましょう。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。