【基本】自宅でプロの仕上がり!チワワの簡単トリミング術を解説!

チワワのトリミングは、その小さな体と個性的な被毛のため、特別な注意が必要となります。今回の記事では、プロのトリマーが教えるチワワのトリミングに関する基本を詳しく解説します。

トリミングを始める前の準備から、様々なタイプのチワワに応じた具体的なトリミング方法、ホームケアのコツ、よくある問題の対処法まで、すべての情報がここに詰まっています。ぜひご活用ください。

チワワのトリミングの基本

チワワはその小さな体と愛らしい外見で、多くの飼い主さんに愛されています。特に毛の手入れは見た目を保つだけでなく、健康維持にも重要です。チワワにはロングコートスムースコートの2種類があり、どちらのタイプも定期的なトリミングが必要です。ここでは、チワワのトリミングに関する基本的な知識を説明し、準備から頻度、そしてタイミングについてのポイントを紹介します。

1. トリミングを始める前の準備

チワワのトリミングを始める前に、必要な道具を揃えることが大切です。基本的には、ブラシ、はさみ、シャンプー&リンス、タオル、ドライヤーが必要です。さらに、トリミングを行う場所は安全な環境に整えておきましょう。

トリミングを行う前に、チワワの精神的な準備も忘れずに。おやつを用意してリラックスさせたり、優しく話しかけて安心感を与えることが効果的です。特に初めての場合は、短い時間から徐々に慣らしていくとスムーズに進みます。また、トリミングのスケジュールを決めて、定期的に行うことで毛並みを美しく保つことができます。

2. トリミングの頻度とタイミング

チワワのトリミングの頻度は、毛のタイプによって異なります。ロングコートチワワは、毛が長いため、1〜2か月に1回程度のトリミングが理想です。一方、スムースコートチワワは、毛が短いためトリミングの頻度は少なめで済みますが、定期的なブラッシングとシャンプーは欠かせません。

また、季節によってもトリミングのタイミングを調整しましょう。夏は暑さ対策として毛を短めにし、冬は少し長めにして寒さから守るのが一般的です。チワワの健康状態にも注意を払い、体調が悪いときには無理にトリミングを行わないようにしましょう。

ひろこ

チワワのトリミングは、見た目だけでなく健康を守るためにも大切です。トリミングの前には道具を揃えて、安全な場所でリラックスさせることを心がけましょう。また、ロングコートとスムースコートでお手入れの頻度が変わるので、愛犬に合ったペースで無理なく続けていくと、いつもきれいで健康的な毛並みを保てますよ。

スムースチワワとロングコートチワワのお手入れの違い

スムースチワワとロングコートチワワの違いは、外見と体毛の手入れの方法に大きく表れます。スムースチワワは短毛で手入れが比較的簡単ですが、ロングコートチワワは長毛で、手入れにもう少し手間がかかります。それぞれの特性に応じた適切なトリミング方法を見ていきましょう。

1. スムースチワワのトリミング方法

スムースチワワは、その名前の通り短い毛が特徴です。基本的には、定期的なブラッシングを行うだけでも十分ですが、月に一度程度のシャンプーと軽いカットが理想です。皮膚が敏感なため、ブラシは柔らかめのものを使用し、シャンプー後はしっかりと乾かすことが重要です。

2. ロングコートチワワのトリミング方法

ロングコートチワワは、その美しい長毛を保つために、毎日のブラッシングが必要です。特に耳の裏や脇の下、尾の部分は毛玉ができやすいので、丁寧に手入れしましょう。また、月に1〜2回のシャンプーと、必要に応じた毛のカットを行います。シャンプー後は、ドライヤーでしっかり乾かし、湿気による皮膚トラブルを防ぎます。

チワワをカットするときは、コームで被毛をよく立たせて、スキばさみですいて短くするのが一般的です。これは、人によって異なりますが、アウトラインをとってからすいていくのか、すいてからアウトラインをとるのかはトリマーや飼い主さんの好みによります。

ひろこ

スムースチワワは柔らかいブラシで月に一度のシャンプーを、ロングコートチワワは毎日のブラッシングと月に1〜2回のシャンプーが大切です。それぞれの毛質に合ったお手入れで、健康で美しい毛並みを保ちましょう。

チワワのトリミングテクニック

チワワのカットは、ただ毛を短くするだけではなく、見た目と健康のバランスを保つために行うものです。ここでは、バリカンやハサミを使った具体的なトリミングテクニックを紹介します。

1. 胴回りのバリカン使用法

ロングチワワの場合、バリカンを使用することも多いです(胴回りなど)。バリカンを使用する際は、まず刃が清潔で鋭い状態であることを確認しましょう。チワワの被毛をしっかりブラッシングし、毛玉を取り除いた後、バリカンを毛の流れに沿ってゆっくり動かします。バリカンを強く押し当てず、肌に負担をかけないようにすることがポイントです。ミリ数は、短いサマーカット希望する場合は、2~5mm、通常だと5~8mmが一般的です。

また、チワワに限らず、すべての犬種に対して言えることですが、皮膚を引っ張りながらバリカンをゆっくりかけないと、バリカンの跡がついてしまいます。急いでいるときでも焦らず、皮膚を引っ張りながら慎重にバリカンをかけることが大切です。

2. ハサミのカット方法

ハサミを使ったカットは、特に耳や四肢、タックアップ、尾などのデリケートな箇所を行います。ハサミの刃を皮膚に近づけすぎないように注意しながら、少しずつ丁寧にカットします。ゆっくりと時間をかけてカットすることで、失敗を防ぎ、自然な仕上がりにすることができます。

3. ラインをはっきり出すか、ふわっとさせるか

チワワのカットで重要視するポイントは、ラインをはっきり出すのか、ニュアンスでふわっとした形にするのかということです。これは飼い主さんの好みやチワワの毛のタイプによって異なりますが、どちらのスタイルにするかは事前に決めておくとスムーズです。

ラインをはっきり出したい場合は、ストレートのハサミで切り、ニュアンスでふんわりと形付けたい場合はスキばさみを使用します。どちらも、ゆっくりとはさみを動かして、怪我をしないように注意しましょう。特に、スキばさみは皮膚を挟みやすいので、被毛をコームでしっかり立毛させてから、手にあまり力を入れすぎずにカットします。

4. 手足のカットのポイント

チワワの手足は、きちんとカットした方が全体的にきれいに見えます。ただし、チワワは下駄足になりやすいので、あまり切り上げすぎない方が美しい仕上がりになります。

少し長めに残して整えると、自然なスタイルが保てます。カーブハサミなどを使用すると、簡単に丸い形が実現できるのでおすすめです。

ひろこ

チワワをカットする時は、バリカンは優しく動かし、ハサミは皮膚に近づけすぎないようにしましょう。ラインをはっきりさせたい時はストレートのハサミ、ふんわりさせたい時はスキばさみを使うといいですよ。手足は少し長めに残して、自然な形を保つと素敵です。

チワワのホームケアのコツ

チワワのトリミング後は、定期的なホームケアが健康維持に欠かせません。日々のブラッシングや耳掃除、爪切りなど、基本的なケアを習慣化することで、毛並みを美しく保ち、皮膚の健康を守ることができます。ホームケアのポイントを以下に紹介します。

1. 日常のブラッシング

ロングコートチワワの場合、特に毎日のブラッシングが大切です。耳の裏や脇の下など、毛玉ができやすい場所を丁寧にブラッシングし、毛が絡まるのを防ぎましょう。スムースチワワでも、定期的なブラッシングで皮膚の健康を保つことができます。

2. 爪切りと耳掃除

爪切りは、チワワが爪で床を引っかくようになったら行うサインです。短くしすぎると血管を傷つけてしまうので、慎重に行いましょう。また、耳掃除は定期的に行うことで、耳の中を清潔に保ち、感染症を予防します。

ひろこ

チワワのトリミング後は、日々のケアがとても大切です。特に毎日のブラッシングを心がけて、毛玉を防ぎましょう。爪が伸びてきたら切るのを忘れず、耳も定期的に掃除して清潔に保ってください。これで、健康で美しい毛並みを保てますよ!

よくあるトリミングの問題と解決方法

チワワのトリミングでは、時々問題が発生することがあります。例えば、「毛が絡まる」や「嫌がる」といった問題がよく見られます。これらの問題に対処するための具体的な解決策を以下で解説します。

1. トリミング中にチワワが嫌がる場合

もしチワワがトリミング中に嫌がるようであれば、まずは落ち着かせることが大切です。おやつを使って気を紛らわせたり、トリミングを短時間で区切りながら行うと、徐々に慣れてくれます。また、無理に行わず、リラックスした状態で少しずつトリミングを進めましょう。

2. 毛が絡まる場合の対処法

毛が絡まる場合は、専用のスプレーやコームを使って丁寧にほぐしましょう。無理に引っ張ると皮膚に負担がかかるので、ゆっくりと優しく解いていくことがポイントです。定期的なブラッシングで、毛玉を予防することが大切です。

ひろこ

トリミング中にチワワが嫌がる場合は、おやつで気を紛らわせ、短時間で区切って行いましょう。毛が絡まったときは、専用スプレーを使ってから、柔らかいブラシで優しくほぐすことが大切です。定期的にブラッシングをして毛玉を予防しましょう。

まとめ

チワワのトリミングは、健康管理や見た目の美しさを保つために欠かせない重要なケアです。スムースチワワとロングコートチワワでは、それぞれに適したトリミング方法が異なるため、愛犬のタイプに合った方法で手入れを行いましょう。

日常的なホームケアを大切にし、定期的なトリミングで愛犬を美しく健康に保ってください。もし不安や疑問があれば、プロのトリマーに相談することも一つの方法ですよ。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。