【知らなきゃ危険】ミックス犬で良くない掛け合わせは?健康リスク&長生きの秘訣を解説

ミックス犬は、異なる犬種を掛け合わせて生まれた個性豊かな犬たちです。しかし、すべての掛け合わせが良いわけではありません。中には健康上のリスクが高くなる組み合わせもあります。今回の記事では、ミックス犬の中でも特に注意が必要な掛け合わせについて、その理由や対策、さらには長寿のためのケア方法まで詳しく解説します。

ミックス犬の良くない掛け合わせの例と理由

ミックス犬の中でも、特に注意が必要な掛け合わせがいくつかあります。例えば、体格差の大きい犬種同士の掛け合わせは避けるべきです。具体的には、チワワとラブラドールレトリバーのような極端な体格差のある犬種の掛け合わせは、妊娠・出産時のリスクが高く、生まれてくる子犬の健康にも問題が生じる可能性があります。

また、遺伝性疾患のリスクが高い犬種同士の掛け合わせも良くありません。例えば、パグとフレンチブルドッグの掛け合わせは、両犬種とも短頭種であるため、呼吸器系の問題がさらに悪化する可能性があります。

シーズーとチワワの掛け合わせも注意が必要です。シーズーは呼吸器系に弱点を持ち、チワワは心臓の病気にかかりやすい傾向があります。これらを掛け合わせると、両方の問題が重なる可能性があります。

ゴールデンレトリバーとプードルの掛け合わせである「ゴールデンドゥードル」も人気ですが、遺伝的にゴールデンレトリバーがかかりやすい癌や関節疾患のリスクが遺伝することがあります。そのため、ゴールデンドゥードルはこれらの病気にかかるリスクを抱えている可能性があるのです。

気質の大きく異なる犬種の掛け合わせも慎重に考える必要があります。例えば、非常に活発なボーダーコリーと、おっとりしたバセットハウンドの掛け合わせは、子犬の性格予測が難しく、飼育環境とのミスマッチが起こりやすくなります

ひろこ

ミックス犬を迎える際は、両親の犬種の特徴をよく知り、その組み合わせによる健康面の注意点について、事前に獣医師に相談しておくと安心です。

ミックス犬の掛け合わせによる健康上の問題

良くない掛け合わせによって生まれたミックス犬は、様々な健康上の問題に直面する可能性があります。まず、体格差の大きい犬種の掛け合わせでは、骨格や関節の問題が生じやすくなります。例えば、小型犬と大型犬の掛け合わせで生まれた子犬が、大型犬の骨格に小型犬の筋肉がついてしまうと、関節への負担が大きくなり、若いうちから変形性関節症を発症するリスクが高まります。

また、遺伝性疾患のリスクも無視できません。両親がそれぞれ異なる遺伝性疾患のキャリアである場合、子犬はそれらの疾患を併せ持つ可能性があります。例えば、心臓病のリスクが高いキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルと、眼の問題が多いシーズーの掛け合わせでは、心臓と眼の両方に問題を抱える子犬が生まれる可能性があります。

免疫系の問題も懸念されます。異なる犬種の遺伝子が混ざることで、時として免疫系のバランスが崩れ、アレルギーや自己免疫疾患のリスクが高まることがあります。

ひろこ

ミックス犬の健康を守るためには、両親の犬種の特徴をふまえたケアが大切です。獣医師と相談しながら、その子に合ったお世話の方法を考えていくと安心ですね。

ミックス犬の平均寿命と注意すべき病気

ミックス犬の寿命は、掛け合わせた犬種や個体差によって大きく異なります。一般的に、小型犬のミックスは12-16年中型犬のミックスは10-14年大型犬のミックスは8-12年程度と言われています。しかし、適切なケアと健康管理によって、平均寿命を上回ることも可能です。

ミックス犬がかかりやすい病気としては、両親の犬種に共通する遺伝性疾患が挙げられます。例えば、小型犬のミックスでは膝蓋骨脱臼や気管虚脱、大型犬のミックスでは股関節形成不全や胃捻転などに注意が必要です。また、犬種を問わず、がん、心臓病、腎臓病なども高齢になるにつれてリスクが高まります。

ひろこ

ミックス犬の健康を守るためには、両親の犬種に多い病気を知り、予防を心がけることが大切です。例えば、関節が弱くなりやすい犬種のミックスなら、グルコサミンやコンドロイチンのサプリを取り入れるなど、早めのケアをしてあげると安心ですね。    

ミックス犬の長寿のために

ミックス犬を長生きさせるためには、日々のケアが非常に重要です。まず、適度な運動は不可欠です。ただし、ミックス犬の場合、両親の犬種の特性によって適切な運動量が大きく異なる場合があります。例えば、活発な犬種と穏やかな犬種の掛け合わせの場合、その中間的な運動量を心がけ、犬の様子を見ながら調整していくことが大切です。

また、歯のケアも長寿に直結します。歯周病は単に口腔内の問題だけでなく、心臓病や腎臓病のリスクを高めることが知られています。毎日の歯磨きや定期的な歯石除去を行うことで、全身の健康を守ることができます。

ストレス管理も重要です。ミックス犬の中には、両親の犬種の特性が混ざることで、予想外の性格や行動傾向を示すものもいます。そのため、個々の犬の性格をよく観察し、適切な環境づくりとトレーニングを行うことが、精神的な健康を保つ上で欠かせません。

まとめ

ミックス犬との生活は、予想外の喜びと課題をもたらすことがあります。良くない掛け合わせによって生まれたミックス犬であっても、適切なケアと愛情があれば、健康で幸せな生活を送ることができます。

大切なのは、自分の家族となるミックス犬の特性をよく理解し、その犬に合わせた最適なケアをすることです。定期的な健康診断、適切な食事と運動、そして何より深い愛情を持って接することが、ミックス犬との幸せな時間を長く過ごすための鍵となります。

ミックス犬を迎える際は、その犬の背景や潜在的な健康リスクについてよく理解し、責任を持って一生涯のケアを行う覚悟が必要です。そうすることで、かけがえのない家族の一員として共に歩んでいくことができるでしょう。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。