トリマー ひろこ 共働き家庭が増える現代、「犬を飼いたいけど留守番が心配」「本当に飼って大丈夫？」と悩む方が増えています。しかし、ポイントを押さえて準備すれば、犬と豊かな時間を過ごすことは十分可能です。今回の記事では、安心して犬と暮らすための方法や工夫、注意点を徹底解説します。
共働きで犬を飼うための3つの条件
共働きの家庭で犬を迎えるときには、「犬が好き」という気持ちだけではうまくいかないこともあります。日中に犬だけで過ごす時間が長くなるため、事前にしっかりと準備しておくことがとても大切です。ここでは、共働きでも安心して犬と暮らすために必要な3つのポイントをご紹介します。
1. 犬が安心して留守番できる環境づくり
共働き家庭では、犬がひとりでお留守番をする時間が長くなります。だからこそ、犬が安心して過ごせるような環境を整えてあげることが大切です。
例えば、静かで落ち着ける場所にケージやサークルを置き、トイレや寝床、お水の場所を分かりやすくしておくと、犬も安心できます。また、犬の性格や性質によっては、お留守番が得意ではない犬種もいます。事前にその子の性格に合った犬種を選ぶことも、安心して暮らすためのポイントです。
2. 快適な飼育スペースの確保
部屋が広くなくても、犬がのびのびと過ごせるスペースはつくれます。広めのケージやサークルを使い、トイレと寝る場所を分けてあげると、清潔で落ち着いた空間になります。
また、犬が安心できるように、いつも使っている毛布やお気に入りのおもちゃを入れてあげるのもおすすめです。そうした工夫が、ひとりの時間の不安をやわらげてくれます。
3. 日常のコミュニケーションを大切にする
どれだけ長くお留守番していても、帰宅後にはたっぷりと愛情を注いであげることが大切です。お散歩や遊びの時間を毎日しっかりとるように心がけましょう。
また、休日にはドッグランに行ったり、一緒にお出かけしたりすることで、犬との絆も深まります。こうした毎日のふれあいが、信頼関係を育てる土台になります。
犬を迎える前に、家族みんなで「誰がどの担当をするか」を話し合っておくとスムーズです。
たとえば、朝と夜の散歩、食事の用意、トイレのお掃除、病院に行くときの付き添いなど、役割を分担しておくことで、無理なくお世話ができます。共働きの家庭だからこそ、ちょっとした工夫と協力が、犬との幸せな暮らしに繋がっていきますよ。
共働き家庭に人気の犬種とは？
共働き家庭で人気のある犬種には、いくつかの共通した特徴があります。たとえば、ひとりでお留守番ができたり、静かに過ごせたりする性格の子が選ばれやすいです。また、鳴き声が大きすぎないことや、においが気になりにくいことも大事なポイントになります。
家の中での運動だけでも満足できる体格や、しつけのしやすさなども含めて、飼いやすさが人気の理由です。こうした特徴を持つ犬たちは、お世話の負担も少なく、忙しい毎日の中でも無理なく暮らしていける存在になってくれます。
共働き家庭におすすめの犬種ランキングTOP5
ここでは、共働き家庭に特に人気があり、「飼いやすい」と評価されている犬種を5つご紹介します。それぞれの特徴が、忙しい生活の中でも無理なく犬との暮らしを楽しめる理由になっています。初心者の方にもおすすめです。
1. トイプードル
トイプードルは、とても頭が良くて覚えが早い犬種です。ひとりで遊ぶのも得意なので、留守番にも比較的向いています。また、毛が抜けにくくてアレルギーが心配なご家庭にもおすすめです。においも少なく、室内での生活にぴったり。定期的なトリミングは必要ですが、清潔に保てば快適に過ごせます。
2. 柴犬
柴犬は、日本の気候や家の作りに合っていて、自立心があるのが特徴です。ひとりの時間も落ち着いて過ごせる子が多く、無駄に吠えることも少ないので、マンションでも飼いやすい犬種です。飼い主さんとの絆をしっかり築けると、よきパートナーになってくれます。
3. シーズー
シーズーは穏やかで人懐っこい性格の小型犬です。あまり激しい運動を必要とせず、毎日少しのお散歩でも満足してくれます。毛は長めですが、こまめなブラッシングで清潔を保てば、室内でも快適に暮らせます。忙しいご家庭でも比較的お世話しやすい犬種です。
4. チワワ
とても小さな体のチワワは、コンパクトなお部屋でも無理なく飼える犬種です。ひとりでも落ち着いて過ごせる子も多く、留守番が上手なチワワもいます。飼い主さんとのふれあいを大切にするので、帰宅後にたっぷりスキンシップの時間をとることで、信頼関係が深まります。
5. パグ
パグは明るくて人懐っこい性格が魅力です。家族と過ごすのが大好きですが、留守番にも比較的慣れやすいタイプです。毎日短時間のお散歩で十分な運動になるので、忙しい生活の中でも無理せずお世話できます。くるくる変わる表情が愛らしく、見ているだけで癒される存在です。
犬種選びのときは、「お世話のしやすさ」だけでなく、ご家族の平日の過ごし方や休日のライフスタイルと合っているかどうかも大切なポイントになります。どんな子が自分たちの暮らしに合うのかを考え、無理なく愛情を注げる相手を選ぶことが、幸せな暮らしの第一歩になりますよ。
共働き家庭の留守番対策
共働きの暮らしの中で、いちばん心配になるのが「犬がお留守番している間の安全と快適さ」ではないでしょうか。飼い主さんがいない時間にも、犬が安心して過ごせるような環境を整えることで、ストレスや思わぬトラブルをぐっと減らすことができます。
1. お留守番中でも安心できる環境づくりの基本
犬が安全にお留守番できるようにするには、ちょっとした工夫が大切です。たとえば、家具の位置や室温、まわりの音などに気を配ってあげましょう。特に、ゴミ箱や電気コードなど、誤って触ったり口に入れてしまうようなものは、事前に片づけておくと安心です。
また、トイレやベッドの場所をわかりやすくして、落ち着けるスペースを用意してあげるのもポイントです。ケージやサークルを使って、外からの音や光を少し遮るだけでも、犬はぐっと安心できます。
2. 最新グッズやサービスでお留守番をもっと快適に
最近では、お留守番をサポートしてくれる便利なアイテムやサービスがたくさんあります。たとえば、自動でごはんやお水を出してくれる機械、室内の様子を見られる見守りカメラ、遊びながら頭を使える知育おもちゃなど。
必要に応じてペットシッターにお願いするという方法もあります。スマートフォンで犬の様子をチェックしたり、急な残業で帰りが遅くなるときに助けてもらえたりと、忙しい日々のなかでも安心して働ける環境が整ってきています。
お留守番中に犬を自由に室内で過ごさせる場合は、特に安全対策が大切です。
飲み込んでしまいそうなものは事前に片づけておきましょう。また、電源コードにカバーを付けたり、家具の角にクッションをつけたりすることで、思わぬケガを防ぐことができます。
ちょっとした油断が大きな事故につながることもあるので、できるだけ細かいところにも目を向けて、安心して過ごせる環境をつくってあげましょう。
共働き家庭をサポートする便利アイテム＆サービス一覧
共働き生活でも快適に犬と暮らすためには、補助的なアイテムやサービスの活用が効果的です。ここでは、代表的なツールとその利点を紹介します。
- 自動給餌器・給水器：食事や水分補給の管理がスムーズに。肥満予防にも効果あり。
- 見守りカメラ：外出先でもスマホから犬の様子を確認でき、安心感がアップ。
- 知育トイ：留守番中の退屈防止に。ストレス発散や頭の運動にもなります。
- ペットシッター：不在が長引く場合の強力な味方。急な外出時にも対応可能。
- 犬の幼稚園：社会性を育てながら、運動不足やストレスも解消できる便利な施設。
共働き家庭が毎日行うべき愛犬とのコミュニケーション
仕事や家事で忙しい毎日の中でも、愛犬とのふれあいはとても大切です。限られた時間の中でも、心の通ったコミュニケーションを取ることで、安心感や信頼関係をしっかり育てることができます。ここでは、共働き家庭でも無理なくできる工夫をご紹介します。
1. 忙しい平日でも「短くても心のこもった時間」をつくる
出かける前や帰ってきた後の時間に、少しの時間でもいいので愛犬と触れ合う時間をとってあげましょう。
たとえば、なでたり声をかけたり、ちょっとした遊びをしたりするだけでも、犬にとっては大切な時間になります。
お散歩は、朝の少し早い時間や夜の静かな時間など、無理のないタイミングで取り入れてみてください。体を動かすことは、ストレス発散にもなり、健康のためにもとても大切です。
2. 週末はたっぷり時間をとって愛情を伝えよう
お休みの日には、できるだけたくさん一緒に過ごす時間をつくってあげましょう。
近くの公園やドッグランに行って、思いきり遊んだり走ったりすれば、愛犬も気分転換になって大喜びです。
また、いつもの遊びにちょっとした変化を加えるだけでも、犬にとってはとても良い刺激になります。遊びながら一緒に過ごすことで、自然と信頼関係も深まっていきます。
知育トイやパズルフードなどのアイテムは、犬がひとりでも楽しく遊べるお助けグッズです。
お留守番中も飽きずに過ごせるような環境を用意することで、犬のストレスを減らすことができます。こうしたグッズに少しずつ慣れさせておくことで、自立心も育ちやすくなりますよ。
犬との生活を始める前にチェックすべき3つのこと
共働き家庭で犬を迎えるには、準備段階での計画と認識が不可欠です。以下の3つのポイントを確認しておきましょう。
- 仕事と育犬の両立は可能か？
共働きでも、工夫次第で犬との生活は実現可能です。重要なのは、家族全員の協力と計画性です。 - 限られた時間で何ができるか？
長時間のふれあいが難しくても、質の高いコミュニケーションを心がけることで犬との絆は築けます。 - 家族や専門家と相談できる環境があるか？
迎えたあとも悩みは続きます。問題が起きた時、相談できる人やサービスがあることが安心材料になります。
まとめ
「共働きだけど犬を飼いたい」と考える方にとって、最も大切なのは“無理をしない工夫”です。犬種の選び方から、環境整備、最新グッズの活用、そして家族の協力体制に至るまで、全てがバランスよく機能すれば、共働き生活でも愛犬と幸せな毎日を過ごすことは十分に可能です。愛犬との暮らしをより豊かなものにするために、今日からできる準備を始めましょう。最後までお読みいただきありがとうございました☺