犬のカラーリングに賛否両論?!体に害があるのかorないのか検証!

犬のカラーリングは、毛の色や模様を変化させるために行われますが、使用される染料や化学物質によっては、犬の健康に悪影響を与える可能性があります。

安全でない染料や化学物質の使用は、皮膚の刺激やアレルギー反応を引き起こす可能性があります。今回の記事では、「犬のカラーリングの安全性や、リスク、選ぶ際のポイント」についてお伝えしていきます。

犬のカラーリングは安全なの?

愛犬のお手入れだけではなく、ファッションも注目されている昨今。日本では、犬にカラーリングをしている飼い主さんは、少ないかもしれません。しかし、世界規模でみると、犬のカラーリングはトレンドになっています。SNSを見ると、たくさんの画像が出てきますよね。

飼い主さんの中には、「犬に染料を使うなんてかわいそう!」だと考える人もいますね。一般的には、犬に使用されているカラー剤は、自然成分でできているものが多く「無害」とされています。では、犬のカラーリングがどれくらい安全なのか、ご説明していきます。

カラーリングの成分

犬のカラーリングに使用される成分は、様々な種類がありますが、一般的には以下のようなものが挙げられます。

  • 食品用染料
  • 植物由来の染料
  • 酸化染料
  • 合成染料
  1. 食品用染料: 食品や医薬品の着色に使われる染料が、犬の毛のカラーリングにも使用されることがあります。代表的なものとしては、FD&C色素(食品、薬品、化粧品向けの色素)やD&C色素(医薬品や化粧品向けの色素)などがあります。これらの染料は皮膚への刺激が比較的少なく、安全性が高いとされています。
  2. 植物由来の染料: 天然の植物から抽出される染料も犬のカラーリングに使用されます。代表的なものには、インディゴやハーブなどがあります。これらの染料は比較的安全で、皮膚への刺激が少ないことが特徴です。
  3. 酸化染料: 酸化染料は金属イオンを含む化合物であり、犬の毛に色素を付着させるために使用されます。代表的なものとしては、鉄、銅、クロムなどがあります。これらの染料は比較的強力で長持ちすることが特徴ですが、使用には注意が必要です。
  4. 合成染料: 合成された化学物質から作られる染料も犬のカラーリングに使用されます。これらの染料は耐久性が高く、明るい色を再現することができますが、皮膚への刺激やアレルギー反応のリスクがあるため、使用には慎重さが求められます。
ひろこ

犬のカラーリングには、化学的な成分をさけ、自然由来の成分を利用した染料がよいとされています。犬の皮膚への刺激を減らし、吸収されにくく、長期間にわたる副作用の心配が少ないという点でも注目されています。

関連記事

カラーリングのリスク

犬のカラーリングの安全性については、使用される方法や成分、そして犬の個体差によって異なります。一般的には、適切な方法で行われたカラーリングは比較的安全であるとされますが、いくつかのリスクや注意点が存在します。

  • 皮膚への刺激やアレルギー
  • 舐めることによる毒性
  • 心理的影響
  1. 皮膚への刺激やアレルギー: カラーリングに使用される染料や化学物質によって、犬の皮膚への刺激やアレルギー反応が引き起こされる可能性があります。特に、合成染料や一部の酸化染料は皮膚に刺激を与えることがあります。したがって、敏感な犬や皮膚トラブルを抱える犬には、カラーリングを行う前にパッチテストを行うことが重要です。
  2. 舐めることによる毒性: 犬は舐める習性がありますので、カラーリングに使用された染料や化学物質が口や舌に付着してしまうと、毒性の影響を受ける可能性があります。特に、有害な成分を含む染料や、食品や医薬品に使用されるものが犬のカラーリングに使用される場合には、十分な注意が必要です
  3. 心理的影響: カラーリングによって犬がストレスを感じる可能性があります。犬は自然な姿や毛色で美しいものとされており、カラーリングによって自身の外見が変化することでストレスを感じる場合があります。また、周囲の犬や人間からの異なる反応によってもストレスを感じることがあります。

安全なカラーリングを行うためには、以下のような点に注意する必要があります。

  • 専門家の指導を受ける。
  • 安全な染料や化学物質を使用する。
  • 犬の皮膚や健康状態を事前にチェックする。
  • カラーリングを行う際に犬がストレスを感じないような環境を整える。

市販でもカラーリング材は販売されています。自宅でカラーをする場合は、成分表をよく読み、トリミングサロンで行う際も成分について、スタッフと確認しながら行ったほうがよいでしょう。リスクを考えたうえで、愛犬のファッションを楽しみましょう。

関連記事

カラーリングを選ぶ際のポイント


犬のカラーリング用品を選ぶ際には、安全性が最優先されます。そのためには、以下のポイントに留意することが重要です。

非毒性ラベルの確認

製品が有害な成分を含まず、安全に使用できることを示す非毒性ラベルが明記されているかどうかを確認しましょう。犬の皮膚が敏感であり、舐めることがあるため、非毒性であることは必須条件です。

認証マークの存在

安全性を示す認証マークが付与されているかどうかも重要です。第三者機関による安全性の確認や規格を満たしていることを示すマークがあれば、信頼できる商品である可能性が高いです。

アレルギーテストの実施

購入したカラーリング用品を使用する前に、アレルギーテストを行いましょう。犬の敏感な部位に少量の染料を塗布し、一定時間後に皮膚の反応を確認します。これによって、犬が商品に対してアレルギー反応を示すかどうかを事前にチェックすることができます。

ひろこ

安全性を確保するためにも、これらのポイントをしっかりとチェックし、安心して愛犬にカラーリングを施すことが重要です。

安全性を確保するためにも、これらのポイントをしっかりとチェックし、安心して愛犬にカラーリングを施すことが重要です。

獣医師への相談

カラーリングをした際に、少しでも異常を感じたらすぐに獣医師への相談しましょう。相談の際は、使用した染料の成分を含め、獣医師に情報をきちんと提供しましょう。

愛犬の健康状態や、アレルギーの有無などの医療情報を共有することが大切です。予約を取る場合でも、場合によっては緊急性が重要になるため、待機時間や獣医師の対応可能時間などを予め確認しておくことが肝心です。

まとめ

今回の記事では「犬のカラーリングの安全性や、リスク、選ぶ際のポイント」についてお伝えしました。一般的には、犬に使用されているカラー剤は、自然成分でできているものが多く「無害」とされています。

トリミングサロンや自分で行う際は、成分表を確認して愛犬にあった染料を使用しましょう。「犬にカラーリングをするのは、かわいそう!」という意見もありますが、安全に気を付けながら使用すれば、ファッションを楽しめますよね。トリミングのスパイスにぜひ♪

最後までお読みいただきありがとうございました☺

関連記事

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。