愛犬の乾燥肌やパサついた被毛が気になっていませんか?市販の保湿スプレーもいいけれど、安心安全な材料で手作りできたら嬉しいですよね。今回の記事では、おうちで簡単に作れる犬用保湿スプレーのレシピから使い方のコツまで、わかりやすくご紹介します。余計な添加物を使わない、愛犬に優しい手作りスプレーを一緒に作ってみましょう。

なぜ犬に保湿が必要なの?
人間と同じように、犬の皮膚や被毛も乾燥します。特に冬場や冷房の効いた部屋では、保湿ケアが大切です。
1.犬の皮膚は意外とデリケート
犬の皮膚は人間の3分の1ほどの薄さしかありません。そのため、乾燥によるダメージを受けやすく、かゆみやフケの原因になることも。特に老犬や皮膚が弱い犬種は、こまめな保湿ケアが必要です。
2.乾燥が引き起こすトラブル
皮膚が乾燥すると、バリア機能が低下して細菌や真菌が侵入しやすくなります。かゆみで掻きむしって皮膚を傷つけたり、フケが大量に出たり、被毛がパサパサになったりすることも。保湿スプレーで毎日ケアすることで、こうしたトラブルを予防できます。

保湿が必要かどうかは、愛犬の皮膚を軽く触ってチェック。カサカサしていたり、フケが出ていたりしたら保湿のサインです。被毛をかき分けて、地肌の状態も確認してみてくださいね。
手作り保湿スプレーの基本レシピ
シンプルで安全な材料を使った、基本の保湿スプレーレシピをご紹介します。初めての方でも簡単に作れます。
1.精製水ベースの保湿スプレー
材料
- 精製水:100ml
- グリセリン:小さじ1/2〜1
- スプレーボトル(100〜150ml用)
作り方
- 清潔なスプレーボトルに精製水を入れます
- グリセリンを加えてよく振って混ぜます
- これで完成!とっても簡単ですよね
この基本レシピは、敏感肌の犬にも使いやすい優しい配合です。グリセリンの量は愛犬の肌質に合わせて調整してください。乾燥がひどい場合は少し多めに、普通の肌なら少なめでOKです。
2.アロエベラ配合の保湿スプレー
材料
- 精製水:80ml
- アロエベラジュース(無添加):20ml
- グリセリン:小さじ1/2
- スプレーボトル
作り方
- すべての材料をスプレーボトルに入れます
- よく振って混ぜ合わせます
- 冷蔵庫で保管して1週間以内に使い切りましょう
アロエベラには保湿効果だけでなく、抗炎症作用もあります。軽い皮膚トラブルのある犬にもおすすめです。
3.カモミールティー配合の保湿スプレー
材料
- カモミールティー(濃いめに淹れて冷ましたもの):100ml
- グリセリン:小さじ1/2
- スプレーボトル
作り方
- カモミールティーを濃いめに淹れて完全に冷まします
- スプレーボトルに入れ、グリセリンを加えます
- よく振って混ぜたら完成です
カモミールには鎮静効果があり、かゆみを和らげる働きが期待できます。ただし、キク科アレルギーの犬には使用を避けてくださいね。

手作りスプレーは防腐剤を使わないので、作ったら1〜2週間で使い切るのが基本。少量ずつ作って、新鮮なものを使うのがおすすめです。ラベルに作った日付を書いておくと便利ですよ。

保湿スプレーの正しい使い方
せっかく作った保湿スプレー、効果的に使いたいですよね。正しい使い方をマスターしましょう。
1.使うタイミング
🐶シャンプー後
タオルドライした後、被毛が少し湿っている状態で使うと浸透しやすくなります。ドライヤー前にシュッとひと吹きすれば、熱によるダメージも軽減できます。
🐶毎日のブラッシング時
ブラッシングの前に軽くスプレーすると、静電気を防いで被毛が絡みにくくなります。艶も出て一石二鳥です。
🐶散歩後
外から帰ってきて足を拭く時、全身にも軽くスプレーしてあげましょう。ホコリや花粉も落としやすくなります。
2.スプレーの仕方
愛犬から15〜20cm離して、全身にまんべんなくスプレーします。特に乾燥しやすいお腹、内股、耳の後ろは念入りに。スプレーした後は、手で軽くなじませてあげるとより効果的です。
顔周りは直接スプレーせず、手にスプレーしてから優しく塗ってあげてください。目や鼻に入らないよう注意が必要です。
3.使用頻度
基本は1日1〜2回が目安です。乾燥がひどい時期は朝晩2回、通常は1回で十分。愛犬の皮膚の状態を見ながら調整してください。

スプレーを嫌がる子には、最初は手に取ってから塗ってあげましょう。徐々に慣れてきたら、少しずつスプレーの距離を近づけていくと上手くいきますよ。おやつを使ってポジティブな経験にするのもおすすめです。
手作りスプレーの注意点
安全に使うために、これだけは知っておいてほしいポイントがあります。
1.材料選びは慎重に
使用する材料は、必ず犬用や食品グレードのものを選びましょう。人間用のスキンケア用品に含まれる成分の中には、犬にとって有害なものもあるので注意が必要です。
特にエッセンシャルオイルは、犬には刺激が強すぎることがあります。使用する場合は獣医師に相談してからにしましょう。
2.パッチテストを忘れずに
初めて使う時は、必ずパッチテストをしてください。少量を太ももの内側など皮膚の薄い部分に塗り、24時間様子を見ます。赤みや腫れ、かゆみなどの反応が出たら使用を中止しましょう。
3.保管方法
手作りスプレーは冷蔵庫で保管し、1〜2週間で使い切るのが基本です。直射日光を避け、清潔に保ちましょう。変色や異臭がしたら、すぐに使用を中止してください。
4.こんな時は使用を控えて
傷や湿疹がある部分には使わないでください。また、皮膚病の治療中の場合は、使用前に獣医師に相談しましょう。重度の乾燥や皮膚トラブルがある場合は、まず病院で診てもらうことが大切です。
まとめ
犬用保湿スプレーの手作りは、意外と簡単でしたよね!精製水とグリセリンがあれば、基本のスプレーはすぐに作れます。愛犬の肌質に合わせて、アロエベラやカモミールをプラスするのもおすすめです。
手作りのいいところは、何が入っているか分かっていて安心できること。余計な添加物を使わず、愛犬に優しいケアができます。シャンプー後やブラッシング時に使って、乾燥知らずのツヤツヤ被毛を目指しましょう。
ただし、作り立ての新鮮なものを使うこと、パッチテストを必ず行うことは忘れないでくださいね。愛犬の健康と美しさを守る、手作り保湿スプレー。ぜひ今日から始めてみませんか。最後までお読みいただきありがとうございました☺


