閉店前に見抜く!愛犬のためのトリミングサロン探しの秘訣

愛犬のトリミングサロンが突然閉店してしまった場合、どのように新しいサロンを見つければよいのでしょうか?トリミングサロンはペットブームの影響で増加していますが、経営が難しく毎年一定数のサロンが閉店しています。

今回の記事では、閉店するサロンの割合やその理由、また閉店の兆候を見分けるポイントを紹介しながら、愛犬に最適な新しいサロンを探す方法を考えます。安心して新しいサロンを選ぶために、閉店の理由やサロン探しのポイントを押さえておきましょう。

トリミングサロンの閉店率

一般的に、トリミングサロンの閉店率は約5%から10%程度と言われています。地域や店舗の規模によって異なるため、正確な数字は変動しますが、平均的に見ても決して少なくない数字です。日本国内のペット業界全体が成長を続けている中で、サロンの閉店率がこのように高い理由には、いくつかの要因が影響しています。

1.ペット業界の変化

ペットを飼う世帯が増えている一方で、飼育環境の変化やトリミングの需要が増減することも影響しています。特に、トリミングは一部の犬種にとって定期的に必要ですが、飼い主さんが自分で手入れをするケースも増えてきました。これにより、すべての犬がプロのトリマーに依存しているわけではなくなっています。

2.人手不足と労働環境

トリマーの労働環境や人手不足も、閉店の一因とされています。トリマーは技術職であり、熟練度によって差が出やすい仕事ですが、その報酬が労働に見合わないと感じる人が多く、経験豊富なトリマーが辞めてしまうことがあります。この傾向は、新規開業のサロンにおいても顕著であり、人材確保が困難な状況が続いています。

トリミングサロンが閉店する主な理由

次に、トリミングサロンが閉店する主な理由をいくつか挙げてみましょう。

1.経営資金の不足

多くのトリミングサロンは個人経営や小規模な店舗が多く、運営資金の確保が難しいことがあります。開業に必要な賃貸料や設備費、消耗品の購入費用がかかり、初期の数年間で十分な利益を上げられないと、経営が厳しくなります。

閉店の一因として、売上の不安定さやお客さんの減少が挙げられます。利益が出にくくなる中で、人件費や材料費は固定的にかかり、赤字を招くことがあります。また、競合店の増加による価格競争の激化や、経営者の管理能力やマーケティング戦略の不足も影響し、これらの問題が重なることで閉店につながることが多いのです。

2. ロケーションの問題

トリミングサロンのロケーションも閉店の理由となります。まず、アクセスの悪い場所に位置していると、お客さんが来づらくなります。駐車場がない場合や公共交通機関との接続が悪いと、通うのが不便です。

また、周囲に競合店が多いと選ばれるために工夫が必要です。家賃が高いエリアにあると固定費用が増え、経営が難しくなることもあります。これらのロケーションに関する問題は、サロンの持続可能性に直接影響を与えるため、閉店の要因になります。

3.リピーターの確保が難しい

トリミングサロンは、リピーターをいかに確保できるかが成功のカギとなります。しかし、競争が激化している現代では、価格やサービス内容で他店との差別化ができていない場合、飼い主さんが別のサロンに流れてしまうことがあります。また、新規顧客の獲得も難しいため、結果として売上が伸び悩むことが多いです。

4.トラブルによる閉店

トリミングサロンでは、トラブルが原因で閉店することもあります。たとえば、ペットに対するケアが不十分であった場合、お客さんからのクレームが増え、評判が悪くなることがあります。

その結果、新規のお客さんが来なくなります。また、従業員間でのトラブルが発生したり、ペットが暴れたりして運営が困難になることもあります。こうしたトラブルが重なると、サロンの存続が難しくなり、閉店に追い込まれることがあるのです。

5.運営者の体力・意欲の減少

特に個人経営のサロンでは、運営者自身がトリミングを行うケースが多く、長時間労働や体力的な負担が原因で経営を続ける意欲が減少することがあります。

トリミングは集中力と体力が要求される仕事であるため、身体的な疲労が蓄積しやすい職業です。さらに、精神的なプレッシャーも大きいため、体調不良やストレスが重なって閉店に至るケースも少なくありません。

6.時代の変化やトレンドの影響

トリミング業界も流行に左右されます。ペットファッションやトリミングスタイルのトレンドが移り変わり、その波に乗れないサロンは競争力を失う可能性があります。また、ペット保険や健康管理の意識が高まる中で、従来のサービスだけでは対応しきれなくなる場合もあります。

閉店しそうなサロンの見分け方

閉店の兆候が見えるトリミングサロンには、いくつかの共通点があります。以下に、その見分け方を挙げてみます。

1.スタッフの入れ替わりが激しい

まず、スタッフの入れ替わりが頻繁に見られる場合は注意が必要です。トリミングサロンにおいては、技術力や顧客との信頼関係が重要ですが、スタッフが頻繁に辞めたり、新しいスタッフが短期間で入れ替わると、安定したサービスが提供できなくなります。これは、経営者とスタッフとの間に何らかの問題がある可能性を示唆しています。

2.予約が取りやすくなる

人気のトリミングサロンは、予約が常に埋まっていることが多いですが、閉店が近づいているサロンでは、急に予約が取りやすくなることがあります。これは、リピーターや新規顧客が減少しているためであり、売上が低迷している可能性があるサインです。

3.店内の設備が古くなっている

トリミングサロンは、清潔さや設備のメンテナンスが非常に重要です。しかし、閉店が近いサロンでは、設備の修理や新しい道具の導入が滞りがちになります。古い設備や劣化した内装は、経営に余裕がなく、投資ができない状態を表していることが多いです。

4.オーナーやスタッフの態度に変化が見られる

閉店が近いサロンでは、オーナーやスタッフの態度に変化が見られることがあります。例えば、以前は明るく親切だったスタッフが、急に冷たくなったり、仕事に対して熱意を失っているように見えることがあります。これは、経営に行き詰まっていることが精神的に影響を及ぼしている可能性が考えられます。

5.サービスの質が低下する

閉店が近いサロンでは、トリミングの仕上がりやサービスの質が低下することが多いです。トリマーの技術が未熟だったり、スタッフのやる気が低下していると、結果としてサービス全体の質に影響を与えます。顧客からのクレームが増えることも、この兆候の一つです。

ひろこ

トリミングサロンを選ぶ際は、スタッフの入れ替わりが多くないか、予約が急に取りやすくなっていないかを確認しましょう。サロンの設備やスタッフの態度に変化が見られたら、閉店の兆候かもしれません。大切な愛犬を預ける場所は、信頼できるサロンを選ぶことが大事です!

閉店を防ぐために

トリミングサロンの閉店を防ぐためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。以下に、経営を維持するためのヒントをいくつか紹介します。

1.定期的なリピーターを確保する

リピーターを大切にし、定期的に来店してもらう仕組みを作ることが大切です。例えば、リピーター専用の割引サービスや、誕生日特典を提供することで、顧客との関係を強化しましょう。また、顧客満足度を高めるためには、丁寧な接客と高い技術力が求められます。

2.人材の育成と確保

優秀なトリマーの確保と育成も重要なポイントです。スタッフの労働環境を改善し、長期的に働いてもらえる環境を作ることで、技術力を安定させることができます。また、新しいトレンドや技術を学ぶ機会を提供することで、スタッフの成長を促すことができます。

3.サービスの多様化

トリミング以外にも、ペットホテルやペット用品の販売、健康管理サービスなどを取り入れることで、収益の多様化を図ることができます。また、SNSやウェブサイトを活用して、顧客に新しい情報やサービスを発信することも重要です。

価格比較のポイント

新しいサロンを選ぶ際、価格の比較が重要です。同じサービスでも料金設定は異なります。まず、自分の予算を明確にし、複数の業者や店舗の価格を比較しましょう。その際、価格に含まれるサービス内容を確認することが大切です。料金だけでなく、サービスの質やアフターケアも考慮してください。これらを総合的に判断することで、最適な選択ができます。

1. サービス内容による価格変動

価格はサービス内容に大きく影響されます。トリミングサロンでは、使用するシャンプーや施術内容によって値段が異なります。高級製品を使用する場合、コストが上がる傾向にありますが、これにより高いクオリティのサービスが提供されることが期待できます。一方で、基本的なプランでは手頃な価格が魅力です。自分のニーズに合ったプランを選ぶことが大切です。

例えば、特別なイベントのために豪華な施術を選ぶこともありますが、日常的なメンテナンスであればシンプルなプランで十分かもしれません。サービス内容がどの程度含まれているかを確認することで、最適な選択が可能になります。

2. 定期利用の特典を活用する

定期利用することで、特典や割引を受けられることが多いです。特に長期間にわたって利用する場合、定期契約は大変お得です。定期利用の特典には、次回の予約が早めに確保できる、割引が適用されるといったものがあります。人間の美容サロンやフィットネスクラブでは、月額制や年間契約が一般的です。

これにより、一定の予算でサービスを継続できるメリットがあります。さらに、定期的な利用でスタッフとの信頼関係も築きやすくなるため、サービスの質も安定します。また、何度も通うことで担当スタッフの腕前を確認するチャンスも増えます。長期間利用する際には、定期契約の特典を最大限に活用することが重要です。

ひろこ

トリミングサロンを成功させるには、リピーターを大切にし、優秀なスタッフを育てることが大事です。また、サービスを多様化し、SNSで情報発信をすることで、安定した経営につながります。お得な定期利用や割引特典も積極的に活用しましょう!

まとめ

トリミングサロンの閉店は、飼い主さんにとって影響が大きい出来事です。最近、閉店するサロンが増えており、その理由には経営の厳しさや競争の激化があります。特に、コロナ禍以降は多くのサロンが影響を受けています。

閉店しそうなサロンを見分けるポイントとして、口コミや評価が低い場合や、スタッフの入れ替わりが多い場合、サロンの外観が老朽化していることなどが挙げられます。これらは、経営状態に問題がある可能性を示唆しています。

新しいサロンを探す際は、周囲の評判を調べたり、実際に訪問して雰囲気を確認したりすることが大切です。また、トリミングの技術やサービスが愛犬に合っているかも考え、いくつかのサロンを比較することをお勧めします。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。