老犬になっても飼いやすい犬種ランキング!シニア期も安心して暮らせるベスト5

犬との暮らしは、長く続く人生のパートナーシップ。しかし、どんな犬もいずれ「シニア期」を迎えます。元気いっぱいの子犬時代から年齢を重ねた後まで、無理なく寄り添える犬種を選んでおくことは、飼い主と愛犬、どちらにとっても幸せな時間を長く保つ秘訣です。

今回の記事では、「老犬になっても飼いやすい犬種ランキング」と題し、年齢を重ねてもお世話しやすい犬種の特徴や注意点をわかりやすくご紹介します。これから犬を迎えたい方はもちろん、今いる愛犬の将来を考えている方にも、安心とヒントをお届けできる内容です。

老犬になっても飼いやすい犬種とは?

犬は人生をともに歩む心強い存在ですが、いずれ必ず「シニア期」を迎えることになります。ここでは、「老犬になっても飼いやすい犬種のポイント」について詳しく見ていきましょう。

年齢を重ねた犬は、筋力や体力が低下しやすく、健康管理や生活環境の工夫がより大切になります。特に以下のような条件を満たす犬種は、シニア期でも扱いやすくおすすめです。

  • 体が小さく、抱き上げやすいこと
  • おだやかで温厚な性格であること
  • 運動量がさほど多くなく、適度な散歩で満足できる犬種であること
  • お手入れがしやすい被毛や体質であること

これらを基準に犬種選びをすれば、老犬期になっても無理なくケアが続けられます。

ひろこ

飼い始めた時が若くても、犬の寿命は10~15年ほど。ご自身のライフステージや住環境の変化も見据えて犬種を選ぶことで、シニア期もペットと快適な時間を過ごせます。

老犬になっても飼いやすい犬種ランキングTOP5

ここでは、最新のランキング・専門家の意見・飼い主の評価をもとにまとめた、老犬期まで安心して寄り添える犬種上位5種とその特徴をご紹介します。

1位:トイプードル

知的で教えやすく、抜け毛が少ないことが最大の魅力です。体重3~4kg前後で扱いやすく、シニア犬になっても比較的健康を保ちやすい犬種です。性格は明るく人懐っこい傾向があり、家庭のムードメーカーにもなります。日々のグルーミングは必要ですが、アレルギー体質の飼い主さんにも合いやすいです。

2位:シーズー

おだやかでやさしい性格なうえに、頑丈な体で老犬になっても飼いやすい点が評価されています。無駄吠えが少なく、マンションでも飼いやすいことも人気の理由。散歩は毎日短時間でOK。被毛のケア(定期的なブラッシングとトリミング)は必須ですが、性格的にしつけもしやすい安心の相棒です。

3位:マルチーズ

人が大好きで、家族に寄り添う甘えん坊な性格が特徴。体が小さいためシニア世代や体力に自信のない方にもおすすめ。体重は2~3kg程度と非常に軽く、抱っこや移動も簡単です。運動量は少なめでOK、室内遊びでも十分満足します。被毛のカット・ブラッシングをこまめに行えば美しい姿を保てます。

4位:ヨークシャーテリア

ヨーキーの愛称で人気の超小型犬。好奇心旺盛で遊び好きですが、体力的にもちょうど良く抱きかかえるのもとても簡単です。1回の散歩は10~20分ほど。被毛が長い反面、抜け毛は少なめです。元気いっぱいですが飼い主への愛情が深く、老犬になってもしつけやすさ・飼いやすさは抜群です。

5位:チワワ

最小クラスの犬で、シニアになっても軽々と抱き上げられるなど扱いやすさが魅力。神経質なイメージもありますが、適切な社会化でフレンドリーで頼れるパートナーになれます。運動量も多すぎず、温かい室内でのんびり快適な毎日を送れます。

ひろこ

室内の段差や滑りやすい床は、老犬の転倒やけがの原因に。あらかじめバリアフリーに配慮した住まいづくりや、専用マット・スロープの設置でシニア犬の安全がぐっと向上します。

老犬の暮らしを快適に保つコツと飼育の注意点

犬がシニア期を迎えると、若いころとは違ったケアが求められるようになります。筋力や感覚が少しずつ衰え、生活リズムも変化していきますが、飼い主のちょっとした気づかいで、安心で心地よい毎日を送ることができます。ここでは、老犬の暮らしをより快適に保つための基本的なポイントや注意点をご紹介します。

1.運動・散歩のペースを見極める

若い頃のように活発に動けなくなるのは、自然な変化です。だからといってまったく運動をしないのも逆効果。老犬にはその子に合ったペースでのんびりとした散歩がぴったりです。

1日1〜2回、10分程度の短めの散歩でも十分です。途中で休憩をはさみながら、外の空気を感じさせてあげましょう。無理をさせず、足腰に負担がかからない道を選ぶのも大切な工夫です。

2.シニア犬の食事と健康管理

加齢とともに代謝が落ちやすくなるため、若い頃と同じ食事内容では太りやすくなったり、内臓に負担がかかることも。そのため、年齢に合わせたシニア向けフードへの切り替えが推奨されます。

消化しやすく、必要な栄養素をきちんと摂れる内容であることがポイントです。また、定期的な健康診断や歯磨き、ブラッシングといった毎日のケアも、病気の予防につながります。

ひろこ

シニア犬は環境の変化や大きな音に敏感になりやすくなります。焦らず、犬のペースに合わせて接してあげましょう。
やさしい声での呼びかけや、ゆったりとしたナデナデ、アイコンタクトなど、安心できるやり取りを心がけると、心の絆もより深まります。

老犬を迎える前に知っておきたい今どきの飼いやすさの工夫

高齢期になってからの備えは、実は若いうちから始めておくのがベストです。最近では、老犬との暮らしを支えるさまざまなサービスや環境も整ってきています。今のうちからできる準備を知っておくことで、いざというときも落ち着いて対応できます。

老犬との暮らしを支えるサポート体制とは?

以下のような環境やサービスをうまく活用することで、老犬との暮らしがより安心で快適になります。

  • ペット共生型住宅や高齢者サポート施設
     → 住環境の整備だけでなく、飼い主の体調不良時にも犬をサポートする体制が整っている施設も増えています。
  • ペット保険への加入
     → 突然の病気やケガへの備えとして、経済的な不安を減らすことができます。
  • 家族・親族との情報共有
     → 急な入院やトラブル時、預け先や対応方法をあらかじめ話し合っておくことで、犬にとっても大きな安心につながります。

まとめ

老犬との暮らしは、飼い主の工夫と愛情によって豊かなものになります。犬種選びの時点で老後を見据えておくことはもちろん、日々の食事・運動・住環境など、ささいな習慣が愛犬の健康寿命に大きく関わってきます。

「老犬になっても飼いやすい犬種ランキング」を参考に、犬と自分自身の将来をしっかりと見つめてみてください。愛犬の老後が「第二の幸せな時間」になるように、できることから少しずつ備えていきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。