トリマー ひろこ 犬のトリミングは、見た目を整えるだけでなく健康や快適な暮らしを守るために欠かせない大切なお手入れです。しかし「犬 トリミング 頻度」と検索する飼い主さんも多いように、どのくらいの間隔でサロンに通うべきか迷う方は少なくありません。
今回の記事では、犬種や毛質別の理想的なトリミング頻度を詳しく解説し、自宅でできる日常ケアやトリミング時の注意点まで幅広く紹介します。愛犬に合った最適なケアペースを見つける参考にしてください。
トリミングの頻度は犬種や毛質で大きく異なる
トリミングに通う間隔は犬種や毛質によって大きく異なります。毛が伸び続ける犬種と換毛する犬種では必要なケアが全く違うため、まずは自分の愛犬の毛質を理解することが重要です。
1.毛が伸び続ける長毛種（プードル、シーズーなど）
プードルやシーズーのような長毛種は、毛が常に伸び続けるため、毛玉ができやすく不衛生になりがちです。毛玉は皮膚を引っ張り炎症や湿疹を引き起こす原因にもなります。
- 理想の頻度：3〜4週間に1回
- サロンでの全身カットやシャンプーに加え、家庭でのブラッシングは毎日必要
2.ダブルコートの犬種（柴犬、ポメラニアンなど）
ダブルコートとは、外側の硬い毛と内側の柔らかい毛の二重構造を持つ被毛のこと。換毛期には大量の毛が抜け落ちるため、トリミングというより「抜け毛の処理」が大切です。
- 理想の頻度：6〜8週間に1回
- サロンではシャンプーとブロー、抜け毛処理が中心
- 自宅では週3〜4回のブラッシングが推奨
3.短毛種（フレンチブルドッグ、ビーグルなど）
短毛種は毛が伸びても目立ちにくく、カットの必要はほとんどありません。しかし皮膚が直接外気にさらされやすいため、皮膚トラブルを防ぐケアが重要です。
- 理想の頻度：8〜12週間に1回
- サロンではシャンプー、耳掃除、爪切り、肛門腺ケアが中心
- 定期的な皮膚チェックが欠かせない
生活スタイルや季節によっても最適な頻度は変わります。アウトドアや海・川遊びが多い犬は汚れやすいため、通常より短い間隔でケアすると安心です。
年齢や健康状態によっても変わるトリミングの頻度
犬の年齢や健康状態によっても、理想的なトリミングの頻度は変化します。特にシニア犬や持病のある犬は、皮膚や体力の面で特別な配慮が必要です。
1.シニア犬の場合
年齢を重ねると皮膚が乾燥しやすくなり、免疫力も低下するため、刺激の少ない優しいケアが必要です。
- 頻度はやや抑えめにし、1回あたりの施術時間を短くする工夫が大切
- 滑りやすいシャンプー台や長時間の立ち姿勢は負担になるため、シニア対応のサロンを選ぶと安心
2.皮膚病やアレルギーがある犬
皮膚にトラブルがある犬は、薬用シャンプーを使用したり、洗浄頻度を調整する必要があります。自己判断で頻繁にシャンプーすると皮脂を奪い、さらに悪化させることも。
- 獣医師に相談し、最適なシャンプーやトリミング頻度を決めることが重要
- 敏感肌には低刺激シャンプーや保湿ケアを併用するとよい
自宅でできるケアでトリミングを快適に
サロンでのトリミングの間隔が長くなっても、家庭でできるお手入れを取り入れることで愛犬の被毛と皮膚を健康に保てます。
1.毎日のブラッシング
毛玉や抜け毛を防ぐだけでなく、皮膚の血行を促進し健康維持に役立ちます。ブラッシングを習慣にすることで愛犬とのコミュニケーションにもつながります。
2.爪切り・耳掃除
爪が伸びすぎると歩行に支障をきたし、耳の汚れは感染症の原因になります。サロンに任せるだけでなく、自宅で少しずつ慣らしていくのが理想です。
3.足裏や目の周りのケア
足裏の毛が伸びると滑りやすくなり、ケガの原因になることもあります。目の周りの毛は涙やけや目の炎症につながるため、こまめにカットして清潔に保ちましょう。
日々のお手入れは「健康チェック」の役割も兼ねています。皮膚の赤みや湿疹、爪の異常を早めに発見するきっかけになります。
トリミングを快適にするための注意点
トリミングは犬にとって体力や精神的な負担になることがあります。安心して受けられるよう、飼い主ができる配慮も欠かせません。
1.サロン選びは慎重に
犬種や性格を理解してくれるサロンを選ぶことが大切です。口コミや近所の人の評判などを参考にし、設備や衛生面も確認しましょう。
2.トリマーとのコミュニケーション
初めてのサロンでは、健康状態や苦手なことを細かく伝えることが大切です。希望するカットスタイルを写真で見せると、イメージの食い違いを防げます。
3.無理をさせない
毛玉が多い場合や体調がすぐれない時は、無理にフルコースのトリミングをせず、部分カットやシャンプーだけにとどめるのも一つの方法です。
まとめ
犬のトリミングの頻度は、犬種や毛質だけでなく、年齢や体調、生活環境によっても異なります。一般的には、長毛種は3〜4週間に1回、ダブルコートの犬は6〜8週間に1回、短毛種は8〜12週間に1回程度が目安です。
シニア犬や皮膚トラブルのある犬の場合は、特別な配慮が必要です。日々のブラッシングや簡単なケアを取り入れながら、信頼できるサロンやトリマーと連携し、愛犬にとって快適で負担の少ないお手入れを心がけましょう。最後までお読みいただきありがとうございました☺