トリマーにとって、「ハサミ」は必需品ですよね。ハサミなしにはトリミングができません。しかし「種類が多すぎて、何を使ったらいいのかわからない」と考えているトリマーも少なくないはずです。豊富だからこそ悩みますよね。
トリマー以外にも、ご自宅でお手入れを考えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。今回の記事では、「トリマー・飼い主さん別」使いやすい、おすすめハサミをご紹介していきます。
トリミングに必要なハサミ
トリミングに必要なハサミはプロ(トリマー)、アマ(飼い主さん)によって用途が異なります。プロの場合、何種類かのハサミを使い分けながら、多種多様の犬種に応じた、理想のカットに仕上げます。
アマの場合、愛犬のカットのため、自分が納得する仕上がりになればいいので、種類は少なくても大丈夫です。では、プロ・アマ別で必要なハサミの種類を細かくご紹介します。
トリマー用ハサミの種類
トリマーのハサミは大きく分けて4種類あります。
- ストレートハサミ(仕上げ)
- スキバサミ・ブレンダー(セニング)
- ミニボブバサミ
- カーブバサミ
それぞれの用途をご説明します。
ストレートハサミ(仕上げ)
トリマーが一番使うハサミが、このストレートハサミです。形を決めたり、アウトラインをしっかりだしたり、面を揃えたりするときに使用します。
上手なトリマーは、ストレート1本でカットする人もいますが、よほど上手な人でないと、あとが付いたりガタガタのカットになるので難易度は高いです。大きさは6.5~7インチが一般的で、大型犬のカットをするときは7.5以上の大きなインチを使用することもあります。
スキバサミ・ブレンダー
スキバサミ・ブレンダーは量を梳いたり、なじませたり、自然な感じでカットするときに使用します。シーズーやヨーキーといった毛が柔らかく、あとが残りやすい犬種に使用することが多いです。
スキバサミやブレンダーだけでカットを仕上げることもできますが、時間がかかるのと形がでにくいので、この1本で最後までカットすることはオススメしません。
ブレンダーはスキバサミより良く切れて、ストレートとスキバサミの間の子のような感覚です。線をだしすぎたくないときや、粗刈したいときに使用します。スキバサミやブレンダーには、カット率があり40~60%が主流となります。大きさは、6.5~7インチが一般的なものになります。
ミニボブバサミ
ミニボブハサミは、足回りや、ひげカット、目元の細かい毛などをカットするときに使用します。大きさは、5~6インチが一般的です。
カーブバサミ
カーブバサミは、足回りをカットしたり、耳の形、マズル、尾、頭の形などの丸くカットしたい部分に使います。短時間で正確に丸く仕上げたいときにベストです。大きさは、6~7.5インチまであり、小型犬から大型犬まで対応したものがあります。
トリマーにおすすめのメーカー
ここではプロトリマーだからこそ、おすすめしたいメーカーが何種類かありますのでご紹介していきます。
UTSUMI
ストレートハサミ、ブレンダー、スキバサミと様々な種類があり、使用感は多少重たい印象があります。しっかりカットできて、綺麗に面をだすことができます。
BEARDS
インスタグラム、競技会、サロンで有名なトリマーさん多数にご愛用いただいている、細身で扱いやすいカーブシザーが人気な今注目のメーカーです。お値段もリーズナブルで仕事が楽しくなるハサミです。
東京理器
トリマー専用のハサミを販売しているメーカーです。手頃な価格から高額な価格まで幅広いハサミを扱っています。軽くて、シャープなので手が細い人にはピッタリです。
引用:http://www.tokyoriki.co.jp/petgroomer/
中野製作所
トリマーだけではなく、美容師のハサミも取り扱っているメーカーです。歴史があり、多くのトリミング学校でも使われています。切れ味はいいですが、切れ過ぎてこわい感じもします。
おすすめの購入方法
トリマーは、プロとしてお客さんからお金をいただきます。ハサミはトリマー人生を左右する大切な道具といっても過言ではありません。
そのため、長い目で見たら、「質がよく長持ちするハサミ」がいいですよね。個人的におすすめしたい購入方法は、“インターペットなどの展示会でハサミを入手すること”です。
定価より安く手に入り、実際に持ちながら切り心地を確かめることができます。毎年、それを知っているトリマーが殺到します。展示会のときにハサミを買い替えるトリマーもいますね。
3/30~4/2まで、東京ビッグサイトでインターペットが開催されていますね!トリマーは行く人も多いのではないでしょうか?日本最大のペットイベントなので楽しいですよね(^o^)
飼い主さん用のハサミ種類
飼い主さんが、ご自宅でカットする場合は、目周りや足回りをカットすることが多いと思います。先端が丸いものや、初心者向けのハサミを選ぶといいでしょう。
種類は、スキバサミとミニボブ、ストレートなら、あまり切り過ぎない物を選ぶのがベストです。カーブなら、小さいインチ(5~5.5インチなど)を選ぶと、足回りを丸く簡単にカットができるのでおすすめです。
はじめてのハサミで、何種類購入したらいいのか分からない人も多いと思います。そういうときは、トリミング用のシザーセットを買うと、複数のハサミとコームまでついているのでお得です。
飼い主さんにおすすめのメーカー
飼い主さんにおすすめしたいのは、セット売りしているものです。ここでは、いくつかおすすめの商品をご紹介します。
latuna
ハサミだけでなく、日用品のお役立ちセットも多数販売しています。トリミングシザーのフルセットが揃っており、プロトリマーによる監修と使い方の動画説明もあるので、はじめてハサミを使用する人でも安心できます。
引用:https://latuna.shop-pro.jp/?pid=161152137
BACKYARD FAMILY
ペットに特化しているのではなく、日用品を扱っている会社での販売です。先端が丸いので、ペットが急に動いてもケガをさせにくいです。ご自宅でのカットに最適です。ステンレス製で軽量のため手の負担にもなりません。
セット売りをしているので、毛量に合わせてお手入れをすることができます。
引用:https://www.magaseek.com/product/detail/id_504217213
YFXD
この商品のハサミは、人間工学に基づいた設計により、ノブを介して張力を簡単に調整でき、はさみが指にぴったりとフィットします。ピンクのゴム製エアリングも簡単に取り外して、はさみを非常に快適に保持できます。
引用:https://amzn.asia/d/5t1KmNU
まとめ
今回は、トリミングに不可欠な「ハサミ」についてお伝えしました。トリマー・飼い主さん別でおすすめのモノをご紹介しましたが、人によって手に合うもの、合わないものがありますので色々試してくださいね。
過去にSNSで宣伝しているハサミを使用しましたが、研ぎができませんでした(海外製)。特に、カーブやスキバサミ・ブレンダーは2社からお断りされたので、購入を考えている人はご注意下さいね。(海外製品を否定しているわけではありません)
大切なハサミの修理、研ぎでお困りの方へお薦めな研ぎ屋さんはこちらです。匠な腕でワンランク上の切れ味を実現してしてくれる技術力。切れ味、スピード、価格でトリマーの強い味方となってくれること間違いなし。どんなハサミでも一度は相談してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました☺