【トリマー必見】犬アレルギー対策と克服法!症状から仕事を続ける秘訣まで徹底解説

トリマーという職業は、犬好きの方にとって夢のような仕事ですが、実は犬アレルギーという問題に直面することもあります。「トリマーとして働いているけれど、犬アレルギーが心配」「仕事を続けられるのか不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、トリマーが犬アレルギーになる可能性やその割合、症状や対策方法、さらに、仕事を続けるための方法まで詳しく解説していきます。

トリマーは犬アレルギーになるのか?

「トリマーは犬アレルギーになるのか?」という疑問に対する答えは「はい」です。トリマーも犬アレルギーを発症する可能性があります。アレルゲンとなるのは、犬の抜け毛やフケ、唾液、皮膚片などで、これらが空気中に浮遊し、吸い込んだり皮膚に触れたりすることでアレルギー反応を引き起こします。

トリマーは犬と密接に接するため、アレルゲンに長時間さらされる環境にあり、一般の人よりアレルギー発症リスクが高くなります。特に、既に他のアレルギーを持っている場合、そのリスクはさらに増します。症状としては、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、皮膚の発疹などがあり、特に犬と接触する手や腕に出やすい傾向があります。

ひろこ

アレルゲンへの暴露を減らすためには、作業中にマスクや手袋を着用し、防護具を活用することが効果的です。

犬アレルギーを持つトリマーの割合

では、実際にどれくらいのトリマーが犬アレルギーを持っているのでしょうか?正確な統計データは限られていますが、動物関連職業従事者全体で見ると、約15〜20%が何らかの動物アレルギーを持っていると言われていますこの中には、猫や鳥など他の動物によるアレルギーも含まれますが、犬関連のアレルギーもその一部を占めています。

また、「仕事を始めた後に犬アレルギーを発症した」というケースも珍しくありません。これは長時間にわたるアレルゲンへの暴露が原因であると考えられています。特に新人トリマーの場合、免疫システムが新しい環境に適応できず、一時的に症状が現れることもあります。

トリマーとして働いてから犬アレルギーになることはある?

次に、「トリマーとして働いてから犬アレルギーになることはあるのか?」という点についてです。結論から言うと、「あります」。これは職業性喘息や職業性皮膚炎と同じような現象で、「感作(かんさ)」と呼ばれるプロセスによって引き起こされます。

感作とは、長期間特定の物質(この場合は犬由来のアレルゲン)にさらされることで免疫システムが過剰反応を起こす状態です。

例えば、新人トリマーとして働き始めて、数ヶ月後からくしゃみや鼻水といった軽い症状が出始め、それが徐々に悪化して喘息や皮膚炎につながるケースがあります。また、一度感作されると、その後少量のアレルゲンでも強い反応を示すようになることがあります。

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症状が出始めたら早期に医師へ相談し、自分がどの程度感作されているか検査してもらうことをおすすめします。

トリマーを辞めるべきか?

犬アレルギーを発症しても、すぐにトリマーを辞める必要はありません。症状の程度や対策次第では、仕事を続けられる可能性があります。ただし、重度の呼吸困難やアナフィラキシーショックのリスクがある場合、慎重な判断が必要です。また、薬や環境対策で改善しない場合や精神的ストレスが大きい場合も考慮すべきです。

仕事を続けたい場合は、作業環境の改善や換気強化、空気清浄機の設置、高性能マスクや手袋の使用などでアレルゲンを減らす工夫をしましょう。医師と相談して適切な抗アレルギー薬や免疫療法を検討するのも有効です。

ひろこ

アレルギー症状が出た際には事前に対処法を決めておき、それを同僚にも共有しておくことで緊急時に適切な対応ができるようになります。

トリマーの犬アレルギーへの対策方法

では、トリマーとして働きながら、犬アレルギーと向き合うためにはどうすれば良いのでしょうか?ここでは具体的な対策方法をご紹介します。

まず、自分自身の体調管理が重要です。日頃から十分な睡眠と栄養バランスの良い食事を心掛けることで、免疫力を高めることができます。また、定期的な運動もストレス軽減と免疫機能向上につながります。

次に、作業環境を整えることも大切です。例えば、高性能な空気清浄機を設置することで、空気中のアレルゲン濃度を下げることができます。また、換気をこまめに行うことで、室内環境を清潔に保つことも効果的です。

防護具の使用も有効です。マスクや手袋だけでなく、防護エプロンやゴーグルなど、自分自身を守るための装備品を積極的に活用しましょう。これによって皮膚や粘膜への直接的な接触を防ぐことができます。

最後に、自分でできない部分は周囲の協力を得ることも大切です。同僚との作業分担や顧客とのコミュニケーションによって、自分自身への負担を軽減する工夫も必要です。

まとめ

トリマーとして働く中で、犬アレルギーは深刻な問題ですが、適切な対策と管理によって多くの場合は仕事を続けることが可能です。また職場環境の改善や同僚との協力体制も重要です。

医師や専門家と相談しながら、自分自身に合った対策を見つけていくことで、安心してトリマーとして活躍できるでしょう。皆さんの健康と愛する仕事への情熱が続くよう心から願っています。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。