トリミングサロンで「暇」と言われる時間は、一般的に午前中や平日の早い時間帯、そして季節によって大きく変わる顧客の来店状況によって生じます。この「暇」な時間をトリマーたちは、どのように活用しているのでしょうか。今回の記事では、トリミングサロンの「暇」な時間をどう過ごしているのか、実際のトリマーたちの本音に迫ります。
暇な時間の定義
トリミングサロンの「暇」とは、予約が入っていない、または顧客の来店が少ない時間帯を指します。具体的には平日の午前10時から12時、昼食時間帯(12時〜14時)、そして季節の変わり目(1月、2月、9月)などが該当します。
暇な時間の過ごし方
トリミングサロンで働いていると、お客さん商売なので、どうしても暇になる時間はあります。そんなときに暇な時間をどう活用するかがポイントです。ここでは、トリミングサロンのトリマーたちが暇な時間を、どのように過ごしているのかを11つご紹介します。
1. 道具のメンテナンス
暇な時間の最も重要な使い方の一つが、道具の徹底的なメンテナンスです。
- バリカンの刃研ぎ
- ハサミの消毒と調整
- ブラシやコームの洗浄
- 作業台の徹底的な清掃
まずは、道具の徹底的なメンテナンスに取り組むことをおすすめします。バリカンの刃を研いだり、ハサミを消毒・調整したり、ブラシやコームを洗浄したりしながら、作業台を徹底的に清掃します。これにより、次回のお客様に最高のサービスをする準備が整います。
プロのトリマーは、バリカンの刃を年に2〜3回研ぎ直すことで、常に最高の仕上がりを維持しています。
2. スキルアップトレーニング
暇な時間は、自分のスキルを磨く絶好の機会です。
- 新しいトリミングテクニックの練習
- オンラインセミナーの受講
- 犬種別のグルーミング技術の研究
- YouTube動画による最新技術の学習
暇な時間は、自分自身やサロンのスキルアップにも最適です。普段できない練習をするチャンスです。また、犬種別のグルーミング技術について研究したり、YouTube動画で最新技術を学んだりすることもできます。
3. サロン内の環境整備
サロンの快適さは顧客満足度に直結します。
- 照明の調整
- 待合スペースのレイアウト変更
- 観葉植物の手入れ
- 壁紙や装飾の見直し
サロン内の環境整備もいいでしょう。照明や待合スペースのレイアウトを見直し、お客様が快適に過ごせる空間作りに努めます。観葉植物のお手入れや壁紙・装飾の見直しも、この暇な時間に行うことができます。
4. SNSコンテンツ制作
暇な時間は、マーケティングの絶好の機会です。
- トリミング前後の写真撮影
- インスタグラム用の動画制作
- ペットケアのTips投稿
- サロンの日常を共有する動画作成
マーケティング活動もこの時期に見直しましょう。SNSでお客様とのコミュニケーションを深めたり、新しいサービスやキャンペーンについて投稿したりすることで、次回のお客様を呼び込むきっかけになります。また、トリミング前後の写真撮影やインスタグラム用の動画制作も楽しみながら行えます。
5. 在庫管理と発注
在庫管理も忘れてはいけません。
- 使用している製品の在庫確認
- 新製品の情報収集
- 次回発注リストの作成
- 在庫管理システムの更新
使用している製品の在庫確認や新製品情報の収集、次回発注リストの作成などを行いながら、サロン運営をスムーズに進める準備を整えます。
6. 顧客データベースの整理
- 顧客情報の更新
- リピート客へのアプローチ準備
- 次回予約の提案リスト作成
- 顧客満足度調査の準備
顧客データベースの整理もこの時期に行うべき重要なタスクです。顧客情報を更新し、リピート客へのアプローチ準備や次回予約提案リスト作成などを通じて、お客様との関係を深めることができます。
効果的な顧客データベース管理により、リピート率を20%以上向上させたサロンもあります。
7.サロン内イベントやキャンペーン企画
暇な時間には、自店で特別イベントやキャンペーンを企画することもおすすめです。
- 「ワンちゃんの日」として特別割引デーを設定
- 新規顧客向けのお試しプラン作成
- ペット撮影会の開催
- ペット交流会の企画
- お客様同士が交流できるイベントの実施
「ワンちゃんの日」として特別割引デーを設けたり、新規顧客向けのお試しプランを用意したりすることで、お客様に来店してもらうきっかけになります。また、お客様同士が交流できるようなペットイベント(撮影会や交流会)も楽しいですね。
8.地域とのつながり強化
地域コミュニティとの関係も大切です。
- ペット関連イベントへのブース出展
- 地元学校での動物愛護教育
- 新規顧客獲得のための地域活動
- 獣医クリニックとの健康セミナー共同開催
- 近隣ビジネスとのコラボレーション企画
この時期には地域イベントへの参加や協力が良い機会になります。ペット関連イベントでブースを出したり、地元の学校で動物愛護について教えたりすることで、新たなお客様との出会いにつながるかもしれません。
また、近隣ビジネスとのコラボレーション企画も考えてみましょう。例えば獣医クリニックと連携して健康セミナーを開催するなど、お互いにメリットがあります。
9.オンラインプレゼンス強化
デジタル時代ではオンラインでの存在感も重要です。
- ウェブサイトの戦略見直し
- SNSでの定期的な投稿
- お客様とのエンゲージメント強化
- トリミングテクニック動画の制作
- ペットケア情報の発信
- サロン専用ハッシュタグの作成
この時期にはウェブサイトやSNS戦略を見直し、自分たちの魅力をもっと発信しましょう。定期的な投稿やお客様とのエンゲージメントを心掛けてください。また、自分たちのトリミングテクニックやペットケアについて動画コンテンツとして発信することもおすすめです。
Instagramでは「#dogsofinstagram」などのハッシュタグが人気ですが、自サロン専用のハッシュタグを作成することで、お客様から投稿された写真を集めることもできますよ!
10.トリマー同士のコミュニケーション
暇な時間は他のトリマーとコミュニケーションを深める良い機会でもあります。
- 同僚との意見交換
- 新しいアイデアの共有
- 技術向上のための勉強会開催
- 練習会の実施
- 互いの技術を高め合う取り組み
同僚と意見交換したり、新しいアイデアについて話し合ったりすることで、お互いに刺激し合うことができます。また、一緒に勉強会や練習会を開くことで、お互いの技術向上にもつながります。
11.新しいビジネスチャンスへの挑戦
この暇な時期は、新たなビジネスチャンスにも目を向ける良いタイミングです。
- 自宅での犬猫お世話サービス検討
- ペット一時預かりサービスの企画
- トリミング教室の開催
- 新サービスモデルの研究
- 地域社会への貢献を意識した事業展開
例えば、自宅でできる犬猫のお世話サービスや、一時預かりサービスなど、新しいサービスモデルについて考えてみましょう。また、自分自身でトリミング教室など開くことも検討してみてください。このような新しい挑戦は、自分自身だけでなく地域社会にも貢献できる素晴らしい機会となります。
以上、トリミングサロンが暇なときにトリマーがやってる11つのことでした。「暇をどう過ごそうか」と悩んでいるトリマーさんや、「トリマーさんって、暇なとき何してるんだろう?」と疑問がある飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
トリミングサロンの「暇」な時間は、一見するとネガティブな印象がありますが、実際には成長と改善のための貴重な時間です。この期間中に自己成長やサロン環境改善、新しいサービス開発など、多くのことに取り組むことで次回の繁忙期に備えることができます。
焦らず前向きな気持ちでこの時期を乗り越え、自分自身とサロンをより良くしていきましょう!最後までお読みいただきありがとうございました☺