【飼い主さん必見】自宅でのトリミングセルフカット失敗談と成功のコツとは?

「愛犬の毛が伸びてきたし、トリミングサロンに行く時間がないから自宅でカットしよう!」そう思ってセルフカットに挑戦したものの、「思った以上に難しかった」「ガタガタになってしまった」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。トリミングはプロの技術が必要な作業ですが、コツを押さえれば飼い主さんも自宅でケアができます。

今回の記事では、実際のセルフカット失敗談を交えながら、どのようなポイントに注意すればうまくカットできるのかを詳しく解説します。大切な愛犬のために、正しい知識を身につけていきましょう。

1. セルフカットでよくある失敗談

愛犬のセルフカットで起こりがちな失敗にはいくつかのパターンがあります。特に初心者の飼い主さんがやりがちなミスを見ていきましょう。

まず、よくあるのが「毛がガタガタになった」という失敗です。犬の毛は人間の髪と違い、柔らかくふわふわしているため、均一に切るのがとても難しいのです。特にバリカンを使用すると、力の入れ加減で短くなりすぎたり、刈り残しができてしまうことがよくあります。

また、ハサミを使う場合も、長さが揃わずにバラバラになってしまい、「まるで素人が切ったような仕上がりに…」と落ち込むことも少なくありません。

「切りすぎてしまった」というケースもよくあります。特に目元や耳の周りなど細かい部分をカットする際、慎重に切るつもりが思ったより短くなってしまい、犬の表情が変わってしまったという声も。犬種によっては、毛が短すぎると紫外線や寒さに弱くなってしまうこともあるため注意が必要です。

カット中に犬が嫌がって暴れてしまうことも大きな問題です。「途中まで順調だったのに、後半で嫌がって逃げてしまい、仕上げが中途半端になった」という飼い主さんも多くいます。無理に押さえつけると、犬がトリミング自体を嫌いになってしまうこともあるため、落ち着いてできる環境を整えることが重要です。

ひろこ

まずは短時間で終わるように部分カットから始めて、犬が慣れるようにしましょう。

2. 失敗しないための基本的な準備

セルフカットを成功させるためには、適切な準備が欠かせません。準備不足のまま始めると、失敗する確率がぐんと高くなります

まず、道具の選び方が重要です。ハサミはペット用のものを用意し、先端が丸い安全なものを選びましょう。バリカンも犬専用のものを使用し、刃の長さを調節できるタイプがおすすめです。家庭用のハサミやバリカンを使うと、毛が引っかかってしまい、犬が痛がってしまうことがあります。

次に、カット前の準備としてシャンプーとブラッシングを行い、毛のもつれをしっかり解いておくことが大切です。毛玉がある状態でカットすると、引っかかって犬が痛がり、暴れてしまう原因になります。

ある飼い主さんは、カットの前にお気に入りのおもちゃを近くに置き、リラックスさせることでスムーズに進めることができたそうです。カット前の準備ひとつで、作業のしやすさが大きく変わるのです。【基本】自宅でプロの仕上がり!チワワの簡単トリミング術を解説!

ひろこ

犬がリラックスできる環境を整え、カットの前にしっかりブラッシングをしましょう。

3. カットする際の適切な順番とは?

セルフカットをする際には、適切な順番で進めることが重要です。まずは背中や胴体など、広い面積の部分からカットを始めましょう。広い部分から切ることで全体のバランスを取りやすくなります。

次に、足やしっぽなどの細かい部分に移ります。特に足裏や爪周りは、毛が伸びすぎると滑りやすくなるため、こまめに整えると犬が歩きやすくなります。顔まわりは最後にカッし、慎重に進めましょう。目元や耳周りの毛は犬が嫌がりやすいので、短時間で済ませることがポイントです。

また、カットの途中で犬が疲れたり嫌がったりしたら、一旦休憩を入れることも大切です。無理に続けると、犬がストレスを感じてしまい、トリミング自体を嫌いになってしまう可能性があります。休憩の際におやつをあげることで、カットの時間をポジティブなものに変えることもできます。

4. 犬種によるカットの違い

犬種によって毛質やカットの必要性が異なります。たとえば、トイプードルやマルチーズのように毛が伸び続ける犬種は、定期的なカットが必須です。一方で、柴犬やラブラドールのような短毛のダブルコート犬は、カットをする必要がほとんどありません。

ダブルコートの犬はカットしすぎると、毛の生え変わりのサイクルが崩れ、皮膚の健康にも影響を与える可能性があります。そのため、カットよりもこまめなブラッシングを心がけましょう。

また、長毛種の犬カットの頻度を適切に保つことで、毛玉や絡まりを防ぎ、衛生的に過ごすことができます。犬種ごとの特性を理解し、適切なケアをすることが大切です。

5. うまくカットするためのコツ

セルフカットを成功させるためには、慎重に少しずつ切ることが大切です。特に初心者は、いきなり大幅にカットせず、長めに残すようにしましょう。もし短くしすぎてしまっても、毛が伸びるまでの間、寒さを感じないように服を着せたり、室温を調整したりすることが重要です。

また、すきバサミを使うことで自然な仕上がりになります。普通のハサミで一直線に切ると、段差が目立ちやすくなるため、少しずつ毛量を調整するのがコツです。例えば、トイプードルのような巻き毛の犬種では、すきバサミを使うことでふんわりとしたカットが可能になります。一方で、チワワのような直毛の犬種では、切りすぎると不自然な仕上がりになってしまうこともあるため、慎重にカットしましょう。

カットする際は、毛の流れに沿って切ることがポイントです。逆毛を立ててカットすると、不均一になりやすいため、ブラッシングしながら少しずつ調整していくと、ナチュラルな仕上がりになります。特に顔まわりをカットする際は、犬がが急に動くことがあるため、できるだけリラックスした状態で行いましょう。

最後に、カット後の仕上げも忘れずに行いましょう。ハサミやバリカンでカットした後は、もう一度ブラッシングをして毛並みを整え、必要があれば細かい部分を微調整します。仕上げに軽く犬用のオイルスプレーを使うと、毛がまとまりやすくなり、ツヤのあるきれいな仕上がりになります。

ひろこ

すきバサミを活用して自然な仕上がりを目指しましょう。特に巻き毛の犬種には効果的です。

まとめ

セルフカットは、練習を重ねることで上達します。最初は失敗してしまうこともあるかもしれませんが、回数を重ねることで愛犬にとって快適なカットができるようになります。

「失敗したらどうしよう」と不安に思うかもしれませんが、毛はまた伸びます。焦らずに、愛犬と楽しい時間を過ごしながら、少しずつ慣れていくことが大切です。愛犬の可愛さを引き出せるよう、無理なくチャレンジしてみましょう!最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。