【初心者必見】トリマーや飼い主も愛用できる!トリミングハサミの選び方&正しい使い方解説

トリミングハサミは、愛犬のケアに欠かせない重要なツールです。トリミング初心者の方々にとって、適切なハサミを選び、正しく使用することは、愛犬の美しさと健康を維持する上で非常に重要です。今回の記事では、トリマーや飼い主さんなど、トリミングハサミ初心者の方々に向けて、ハサミの選び方、使い方、注意点などを詳しく解説していきます。

トリミングハサミ初心者が揃えるべき基本的なハサミの種類

トリミングハサミ初心者が最初に揃えるべきハサミの種類について説明します。プロのトリマーと飼い主さんでは、必要なハサミの種類が異なりますので、それぞれに分けて解説していきます。

トリマー向け(基本的なハサミセット)

プロのトリマーを目指す初心者の方は、以下の4種類のハサミを基本セットとして揃えることをおすすめします。

1.ストレートハサミ(仕上げ用)

ストレートハサミは、トリマーが最も頻繁に使用するハサミです。犬の全身のカットや、アウトラインを整えるのに使用します。初心者には6.5〜7インチのサイズがおすすめです。

2.スキバサミ(セニングシザー)

スキバサミは、毛量を調整したり、自然な仕上がりを作るのに使用します。カット率25〜30%、櫛目40目程度のものが初心者に適しています。

3.ミニボブバサミ

足回りや顔周りなど、細かい部分のカットに使用します。5〜6インチのサイズが扱いやすいでしょう。

4.カーブバサミ

耳や足回り、尾など、丸みを帯びた部分のカットに使用します。6〜7インチのサイズが一般的です。

トリマー初心者の方は、これらのハサミを揃えることで、さまざまなカットに対応しやすくなります。自分に合ったハサミを選び、使いこなしていきましょう。

プロ仕様の高品質トリミングハサミ

  • 特徴:日本製ステンレス鋼、高精度カットが可能。
  • 価格帯:10,000〜20,000円。
  • おすすめポイント:長く使える耐久性と切れ味。

飼い主さん向け(自宅でのお手入れ用ハサミ)

飼い主さんが自宅でのお手入れに使用するハサミは、プロほど多くの種類を揃える必要はありません。以下の2種類があれば、基本的なお手入れは可能です。

1.ストレートハサミ

全身の毛をカットしたり、形を整えたりするのに使用します。6〜6.5インチのサイズが扱いやすいでしょう。

2.スキバサミ(セニングシザー)

毛量の調整や、自然な仕上がりを作るのに使用します。カット率25%以下、櫛目40目以上のものが安全に使用できます。

飼い主さんのハサミ初心者の方は、この2種類あれば十分です。なるべく、スキバサミを使用すると失敗しないです。

初心者向けコスパ重視のハサミセット

  • 特徴:ストレート・スキバサミ・ミニボブバサミがセット。
  • 価格帯:3,000〜5,000円。
  • おすすめポイント:手頃な価格で基本の3種類が揃う。
ひろこ

トリミングハサミ初心者の方は、まずは基本的なハサミから始めて、徐々に技術と経験を積みながらハサミの種類を増やしていくことをおすすめします。

トリミングハサミ初心者のための選び方ポイント

トリミングハサミ初心者が適切なハサミを選ぶ際には、いくつかポイントがあります。まず、材質と切れ味を重視しましょう。高品質のステンレス鋼製のハサミは切れ味が良く、犬の毛を傷めずにスムーズなカットが可能です。

次に、ハンドルの形状も重要です。長時間使用しても疲れにくいデザインのものを選ぶと快適に作業できます。初心者にはオフセットハンドルタイプがおすすめで、手が小さい方や握力が弱い方でも扱いやすい設計になっています。

また、サイズと重さも考慮するべきポイントです。自分の手に合ったサイズを選ぶことで、操作しやすくなり、長時間の使用による疲労を軽減できます。安全性も忘れてはいけません。特に飼い主さんが自宅でお手入れする場合は、先端が丸くなっているタイプを選ぶと安心です。

最後に、価格についてですが、初心者のうちは中級程度の価格帯のハサミから始めるのが無難です。技術が向上してきたら、より高品質なハサミへの買い替えを検討するとよいでしょう。

トリミングハサミ初心者のための使い方

トリミングハサミ初心者が、安全かつ効果的にハサミを使用するための基本テクニックと注意点を解説します。

1.正しい持ち方

人差し指を輪の外に出し、親指と薬指で輪を持ちます。これにより、安定した操作が可能になります。

2.カットの基本姿勢

犬の体に対して垂直にハサミを当て、毛の流れに沿ってカットします。斜めにカットすると、毛先が不自然になる可能性があります。

3.スキバサミの使い方

毛の根元から毛先に向かって、軽く開閉させながら滑らせるように使用します。一度に多くの毛を切ろうとせず、少しずつ進めていきます。

4.安全への配慮

常に犬の動きに注意を払い、急な動きに備えましょう。また、皮膚を傷つけないよう、皮膚とハサミの間に適度な距離を保ちます。

5.定期的な手入れ

使用後は必ずハサミを清掃し、軽くオイルを塗布します。これにより、ハサミの寿命が延び、常に良好な切れ味を維持できます。

ひろこ

トリミングハサミ初心者の方は、実際の犬でカットする前に、ぬいぐるみや人工毛を使って練習することをおすすめします。これにより、基本的な操作感覚を身につけることができます。

トリミングハサミ初心者が陥りやすい失敗と対策

トリミングハサミを初めて使う人は、失敗をしがちです。しかし、事前に注意点を知っておけば、安全で美しい仕上がりを実現できます。

まず、一度に多くの毛を切りすぎることは避けましょう。初心者は慎重に、少しずつカットを進めるのがポイントです。一度にたくさんの毛を切ると、不自然な段差ができたり、思った以上に短くなってしまったりする可能性があります。

次に、皮膚を傷つけないように注意が必要です。カットする際は、犬の皮膚の位置を常に確認しながら進めましょう。特に、耳の後ろや脇の下など、皮膚がたるみやすい部分は慎重に作業することが大切です。

また、カットが不均一にならないように気をつけましょう。部分的に集中して切ると、全体のバランスが崩れてしまうことがあります。全体のシルエットを意識しながら、少しずつ整えていくのがコツです。

ハサミの切れ味にも注意しましょう。切れ味が悪いハサミを使うと、毛を引っ張ってしまったり、仕上がりが不均一になったりすることがあります。定期的にハサミを手入れし、良い状態を保つことが大切です。

犬の気分や体調を無視してカットしないことも重要です。犬が落ち着いている時間帯を選んでカットを行いましょう。もし犬が体調を崩している場合は、無理にカットせず、必要に応じて獣医師に相談することをおすすめします。

ひろこ

トリミングハサミ初心者の方は、最初は短時間のカットから始め、徐々に時間を延ばしていくことをおすすめします。犬も飼い主さんも、ストレスなくトリミングに慣れていくことができます。

まとめ

トリミングハサミ初心者の方々にとって、適切なハサミの選択と正しい使用方法の習得は、愛犬のケアにおいて非常に重要です。基本的なハサミの種類を理解し、自分に適したハサミを選び、安全に使用する技術を身につけることで、愛犬との絆をさらに深めることができるでしょう。

プロのトリマーを目指す方も、愛犬のお手入れを自宅で行いたい飼い主さんも、この記事で紹介した基本的な知識と技術を基に、日々の練習を重ねていくことが大切です。トリミングの技術は、経験を積むことで確実に向上していきます。

最後に、トリミングは愛犬のケアの一環であり、愛情を込めて行うことが最も重要です。安全性に十分配慮しながら、愛犬との時間を楽しんでいただければ幸いです。

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。