猫のトリミング料金相場と安く抑えるコツ!サロン選びのポイント解説

「うちの猫、毛玉がひどくなってきた」「長毛種だから定期的にトリミングした方がいいのかな?」そんな悩みを抱えている飼い主さんは多いのではないでしょうか。猫のトリミングは犬ほど一般的ではありませんが、特に長毛種や高齢猫にとっては健康維持のために重要なケアです。

しかし、いざトリミングを検討すると「料金はどのくらいかかるの?」「犬より高いって本当?」「どこに頼めばいいの?」といった疑問が次々と浮かんできます。猫のトリミングは犬と比べて難易度が高いため、料金設定も異なることが多いのです。

今回の記事では、猫のトリミング料金の相場から安く抑えるコツ、信頼できるサロンの選び方まで詳しく解説します。愛猫の健康と美容のために、ぜひ参考にしてください。

猫のトリミング料金の相場と内訳

猫のトリミング料金は、犬と比較すると一般的に高めに設定されています。これは猫特有の性格や扱いの難しさが影響しており、サロン側もより慎重で専門的な技術が求められるためです。

1.基本的なトリミング料金相場

全国平均的な猫のトリミング料金は、短毛種で8,000円から12,000円程度、長毛種では12,000円から18,000円程度が相場となっています。これは基本的なカットとシャンプー、爪切り、耳掃除などを含んだ一般的なコースの価格です。

都市部では料金がやや高めになる傾向があり、東京や大阪などの大都市圏では短毛種でも10,000円を超えることが珍しくありません。一方で、地方では相場よりも安く設定されている場合もありますが、猫を扱えるサロン自体が少ないという課題もあります。

特殊なカットスタイルを希望する場合や、ライオンカットなどの全身カットを行う場合は、追加料金が発生することが多く、15,000円から25,000円程度になることもあります。また、毛玉が多い場合や猫が暴れて作業が困難な場合も、追加料金が発生する可能性があります。

2.料金に影響する要因

猫のトリミング料金を左右する最も大きな要因は、猫の性格と協調性です。おとなしく作業させてくれる猫と、激しく抵抗する猫では、かかる時間と手間が大幅に異なります。そのため、多くのサロンでは事前に猫の性格についてヒアリングを行い、必要に応じて追加料金を設定しています。

毛の長さと毛玉の程度も重要な要因です。長毛種は作業時間が長くなるため料金が高くなり、毛玉が多い場合はさらに追加料金が発生することがあります。特に、毛玉除去は根気のいる作業で、ひどい場合はバリカンで刈り上げる必要があり、その分コストが上がります。

サロンの立地条件や設備の充実度も料金に反映されます。猫専用の設備を整えているサロンや、猫の扱いに特化した専門店は料金が高めに設定されていることが多いです。しかし、その分安全性や仕上がりの質が高いというメリットがあります。

3.サービス内容別の料金内訳

トリミング料金の内訳を理解することで、必要なサービスだけを選んで費用を抑えることも可能です。基本的なシャンプーのみの場合は4,000円から6,000円程度、これに部分カットを追加すると6,000円から8,000円程度になります。

爪切りや耳掃除などの基本的なお手入れは、単品では1,000円から2,000円程度で利用できることが多いです。ただし、猫が嫌がる場合は保定の必要があり、追加料金が発生することもあります。また、肛門腺絞りや歯石取りなどの特殊なケアは、別途料金が設定されていることが一般的です。

ひろこ

初めて猫のトリミングを利用する際は、まず電話で猫の性格や毛の状態を詳しく説明してから予約を取ることをおすすめします。「人見知りが激しい」「毛玉が多い」「爪切りを嫌がる」など、具体的な情報を伝えることで、サロン側も適切な準備ができ、当日の追加料金を避けることができます。また、事前見積もりを依頼することで、予想外の高額請求を防ぐことができますよ。

地域別・タイプ別の料金比較

猫のトリミング料金は地域やサロンのタイプによって大きく異なります。自分の住んでいる地域の相場を把握し、最適なサロン選びをするための参考にしてください。

1.地域別料金傾向

首都圏では猫のトリミング需要が高く、専門店も多いため競争が激しく、サービスの質は高いものの料金も高めに設定されています。東京都内の高級住宅地にあるサロンでは、基本的なトリミングでも15,000円を超えることもあります。

関西圏では首都圏ほど高くはありませんが、それでも全国平均より高めの傾向があります。名古屋や福岡などの地方都市では、全国平均程度の料金設定が一般的です。一方で、地方では猫のトリミングを行っているサロン自体が少なく、選択肢が限られることがあります。

北海道や沖縄などの離島部では、専門的な技術を持つトリマーが少ないため、料金が高めに設定されていることもあります。ただし、地域密着型のサロンでは、リーズナブルな料金でサービスを提供していることもあるため、事前の調査が重要です。

2.サロンタイプ別の特徴と料金

猫専門のトリミングサロンは、猫の扱いに慣れたスタッフがおり、ストレスを最小限に抑えた施術を受けることができます。料金は高めですが、安全性と仕上がりの質を重視する飼い主さんには最適な選択肢です。

犬猫両方を扱う一般的なペットサロンは、料金が比較的リーズナブルで、犬のついでに猫も一緒にお手入れできるというメリットがあります。ただし、猫の扱いに関しては専門店ほどの経験がない場合もあるため、事前に実績を確認することが大切です。

動物病院併設のトリミングサロンは、健康チェックも同時に受けられるという安心感があります。料金は中程度で、特に高齢猫や持病のある猫には適した選択肢です。万が一のトラブルにも迅速に対応してもらえるため、初めてトリミングを利用する場合にもおすすめです。

2.出張トリミング

最近では、自宅に来てトリミングを行う出張サービスも人気を集めています。猫にとっては慣れた環境でリラックスして施術を受けられるというメリットがありますが、料金は通常のサロンより高めに設定されています。

出張トリミングの料金は、基本料金に加えて出張費(2,000円から5,000円程度)が必要になります。また、サロンほどの設備は期待できないため、仕上がりの質や対応できるメニューに制限がある場合もあります。

ただし、極度に神経質な猫や、移動が困難な高齢猫、多頭飼いで複数の猫を同時にお手入れしたい場合には、出張サービスが最適な選択となることもあります。

トリミング料金を安く抑える方法

猫のトリミング料金は決して安くはありませんが、工夫次第で費用を抑えることは可能です。ただし、安全性を犠牲にしてまで安さを追求するのは危険なので、バランスを考えて選択することが大切です。

1.定期利用による割引制度

多くのサロンでは、定期的に利用する顧客に対して割引制度を設けています。月1回や2ヶ月に1回など、定期的な利用を約束することで10%から20%程度の割引を受けられることがあります。長毛種の猫を飼っている場合は、この制度を利用することで年間のトリミング費用を大幅に節約できます。

回数券制度を導入しているサロンもあり、まとめて購入することで1回あたりの料金を安くできる場合があります。また、初回利用者向けの割引キャンペーンを実施しているサロンも多いため、新規で利用する際は事前にホームページやSNSをチェックしてみましょう。

家族や友人と一緒に利用することで割引を受けられる「グループ割引」を行っているサロンもあります。多頭飼いの場合は特にお得になることが多いので、複数の猫を同時に預ける際は相談してみることをおすすめします。

2.必要最小限のサービス選択

フルコースではなく、本当に必要なサービスだけを選択することで料金を抑えることができます。例えば、シャンプーは自宅で行い、カットだけをサロンに依頼するという方法もあります。また、爪切りや耳掃除は自分で行える場合は、それらを除いたメニューを選択することで費用を節約できます。

毛玉ができる前に定期的にお手入れを行うことで、毛玉除去の追加料金を避けることができます。日頃からブラッシングを心がけ、毛玉ができにくい状態を維持することが、長期的な節約につながります。

季節を選んで利用することも効果的です。春や秋などの比較的涼しい時期は、サロンの予約も取りやすく、割引キャンペーンを実施していることが多いため、このタイミングを狙って利用すると良いでしょう。

3.自宅でのケアとの併用

完全にサロンに頼るのではなく、自宅でのケアと併用することで、サロン利用の頻度を減らすことができます。基本的なブラッシングや爪切りを自分で行い、難しい部分だけをプロに任せるという使い分けが効果的です。

シャンプーを自宅で行う場合は、猫用の専用シャンプーを使用し、しっかりと乾かすことが重要です。ただし、猫がシャンプーを嫌がる場合や、自分で行うのが困難な場合は、無理をせずプロに任せることをおすすめします。

ひろこ

料金を抑えたい気持ちは理解できますが、あまりにも安すぎるサロンは注意が必要です。猫の扱いに慣れていないスタッフや、設備が不十分なサロンでは、猫にストレスを与えたり、怪我をさせたりするリスクがあります。料金と安全性のバランスを考え、口コミや評判もしっかりとチェックしてからサロンを選ぶようにしましょう。安全で質の高いサービスを提供するサロンであれば、多少料金が高くても長期的には満足できる結果が得られるはずです

まとめ

猫のトリミング料金は犬と比較して高めに設定されていますが、それには相応の理由があります。猫特有の神経質さや扱いの難しさを考慮すると、適正な料金で安全にサービスを提供してくれるサロンを選ぶことが重要です。

料金を抑える方法はいくつかありますが、愛猫の安全と健康を最優先に考えて選択することが大切です。定期的なケアにより毛玉を予防し、必要に応じてプロの手を借りるという使い分けが、コストパフォーマンスの良いトリミング活用法といえるでしょう。

愛猫の性格や毛の状態、そして家計の状況を総合的に考えて、最適なトリミングプランを見つけてください。適切なケアにより、愛猫がより健康で美しく過ごせることを願っています。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。