【犬種特集】~ver3.キャバリアが多くの人に愛されるわけ!~

これまで、トリマーやサロンの記事はたくさんお伝えしてきましたが「あれ?最近、犬種特集の記事ってあまり書いていないな…」と感じ。今回は犬種に焦点をあてて、魅力を存分にご紹介していきたいと思います。

色々な犬種がいますが、私が大好きな「キャバリア」についてお伝えしていきます。「キャバリア」と聞いてピン!とこない方もいるのではないでしょうか。そんな方は、ぜひこの記事を読んで「キャバリア」の魅力に浸ってください。

キャバリアの歴史

キャバリアの正式名は、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」と少々長い名前になります。原産国はイギリスで、「キャバリア」とは中世の騎士(ナイト)を意味します。イギリスの貴族から愛された歴史ある犬種です。

もともと存在していた犬種の「キング・チャールズ・スパニエル」の変種で、体が大きく、目と鼻の位置が離れ、マズルが長いのが特徴です。

キャバリアの特徴

キャバリアは魅力的な外見が特徴です。小型犬で、鼻筋が美しい頭部、大きな瞳、そして長いふさふさの耳を持っています。被毛はシルキーで、4つのカラーパターンがあります。

ブレンハイム→は栗色と白の模様

トライカラー→黒、白、栗色の組み合わせ

ブラック・アンド・タン→黒と栗色

ルビー→単一のルビー色

体重は5〜8キロが平均的で、これをオーバーすると心臓に負担がかかるので要注意です。体高は30〜35センチが標準とされています。食いしん坊な性格なので、食べ過ぎないように体調管理が必須となります。

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キャバリアの性格

キャバリアは非常に愛想が良く、友好的な性格を持つ犬種です。家庭犬として適しており、他のペットや子供たちとも良好な関係を築くことができます。愛情深く、飼い主に忠実で、一緒に過ごす時間を楽しむことが大好きです。

社交的で、新しい友達を作ることも得意です。キャバリアは独立心が強いわけではなく、家族との絆を深めることに喜びを感じます。運動好きで、恐いもの知らずです。明るくひょうきんですが、神経質な一面も持ち合わせています。

キャバリアは人に寄り添うのが上手く、感受性がとても豊かです。そのため、人の気持ちに左右されてストレスをため込む弱点もあります。

トリミングについて

キャバリアはカット犬種ではないため、基本はお手入れ不要です。しかし、ダブルコートと呼ばれる2層(上毛・下毛)の被毛のため、春・秋の換毛期には大量に毛が抜けます。

長毛種のため、飾り毛や上毛が伸びます。毛玉やもつれの原因になるので、日々のブラッシングは欠かせません。飾り毛を整え、キレイな毛並みを保ちましょう。

シャンプーの頻度は月に1〜2回が適切です。キャバリアはたれ耳のため、耳の病気にかかりやすいです。シャンプーをする際は、すすぎ残しがないよう十分に気をつけましょう。また、目が大きいためシャンプー剤が残らないように、よく流しましょう。

かかりやすい病気

キャバリアは、特定の病気にかかりやすいことで有名です。最も多いのは心臓病で、特に僧帽弁閉鎖不全症には要注意です。心臓の弁のひとつが正常に働かなくなって、血液が逆流する病気です。

呼吸の仕方に違和感があったり、元気がなかったら迷わず病院に行くことをオススメします。また、網膜剥離など眼の病気にもかかりやすいので、適度な眼科検査も必要となります。

キャバリアは、一般的な小型犬の寿命に比べると短命になりやすいといわれています。健康を保つために、定期的な検診をおこないましょう。

ひろこ

キャバリアの心臓が弱い理由は、先天性もありますが、人の気持ちに敏感で、感受性が豊か過ぎてしまうためです。ストレスが溜まり心臓に負担がかかってしまうという説があります。

正しい飼い方

キャバリアを飼う上で、おさえておきたい3つのポイントをご紹介します。

1、適切な住環境

キャバリアは家族向けの犬種であり、家の中で過ごすことを好みます。非常に社交的で、人との触れ合いを楽しむため、放置しすぎないよう心がけましょう。心臓が弱いので、室温は20℃前後にし、適切な温度を保つようにしましょう。

2、散歩と運動

キャバリアは心臓が弱いため、長時間の散歩や運動は負担がかかります。適度な時間と量を取り入れましょう。目安は、一回15分ほどの散歩を一日2〜3回です。年齢に適し、体調を見ながら運動しましょう。

3、フードの選び方

栄養は健康の鍵です。高品質な犬用フードを選び、栄養バランスに気を付けることが重要です。食事の量は体重と活動量に合わせて調整し、適切な体重を維持しましょう。

キャバリアは肥満になりやすい犬種なので、食事の管理には要注意です。選択肢が多くて悩む飼い主さんもいると思いますが、獣医師とよく相談しながら最適なフードを選びましょう。

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まとめ

今回の記事では「キャバリア」の特徴や飼い方などをお伝えしました。キャバリアはとても可愛い犬種ですよね。私の経験上、どの子も大人しくて、良い子が多い印象です。あまり自己主張しないので心配になることもありますが、飼い主さんが気を配って少しの変化も見逃さないようにすれば、大丈夫ですね☺

最後までお読みいただきありがとうございました☺️

  • キャバリアの正式名は、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」
  • イギリスの貴族から愛された伝統がある犬種
  • 被毛はシルキーで4パターンある
  • 愛情深く、家族が大好き
  • カットは不要でも、日々のブラッシングなどのお手入れは必要不可欠
  • シャンプーは、目と耳の洗い残しに注意
  • 心臓と目の病気に注意
  • 散歩は一日2〜3回で、1回15分を目安に
  • 心臓が弱いため、適度な運動量を心がけて
  • 肥満になりやすいので、フード選びは慎重に
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この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。