【犬種特集】~ver.10 小さくて可愛い!チワワの基礎知識と飼い方について解説!

小さくて、愛らしいチワワ。その愛くるしい姿には、知っておくべき犬種特性や適切な飼育法があります。新しい家族となる人や、もうすでに飼っている人向けに、チワワの基本知識と飼育のポイントをわかりやすく解説します。

チワワの起源と歴史

チワワの起源は古く、アステカ文明にまでさかのぼると言われています。この犬種はメキシコのチワワ州で見つかったことから、その名がつけられました。

歴史のなかで、チワワは貴族に愛されたり、宗教的な儀式にも用いられたりしたという記録があります。19世紀に入り、アメリカをはじめとするほかの国々にも広まっていき、そのキュートな外見からペットとして人気を博しました。

また、チワワはさまざまな文化でさまざまな役割を担ってきたこともあり、その歴史は多様性に富んでいるのです。チワワの起源を知るということは、この犬種に対する深い理解につながるといえるでしょう。

チワワのサイズと性格

チワワは他の犬種と比較しても特に小さなサイズが特徴です。成犬での体重は通常、1.5キロから3キロ程度にまでしかならず、体高も20センチメートルから25センチメートル程度です。長毛種(ロングコート)と短毛種(スムースコート)があり、毛色はフォーン、ブラック、ホワイト、チョコレート、クリームなど多様です。

しかし、その小さな体とは裏腹に、非常に活発で自己主張が強い性格をしていることが多いです。飼い主さんに非常になつきやすい一方で、見知らぬ人や犬に対しては警戒心を示すことがあります。

そのため、社会化トレーニングを若いうちからすることが推奨されます。家族の一員として大切に育てるためにも、チワワの性格を理解し、適切な環境を整えてあげることが大事になります。

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犬種特性の健康問題

チワワは基本的に健康な犬種ではありますが、特有の遺伝的な問題をいくつか抱えているのも事実です。例えば、豆粒指状頭蓋(アップルヘッド)と呼ばれる頭部の形状は、水頭症という状態を引き起こしやすい傾向があります。

また、小型犬に特有の歯と口の問題、心臓の疾患、関節の問題など、サイズに関連した健康のリスクも存在します。定期的な獣医の健康診断や適正な食事、運動を通じて、これらの問題を予防する努力が求められます。チワワを飼育する際には、これらの健康に関する特性をよく理解し、愛犬の健康維持に心がけることが肝心です。

チワワ専用ドッグフードの選び方

チワワ用のドッグフードを選ぶ際は、そのサイズや活動量、健康状態に適したタイプを選ぶことが大切です。小型犬のチワワには、小さくて噛みやすい粒状のフードを選びます。

また、栄養素のバランスが良く、高品質なタンパク源を含むフードが好ましいでしょう。エネルギーの必要量は個体差があるので、獣医師と相談しながら、理想的な体重を維持できるフードを選びましょう。添加物の少ない天然素材で作られたフードや、アレルギーを持つチワワには特定の成分を避けたフードを選ぶことも重要です。

食事の回数と量の目安

食事の回数はチワワの年齢や健康状態によって異なります。子犬の頃は成長に必要なエネルギーが多いため、1日に3〜4回の頻度で少量ずつ与えることが推奨されます。

大人になったチワワは、1日に2回の食事が一般的です。与えるフードの量については、パッケージに記された推奨量を目安にすると良いでしょう。ただし、フードのカロリー密度やチワワの活動量によって増減させる必要があります。太り気味のチワワには少なめに、痩せ気味のチワワには多めにするなど、状況に応じた調整が必要です。

チワワに最適な運動方法

チワワは散歩を愛する犬種ですが、その体の小ささを考えると、あまり長時間の散歩は推奨されません。理想的なのは短くても日に何度かの散歩にすることでしょう。

また、ボール遊びやオモチャを使った交互的な遊びを取り入れることで運動能力を養うと共に、精神的な刺激にもなります。屋内でのアジリティトレーニングなどもチワワの器用さを活かして楽しめる運動方法の一つです。運動の際にはチワワが楽しんでいるかを常に観察し、無理をさせないよう注意してください。

チワワは活発な犬種ではありますが、その体の小ささゆえに過度な運動は危険が伴います。特に高い場所からのジャンプや激しい運動は怪我の原因となり得るので避けるべきです。

トリミングとブラッシング方法と頻度

チワワは、トリミング犬種ではありません。ただし、長毛種の場合は、顔周りの飾り毛や四肢、お尻回りなどは定期的なお手入れが必要となります。シャンプーは月に1回、場合によっては2週間に1回を目安におこないましょう。

ブラッシングについては、チワワの毛質はそれぞれ異なるため、頻度にも注意が必要です。長毛種と短毛種ではブラッシングの手法が異なり、例えば長毛種は毎日のやさしいブラッシングが絡まりを防ぐ鍵となります。

短毛種であれば、週に数回のブラッシングで十分なこともありますが、抜け毛の季節には頻繁に行うことが推奨されます。ブラッシングを行う際には、皮膚への優しさを心掛け、適切なブラシを選ぶことが大切です。また、ブラッシングはチワワにとって快適な経験であるよう、上手に声をかけながら進めていくことも重要です。

ひろこ

チワワのトリミングは、体が小さいので慎重におこなっています。爪切りや、足裏バリカンをかけるときは、手が折れてしまいそうで怖いんですよ!

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チワワ向けの基本的なしつけ方法

チワワを家庭犬として迎えるにあたり、基本的なしつけ方法を知ることは非常に重要です。まずは、名前を呼んだときに反応するよう教え、次に簡単な命令「座れ」「待て」「お手」などをマスターさせましょう。

チワワは知的で学習意欲も高いため、短い時間で集中してトレーニングを行うことが効果的です。また、ポジティブな強化、つまり良い行動にはご褒美を与えることで、繰り返し行動を促すことが大切です。怒ることよりも、喜ばせることで学習を促進させることがポイントになります。

飼育環境の整備

チワワは非常に小さく、事故に遭いやすいため、以下の点に注意して安全なスペースを確保しましょう。

  • 家具の配置: チワワが高いところから飛び降りて怪我をしないよう、ソファやベッドの高さに注意し、ステップやランプを設置することを検討してください。
  • ケーブルの管理: 電気コードや小さな物品は、チワワが誤飲しないように整理整頓しておくことが重要です。
  • 暖かいベッド: チワワは寒さに弱いため、冬場は暖かいベッドを用意し、保温性のある素材を使用しましょう。
  • 洋服の使用: 寒い時期には洋服を着せると、体温維持に役立ちます。
ひろこ

チワワは寒さに弱いので、温度調整が大切です!トリミングの際も、お湯の温度は37~38ぐらいを目安に設定しましょう。

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まとめ

チワワはその小さな体と愛らしい性格で、多くの人々に愛されています。むかし、チワワのクーちゃんで一世風靡しましたよね。小刻みに震える体と、うるうるとした瞳に心惹かれた人は多いのではないでしょうか。

チワワの飼育には、適切なケアと環境を整えることで、健康で幸せな生活を送ることができます。この記事がチワワの飼育に役立つ情報となれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、有名作家のもとでアシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。