健康に良いと話題のマヌカハニー。「愛犬にも与えたいけど、大丈夫なのかな?」と心配になりますよね。実は、マヌカハニーは適切に与えれば犬にもメリットがある食材なんです。
でも、間違った与え方をすると危険なことも。今回の記事では、マヌカハニーを犬に与える際の危険性から、安全な与え方、メリットまで詳しく解説します。

マヌカハニーは犬に危険なの?
結論から言うと、マヌカハニー自体は犬に与えても大丈夫な食材です。ただし、いくつかの注意点があります。
1.基本的には犬に与えてOK
マヌカハニーはニュージーランド原産のマヌカの花から採れる特別なハチミツで、抗菌作用や免疫力向上などの健康効果があります。成犬であれば、適量を守って与えることで健康サポートに役立つ可能性があります。
2.すべての犬に安全とは限らない
マヌカハニーは天然の食材ですが、すべての犬に安全というわけではありません。年齢、健康状態、体質によっては危険になることもあります。特に注意が必要なケースを知っておくことが大切です。

初めてマヌカハニーを与える時は、ごく少量から試しましょう。小さじ1/4程度を舐めさせて、24時間様子を見てください。下痢や嘔吐、アレルギー症状が出ないか確認することが大切ですよ。
マヌカハニーが危険になるケース
マヌカハニーを与えてはいけない、または注意が必要なケースを詳しく見ていきましょう。
1.1歳未満の子犬には絶対NG
これは重要なポイントです。1歳未満の子犬には、マヌカハニーを含むすべてのハチミツを与えてはいけません。ハチミツにはボツリヌス菌の芽胞が含まれている可能性があり、消化器官が未発達な子犬が食べると、ボツリヌス症を発症する危険があります。
ボツリヌス症の症状
- 筋力低下
- ふらつき
- 呼吸困難
- 麻痺症状
これらの症状は命に関わることもあるので、絶対に子犬には与えないでください。
2.糖尿病の犬には危険
マヌカハニーは糖分が非常に高い食品です。糖尿病を患っている犬に与えると、血糖値が急激に上がって命に関わる危険があります。糖尿病の犬には絶対に与えないでください。
3.肥満気味の犬は要注意
肥満傾向にある犬にマヌカハニーを与えると、さらに体重が増加する可能性があります。小さじ1杯でも約20〜30kcalあるので、毎日与えていたらあっという間にカロリーオーバーになってしまいますよ。
4.アレルギー体質の犬
蜂製品にアレルギーを持つ犬もいます。初めて与える時は少量から試し、以下の症状が出ないか注意深く観察しましょう。
アレルギー症状
- 皮膚の赤みやかゆみ
- 目や顔の腫れ
- 下痢や嘔吐
- 呼吸の異常
これらの症状が見られたら、すぐに与えるのをやめて獣医師に相談してください。
5.歯周病リスク
マヌカハニーは粘度が高く、歯にくっつきやすい性質があります。歯磨きをしっかりしないと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。与えた後は歯磨きを忘れずに!

持病がある犬や薬を飲んでいる犬に与える前は、必ず獣医師に相談しましょう。マヌカハニーの成分が薬と相互作用を起こす可能性もあります。自己判断は危険ですよ

安全な与え方と適量
危険性を理解したところで、安全に与える方法を確認しましょう。正しい与え方なら、マヌカハニーのメリットを活かせます。
1.適切な量はどれくらい?
犬の体重によって適量が変わります。以下を目安にしてください。
体重別の目安量
- 小型犬(5kg以下):小さじ1/4〜1/2程度
- 中型犬(5〜15kg):小さじ1/2〜1程度
- 大型犬(15kg以上):小さじ1〜1.5程度
これは1日の最大量です。毎日与える必要はなく、週に2〜3回程度でも十分ですよ。
2.与え方のポイント
そのまま舐めさせる
一番シンプルな方法は、スプーンに少量取って舐めさせること。愛犬が喜んで舐めてくれれば、コミュニケーションにもなります。
フードに混ぜる
普段のフードに少量混ぜる方法もあります。食欲が落ちている時の食欲増進にも効果的です。ただし、熱いフードに混ぜると栄養成分が壊れるので、常温か少し温めた程度のフードに混ぜましょう。
おやつとして
トレーニングのご褒美として、ごく少量を指につけて舐めさせるのもOK。ただし、あげすぎには注意が必要です。
3.与えるタイミング
空腹時に与えると、血糖値が急激に上がりやすいので注意。食後のデザートとして与えるのが理想的です。また、就寝前は避けて、歯磨きができる時間帯に与えましょう。

マヌカハニーを選ぶ時は、MGO(メチルグリオキサール)やUMF(ユニーク・マヌカ・ファクター)の数値が明記されているものを選びましょう。品質の良いものほど効果が期待できます。犬用ならMGO100〜250程度で十分ですよ!
与えるメリット
適切に与えれば、マヌカハニーには犬にとって嬉しいメリットがあります。
1.免疫力向上
マヌカハニーには強い抗菌作用があり、免疫力をサポートする効果が期待できます。特に季節の変わり目や、体調を崩しやすい時期に役立つかもしれません。
2.口内環境の改善
適量であれば、口内の悪玉菌を減らし、口臭予防や歯周病予防に役立つ可能性があります。ただし、歯磨きは必須ですよ!
3.消化器系のサポート
軽度の胃腸トラブルの時に、粘膜を保護する働きが期待できます。下痢や便秘の改善に役立つこともあるんです。
4.皮膚トラブルのケア
外用として使う場合、軽度の傷や皮膚炎に塗ることで抗菌・抗炎症効果が期待できます。ただし、舐めてしまう可能性があるので、使用には注意が必要です。
5.エネルギー補給
シニア犬や食欲が落ちている犬に、即効性のあるエネルギー源として活用できます。ただし、カロリーが高いので量の調整が大切です。
こんな時は与えるのをやめて
以下の症状が見られたら、すぐにマヌカハニーを与えるのをやめて、獣医師に相談しましょう。
1.消化器症状
下痢、嘔吐、食欲不振、お腹の張りなどが見られたら、マヌカハニーが体に合っていない可能性があります。
2.アレルギー反応
皮膚の赤み、かゆみ、腫れ、じんましんなどのアレルギー症状が出たら要注意。重症化する前に対処が必要です。
3.行動の変化
元気がない、ぐったりしている、普段と違う行動をしているなど、異変を感じたら与えるのをやめましょう。
まとめ
マヌカハニーは、正しく与えれば犬にもメリットがある食材です。でも、1歳未満の子犬、糖尿病の犬には絶対に与えてはいけません。また、肥満気味の犬やアレルギー体質の犬にも注意が必要です。
安全に与えるポイントは、適量を守ること。小型犬なら小さじ1/4〜1/2、中型犬なら小さじ1/2〜1、大型犬なら小さじ1〜1.5を目安に、週に2〜3回程度がおすすめです。
初めて与える時は少量から試して、24時間様子を見ること。そして、持病がある犬には必ず獣医師に相談してから与えてください。愛犬の健康を第一に考えて、安全にマヌカハニーを活用しましょう。最後までお読みいただきありがとうございました☺


