マンションやアパートで犬を飼いたいけれど、吠え声が心配…。そんな悩みを持つ方は多いですよね。実は小型犬の中にも、比較的吠えにくい性質を持つ犬種がいるんです。
今回の記事では、吠えない小型犬の特徴から、おすすめの犬種、吠え犬になってしまったらの対策まで詳しく解説します。ご近所さんとも良い関係を保ちながら、愛犬との静かで幸せな生活を実現しましょう。

「吠えない犬種」は存在する?
まず知っておきたいのは、完全に吠えない犬種は存在しないということです。でも、吠えにくい傾向の犬種はいます。
1.すべての犬は吠える可能性がある
犬にとって吠えることは、コミュニケーションの一つです。警戒、要求、興奮、遊びの誘いなど、さまざまな理由で吠えます。どんな犬種でも、状況によっては吠えることを理解しておきましょう。
2.犬種による傾向の違い
ただし、犬種によって吠えやすさには明確な違いがあります。牧羊犬や番犬として改良された犬種は警戒心が強く吠えやすい一方、愛玩犬として育てられた犬種は比較的穏やかな傾向があるんです。
3.個体差も大きい
同じ犬種でも、個体によって性格は大きく異なります。また、育て方やしつけによっても吠える頻度は変わってきます。犬種だけでなく、個々の犬の性格を見ることが大切ですね。

犬を迎える前に、ブリーダーさんやペットショップで「この子は吠えやすいですか?」と聞いてみましょう。親犬の性格や、兄弟犬の様子も参考になります。できれば何度か会って、実際の様子を観察するのがおすすめです。
吠えにくい小型犬の特徴
どんな小型犬が比較的吠えにくいのか、その特徴を知っておきましょう。
1.穏やかな性格
警戒心が強い犬種より、おおらかで人懐っこい性格の犬種の方が吠えにくい傾向があります。落ち着いた性格の犬種を選ぶと良いですね。
2.愛玩犬として改良された犬種
番犬や猟犬として育てられた犬種は警戒心が強く吠えやすいのに対し、愛玩犬(コンパニオンドッグ)として育てられた犬種は比較的静かです。
3.エネルギーレベルが低め
超活発な犬種は興奮しやすく、吠えることも多くなります。適度に落ち着いたエネルギーレベルの犬種の方が、室内飼育に向いていますよ。
4.独立心がある
飼い主べったりより、ある程度独立心がある犬種の方が、分離不安による無駄吠えが少ない傾向があります。ただし、愛情はしっかり注いであげてくださいね。
吠えにくい小型犬おすすめ7選
具体的に、比較的吠えにくいとされる小型犬をご紹介します。あくまで「傾向」であることを忘れずに。
1.キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
穏やかで優しい性格が特徴。人にも他の犬にもフレンドリーで、吠えることが少ない犬種です。マンション飼育に最適と言われるほど、静かで飼いやすいですよ。ただし、心臓病に注意が必要です。
2.フレンチ・ブルドッグ
陽気でマイペース、吠えることが少ない犬種です。短頭種なので大きな声を出しにくいという物理的な理由もあります。ただし、いびきはかくので、その点は理解しておきましょう。呼吸器系のケアも大切です。
3.パグ
おおらかで人懐っこく、吠えることが少ない犬種。フレンチ・ブルドッグと同じく短頭種なので、声が小さめです。愛嬌たっぷりで、静かに過ごしてくれることが多いですよ。肥満に注意が必要です。
4.シーズー
もともと宮廷犬として育てられた犬種で、穏やかで落ち着いています。警戒心が低く、吠えることも少なめ。長毛種なので定期的なトリミングが必要ですが、性格的には飼いやすい犬種です。
4.イタリアン・グレーハウンド
優雅で落ち着いた性格。無駄吠えが少なく、静かに過ごすことを好みます。スリムな体型で運動が好きですが、室内では穏やかに過ごしてくれます。寒さに弱いので、冬場は服を着せてあげましょう。
5.ボストン・テリア
「アメリカ犬の紳士」と呼ばれるほど、穏やかで友好的。吠えることが少なく、マンション飼育にも適しています。短毛で手入れも楽な、飼いやすい犬種ですよ。
6.チワワ(スムースコート)
意外かもしれませんが、しつけ次第でチワワも静かな犬になります。特に社会化がしっかりできている子は、落ち着いて過ごせます。ただし、個体差が大きいので、性格をよく見て選びましょう。

犬種の傾向だけでなく、その子の性格を見極めることが大切!可能なら、ブリーダーさんのところで兄弟犬と遊んでいる様子を観察してみましょう。大人しい子、活発な子、性格の違いがよく分かりますよ。

吠える犬になってしまったら
すでに吠え癖がついてしまった場合でも、諦めないでください。改善方法はあります。
1.原因を特定する
なぜ吠えているのか原因を探りましょう。要求、警戒、興奮、不安など、原因によって対処法が変わります。
2.ドッグトレーナーに相談
自分だけで解決できない場合は、プロのドッグトレーナーに相談しましょう。的確なアドバイスがもらえて、改善への近道になります。
3.根気強く続ける
吠え癖の改善には時間がかかります。すぐに結果が出なくても、諦めずに根気強く続けることが大切です。小さな進歩を喜びながら、焦らず取り組みましょう。
まとめ
小型犬で吠えにくい犬種として、キャバリア、フレンチ・ブルドッグ、パグ、シーズー、イタリアン・グレーハウンド、ボストン・テリアなどが挙げられます。これらは比較的穏やかで、無駄吠えが少ない傾向があります。
ただし、完全に吠えない犬種は存在しません。どんな犬でも、適切なしつけと環境づくりが重要です。特に子犬期の社会化トレーニングが、吠えにくい犬に育てる最大のポイントですよ。
犬種選びも大切ですが、それ以上に飼い主さんの育て方が影響します。愛情を持って接しながら、一貫したしつけを続けることで、静かで穏やかな愛犬に育ててあげましょう。最後までお読みいただきありがとうございました☺


