「愛犬のことを、かわいいと思えない…」そんな気持ちになったことはありませんか?周りの人は「犬って本当にかわいいよね」と言うのに、自分だけそう思えなくて、なんだか罪悪感を抱いてしまう。実はそれ、多くの飼い主さんが一度は通る道です。
子犬期の大変さ、反抗期、仕事や家庭環境の変化、そしてシニア期の介護…。さまざまな理由から、愛情を感じにくくなる時期があるのは決して珍しいことではありません。
今回の記事では、犬を「かわいいと思えない」時期がなぜ訪れるのか、そしてその気持ちとどう向き合えばいいのかを、正直にお話しします。この記事が、少しでも心を軽くするきっかけになればうれしいです。

犬をかわいいと思えない時期は、誰にでもある
大前提としてお伝えしたいのは、犬をかわいいと思えない時期があるからといって、飼い主失格ではないということです。人の感情はいつも一定ではありません。
疲れているとき、ストレスが溜まっているとき、生活が大きく変わったとき、気持ちは大きく揺れ動きます。犬との関係も同じです。いつも100%の愛情でいられるわけではないのです。
1.SNSの「かわいい」に惑わされないで
InstagramやX(旧Twitter)を見ると、幸せそうな愛犬との写真ばかりが並んでいますよね。それを見て「自分だけがこんな気持ちなのでは」と孤独を感じる方もいます。
でも、SNSに投稿されるのは“いい瞬間”だけ。裏ではトイレの失敗にため息をついたり、夜泣きで寝不足になったり、噛まれて痛い思いをしたり、みんな同じように悩んでいます。かわいいと思えない瞬間は、実は誰にでもあるのです。
2.完璧な飼い主にならなくていい
「犬を飼ったからには、いつも愛情たっぷりでいなきゃ」そんなプレッシャーを感じていませんか?もちろん責任を持ってお世話することは大切です。でも、感情まで無理にコントロールする必要はありません。
疲れているときに「かわいい」と思えなくても、それは自然な反応です。大事なのは、その時期でもお世話をやめないこと。感情は、あとからついてくることもあります。
かわいいと思えなくなる主な時期と理由
犬との暮らしには、特に気持ちが揺れやすいタイミングがあります。「あ、今はこの時期なんだ」と分かるだけで、少し気持ちが楽になります。
1.子犬期の大変さ
子犬はたしかにかわいい存在です。でも同時に、とても手がかかります。トイレの失敗、家具を噛む、夜泣き、甘噛み…。特に初めて犬を飼う方は、「思っていたよりずっと大変」と感じることも多いでしょう。「かわいい」よりも「もう限界かも」と思ってしまうのは、あなただけではありません。
2.思春期・反抗期
生後6か月〜1歳半頃になると、いわゆる“反抗期”が訪れることがあります。今までできていたことを急にやらなくなったり、指示を無視したり…。「せっかく教えたのに」「どうして?」と落ち込むのは当然です。でもこれは成長の一部。必ず終わりが来ます。
3.飼い主側の生活の変化
結婚、出産、転職、引っ越し…。生活が変わると、心の余裕も変わります。赤ちゃんが生まれたばかりの家庭では、「犬に手が回らない」と感じることもあるでしょう。
忙しさの中で、犬の存在が負担に思えてしまうこともあります。でもそれは、環境の変化に心が追いついていないだけ。時間が経てば、少しずつ新しいリズムができていきます。
4.シニア期の介護疲れ
高齢になると、トイレの失敗や夜鳴き、認知症の症状が出ることもあります。介護は本当に大変です。「もう無理」と思うほど疲れてしまうこともあるでしょう。それは愛情がなくなったのではなく、心と体が限界に近いサインです。

「かわいいと思えない」と感じたときは、まず自分の体調を振り返ってみてください。寝不足ではありませんか?
仕事や人間関係でストレスが溜まっていませんか?犬だけでなく、家族や友人にも優しくできなくなっているなら、それはあなた自身のケアが必要なサインです。まずは休むこと。そこから始めましょう。

かわいいと思えない気持ちとの向き合い方
この感情を無理に消そうとしなくて大丈夫です。大切なのは、「どう扱うか」です。
1.正直な気持ちを話してみる
信頼できる人に、「実は最近つらい」と話してみてください。口に出すだけで、心は少し軽くなります。同じ経験をした人が、きっといます。
2.少し距離を置く
可能なら、家族やペットホテルに預けて、数日でも休んでみるのも一つの方法です。離れてみて初めて、「やっぱり大切だな」と気づくこともあります。あなたがリフレッシュすることは、決して悪いことではありません。
3.小さな「いい瞬間」を探す
大きな愛情でなくていいのです。寝ている顔が穏やかだった。今日はトイレを失敗しなかった。散歩中、少し目が合った。そんな小さな瞬間をひとつ見つけるだけで十分です。
4.プロの力を借りる
しつけや問題行動で悩んでいるなら、ドッグトレーナーに相談してみましょう。自分の心が限界なら、カウンセラーに頼るのも立派な選択です。助けを求めることは、弱さではありません。

かわいいと思えない時期でも、毎日のごはん、散歩、清潔な環境だけは続けましょう。感情は揺れても、行動を続けることが大切です。「今は気持ちが追いつかないだけ」と思ってください。行動の積み重ねが、あとから感情を連れてきてくれることもあります。
時間が解決してくれることもある
ほとんどの場合、この気持ちはずっと続きません。子犬は成長します。反抗期は終わります。生活にも慣れます。「永遠ではない」と知っているだけで、少しだけ楽になります。
1.成長とともに深まる関係
反抗期を乗り越えた後の犬は、ぐっと落ち着くことが多いです。シニア期の介護も、いつか終わりが来ます。そのとき、「できる範囲で向き合った」と思えることが、何より大切です。
2.思い出は、あとから愛おしくなる
今は大変なことも、後から振り返ると笑える日が来ます。小さかった頃の写真を見て、懐かしく思う日。もしものときに、「もっと一緒にいたかった」と思う日。だからこそ、完璧でなくていい。できる範囲で、今日を積み重ねていけばいいのです。
まとめ
犬をかわいいと思えない時期があるのは、珍しいことではありません。子犬期の大変さ、反抗期、生活の変化、介護の負担、さまざまな理由があります。SNSの「幸せそうな瞬間」だけを見て、自分を責めなくて大丈夫です。
つらいときは話す。少し距離を置く。プロに頼る。そして何より、自分を責めないこと。完璧な飼い主でなくていいのです。できる範囲で向き合い続けることが、いちばん大切です。この記事が、あなたの心を少しでも軽くできますように。最後までお読みいただきありがとうございました☺



