「あれ、私って犬の匂いがする?」そんな不安を感じたことはありませんか。愛犬との生活は幸せいっぱいですが、気づかないうちに犬の匂いが体や服についてしまうのは、飼い主さんあるあるですよね。今回の記事では、犬の匂いがする原因から効果的な対策まで、わかりやすくご紹介します。

なぜ犬の匂いが人につくの?
愛犬と毎日過ごしていると、自分では気づきにくいのですが、周りの人には犬の匂いが感じられることがあります。まずは、その原因を知っておきましょう。
1.犬の体臭が服や髪につく
犬には独特の体臭があります。これは皮脂腺から分泌される油分や、皮膚の常在菌が作り出す匂いです。愛犬を抱っこしたり、一緒に寝たりすることで、この匂いが服や髪に移ってしまうんですね。特に雨の日や湿度の高い日は、犬の匂いが強くなりやすく、より移りやすくなります。
2.部屋に染み付いた匂いが原因
実は、犬の匂いは部屋の壁や家具、カーテンなどにもしっかり染み付いています。その空間で過ごすことで、知らず知らずのうちに服や体に匂いが移ってしまうのです。特にカーペットやソファなどの布製品は匂いを吸収しやすいので要注意です。
3.犬の唾液や排泄物の匂い
愛犬に舐められたり、お世話をしたりする際に、唾液や排泄物の匂いが手や服についてしまうこともあります。こまめに手を洗っているつもりでも、意外と残っていることがあります。

自分では慣れてしまって気づきにくい犬の匂い。外出から帰ってきた時や、お風呂上がりの「リセットされた状態」で部屋に入ると、客観的に匂いをチェックできますよ
犬の匂いがする人の特徴
犬の匂いがつきやすい人には、いくつかの共通点があります。当てはまるものはありませんか?
1.愛犬とのスキンシップが多い
愛犬を抱っこしたり、一緒にソファでくつろいだり、同じベッドで寝たりする人は、どうしても匂いが移りやすくなります。でも、これって愛犬との素敵な時間でもあるので、上手に対策しながら楽しみたいですね。
2.換気や掃除の頻度が少ない
忙しくて部屋の換気や掃除がおろそかになっていると、部屋中に犬の匂いが充満してしまいます。結果として、その空間にいるだけで服や髪に匂いが移ってしまうのです。
3.洗濯物を室内干ししている
犬がいる部屋で洗濯物を干すと、乾く過程で犬の匂いを吸収してしまいます。特に生乾きの状態は匂いを吸いやすいので注意が必要です。

今日から実践!犬の匂い対策
犬の匂いを完全になくすことは難しいですが、工夫次第でかなり軽減できます。すぐに始められる対策をご紹介します。
1.愛犬のケアを見直そう
まずは匂いの元となる愛犬のケアから始めましょう。定期的なシャンプーは基本中の基本です。犬種や皮膚の状態にもよりますが、月に1〜2回のシャンプーが目安です。ただし、洗いすぎは皮膚トラブルの原因になるので注意してください。
ブラッシングの効果
毎日のブラッシングも大切です。抜け毛や皮脂を取り除くことで、匂いの元を減らせます。ブラッシングは愛犬との大切なコミュニケーションタイムにもなるので、一石二鳥です。
耳や口のケアも忘れずに
意外と見落としがちなのが、耳や口のケア。耳の中が汚れていたり、歯周病があったりすると、強い匂いの原因になります。定期的なチェックとケアを心がけましょう。

愛犬の足裏も匂いの発生源。散歩から帰ったら、濡れタオルで足裏を拭くだけでも、部屋に持ち込む匂いがグッと減りますよ
2.部屋の消臭対策
こまめな換気が基本
1日に何度か窓を開けて、新鮮な空気を入れましょう。できれば対角線上の窓を開けて、空気の通り道を作ると効果的です。5〜10分程度でも十分効果があります。
布製品の洗濯とお手入れ
カーテンやクッションカバー、ソファカバーなど、洗える布製品は定期的に洗濯しましょう。洗えないものには、消臭スプレーを使うのもおすすめです。ペット用の消臭スプレーなら、安心して使えます。
空気清浄機の活用
ペット用の空気清浄機を使うのも効果的です。特に脱臭機能がついたものなら、部屋の匂いをかなり軽減できます。24時間つけっぱなしにしておくと、より効果的です。
3.自分自身の消臭ケア
服の素材選びと着替え
犬の匂いがつきにくい素材の服を選ぶのもポイントです。ポリエステルなどの化学繊維は匂いがつきにくく、洗濯もしやすいのでおすすめ。逆にウールやカシミアなどは匂いを吸収しやすいので、愛犬と触れ合う時は避けた方がいいかもしれません。
外出前には着替える習慣をつけるのも効果的です。家用の服と外出用の服を分けておくと、犬の匂いを外に持ち出さずに済みます。
髪の毛のケア
髪の毛は意外と匂いを吸収しやすいです。朝シャワーを浴びる習慣をつけたり、外出前にヘアスプレーを使ったりすると、匂いが気になりにくくなります。長い髪の人は、家にいる時は束ねておくのもいいです。
携帯用の消臭グッズ
外出先で「あれ、犬の匂いがするかも」と気になった時のために、携帯用の消臭スプレーや制汗シートを持ち歩くと安心です。トイレで軽くシュッとするだけでも、かなり違います。

コーヒー豆やお茶の葉には消臭効果があります。小皿に入れて部屋に置いたり、使用済みのティーバッグを乾燥させて靴箱に入れたりするのもおすすめ。自然で優しい消臭法です
こんな時は要注意!病気のサインかも
いつもより強い匂いがする場合は、愛犬の健康トラブルのサインかもしれません。以下のような症状があれば、早めに獣医さんに相談しましょう。
1.皮膚トラブル
皮膚に赤みや湿疹、脱毛がある場合は、皮膚病の可能性があります。皮膚病になると、独特の強い匂いがすることがあります。
2.耳の病気
耳から酸っぱいような悪臭がする場合は、外耳炎などの可能性があります。頭を振ったり、耳を掻いたりする仕草が増えたら要注意です。
3.口の中のトラブル
口臭が強い場合は、歯周病や口内炎の可能性があります。放っておくと全身の健康にも影響するので、早めのケアが大切です。
まとめ
犬の匂いがする人になってしまうのは、愛犬との楽しい生活の証でもあります。でも、ちょっとした工夫と日々のケアで、匂いは十分にコントロールできます。
愛犬のこまめなシャンプーやブラッシング、部屋の換気と掃除、自分自身の服や髪のケアを意識するだけで、かなり改善できます。完璧を目指す必要はありません。できることから少しずつ始めてみてくださいね。
大切なのは、愛犬との時間を楽しみながら、周りの人にも配慮すること。この記事が、あなたと愛犬のより快適な生活のお役に立てれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました☺



