【トリマー推薦】犬をカットするときにおとなしくさせる方法とは?

犬をカットするとき、大人しくさせることはトリマーにとって重要な課題です。犬がリラックスしていると、カットの精度が上がり、作業がスムーズに進みます。今回の記事では犬を大人しくさせるための具体的な方法をご紹介していきます。ぜひ、参考にしてくださいね。

犬をリラックスさせる環境作り

まず、犬がリラックスできる環境を整えることが大切です。静かな場所でカットを行うことが、犬の不安を軽減するためには効果的です。例えば、エアコンやテレビの音が少ない部屋を選ぶことが良いでしょう。さらに、外の騒音が入らないように窓を閉めたり、静かな音楽を流したりすることで、犬がリラックスしやすくなります。

また、室温も重要な要素です。暑すぎず、寒すぎない室温に保つことで、犬が快適に過ごせます。夏場はエアコンを適切に使用し、冬場は暖房をかけるなどして、室温を犬にとって快適な温度に保つことが大切です。

照明もまた、犬のリラックスに大きな影響を与えます。自然光が入る部屋でカットを行うと良いでしょう。さらに、LEDライトなどの柔らかい照明を使うことで、犬が眩しさを感じることなく、リラックスできる環境を整えます。毛や汚れが少ない清潔な作業スペースを保つことも大切です。トリミング前に掃除をし、道具を整理整頓することで、犬も飼い主さんも安心してカットを行えます。

事前の運動とトイレ

カットを始める前に、犬を適度に運動させておくと、エネルギーが発散され、落ち着きやすくなります例えば、散歩やボール投げをして、犬の体を動かすことが効果的です。犬種や年齢に応じた運動を行いましょう。小型犬の場合は短めの散歩や室内での遊びで十分ですが、大型犬の場合は長めの散歩やランニングが必要です。運動によってエネルギーを消費させることで、カット中も落ち着いて過ごすことができます。

また、トイレを済ませておくことも重要です。トイレを済ませてからカットを始めることで、犬がカット中にそわそわすることを防ぎます。特に、カットの前には必ずトイレの時間を設け、犬がリラックスできる状態で臨めるようにしましょう。トイレを済ませた後に、おやつを少し与えることで、ポジティブな気分でカットに臨むことができます。

ひろこ

落ち着きがない犬は、緊張や不安などの感情の部分もありますが、トイレに行きたいだけだった!なんてことも結構ありますよ。

犬に慣れさせる

犬がカットに慣れるようにすることも重要です。初めてのカットや久しぶりのカットでは、短時間のセッションから始めると良いでしょう。例えば、最初は5分程度のカットから始め、犬が慣れてきたら10分、15分と時間を延ばしていきます。これにより、犬がカットに対してポジティブなイメージを持つようになります。

さらに、カット中や終了後におやつを与えることで、ポジティブな体験として記憶させます。カット中に少しずつおやつを与えることで、犬がリラックスしやすくなります。また、カットが終わった後には、特別なおやつや遊びの時間を設けることで、犬がカットを楽しみとして認識するようになります。

また、バリカンやハサミの音や振動に慣れさせるために、事前に見せたり触れさせたりすることも効果的です。例えば、バリカンを使う前に、スイッチを入れて犬に音を聞かせたり、振動を体感させたりすることで、驚かないようにします。また、ハサミも同様に、事前に犬の近くで開閉する音を聞かせることで、カット中の緊張を和らげます。 

飼い主さんの協力

飼い主さんの存在が、犬にとって大きな安心感を与えます。カット中に、飼い主さんがそばにいることで、犬はリラックスしやすくなります。また、飼い主さんがトリマーと協力して、犬を励ましたり撫でたりすることも効果的です。

例えば、カット中に飼い主さんが優しく声をかけることで、犬が安心感を持ちます。「いい子だね」「頑張ってるね」といった言葉をかけることで、犬がリラックスしやすくなります。また、飼い主さんの声が聞こえることで、犬が安心してカットに集中できるようになります。

さらに、犬を撫でたり、軽くマッサージをしたりすることで、犬の緊張をほぐすことができます。例えば、頭や背中を優しく撫でることで、犬がリラックスしやすくなります。飼い主さんが、犬の好きな場所を撫でることで、安心感を与えることができます。

ひろこ

飼い主さんのそばが一番落ち着けて安心できる場所です。声掛けをしながら、ゆっくりトリミングすることを心がけましょう!

正しい保定方法

犬を安全に保定することで、暴れたり動いたりすることを防ぎます。強く押さえすぎず、犬が動かないように優しくしっかりと抑えることが大切です。片手で犬の体を支え、もう一方の手でカットを行うことで、犬が安心してカットを受けることができます。また、必要に応じて飼い主さんやアシスタントがサポートすることで、犬の安全を確保します。

犬がリラックスできる体勢で保定することも重要です。長時間立てない老犬や、パピーなどは座らせたり、寝かせたりすることが有効です。犬が無理なく過ごせる体勢を見つけることで、カット中もおとなしくしてくれます。

関連記事

カットのテクニック

カット中のテクニックも、犬を大人しくさせるために重要です。急な動きを避け、ゆっくりとした動作でカットを行うことが効果的です。バリカンやハサミを使う際に、急に動かさずにゆっくりとした動作でカットを進めることで、犬が驚くことなくリラックスして過ごせます。また、ゆっくりとした動作を心がけることで、カットの精度も上がります。

長時間のカットは、犬にとってストレスになります。適度に休憩を挟むことで、犬がリラックスしやすくなります。カットの途中で数分間の休憩を取り、犬が水を飲んだり、少し歩き回ったりする時間を設けることで、犬のストレスを軽減できます。また、休憩中におやつを与えることで、リラックスした状態を保つことができます。

カット中に優しく声をかけることで、犬に安心感を与えます。例えば、「いい子だね」「もう少しだよ」といった声かけをすることで、犬がリラックスしやすくなります。声のトーンも穏やかに保ち、犬がリラックスできる環境を作りましょう。

関連記事

プロの助けを借りる

犬がどうしても落ち着かない場合や、特に不安が強い場合には、プロの助けを借りることも検討しましょう。トレーナーや獣医師に相談することで、犬にとって最適な方法を見つけることができます。例えば、トレーナーに犬のトレーニング方法を教わることで、犬がカットに対してポジティブな態度を持つように促すことができます。また、獣医師に相談することで、犬の健康状態やストレス管理についてアドバイスを受けることができます。

特に、犬が極度に不安を感じる場合には、獣医師が適切な対策を提案してくれることがあります。例えば、鎮静剤の使用について相談することができます。犬がリラックスできる環境を整えるために、獣医師の意見を参考にすることが大切です。

関連記事

まとめ

犬をカットするときに大人しくさせるためには、環境作りや事前の準備、犬に慣れさせることが重要です。また、飼い主さんの協力や、正しい保定方法、カットのテクニックも効果的です。これらの方法を実践することで、犬がリラックスし、スムーズにカットを行うことができます。トリマーとしての経験を積みながら、犬それぞれの個性に合わせた対応を心がけることが大切です。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。