【ストーカー】愛犬が家の中でずっとついてくる理由とは?その対処法を解説!

みなさんの愛犬は、家の中で常に付きまとっていることはありませんか?あまりにも頻繁に飼い主さんの後を追いかけてくる場合、心理的な問題やストレスが関与していることも考えられます。

今回の記事では、犬が家の中でずっとついてくる理由と、その対処法について具体的に解説し、飼い主さんにとっても犬にとってもより良い生活環境を作るためのヒントを提供します。

犬がついてくる理由

犬が飼い主さんについて回る行動には、様々な理由が考えられます。以下にその主要な理由をいくつか挙げて解説していきます。

1.愛情と信頼

犬はもともと群れで生活する動物であり、リーダーや仲間と一緒にいることで安心感を得ます。現代の家庭では、飼い主さんがその群れのリーダーとして認識されているため、犬は飼い主さんに寄り添い、常に一緒にいようとします。

たとえば、柴犬の「ハル」ちゃんは、飼い主さんが帰宅するたびに玄関まで迎えに行き、飼い主さんの膝の上に座るのが習慣です。これは、飼い主さんに対する深い信頼と愛情の表れです。特に、飼い主さんが優しく接し、愛情をたっぷり注いでいると、犬はその愛情に応えたい、もっと一緒にいたいと感じるようになります。これは、犬と飼い主さんの絆を深める非常に重要な要素であり、犬にとっても心地よいものです。

2 .不安や寂しさ

一方で、犬が飼い主さんに過度に依存してしまう理由として、不安や寂しさが関与している場合もあります。例えば、長時間の留守が続いたり、突然飼い主さんがいなくなる経験をした犬は、その不安感から飼い主さんの姿を見失わないように、どこに行くにもついてくるようになります。

ある家庭では、仕事で長時間外出する飼い主さんのもとに、トイプードルの「ミミ」ちゃんが毎回激しく鳴き、飼い主さんが帰るまでずっと玄関で待っていることがあります。特に、分離不安を抱える犬は、飼い主さんの姿が見えなくなると強いストレスを感じ、その結果、飼い主さんを常に追いかけてしまうのです。このような状況が続くと、犬の心理的な健康が損なわれる可能性があります。

3. 知的好奇心と行動の予測

犬は非常に賢く、飼い主さんの行動パターンを読み取ることが得意です。飼い主さんがどこかに移動すると、犬は「次は何をするのだろう?」という好奇心からついてくることがあります。

たとえば、毎朝散歩の時間になると、元気なラブラドールの「サム」くんは、飼い主さんが靴を履く音に敏感に反応し、リードをくわえて待ち構えていることがあります。特に、散歩の時間や食事の準備といった日常のルーティンに関連している場合、犬はそれに合わせて行動します。これは、犬が自分の生活をより快適にし、飼い主さんと過ごす時間を最大限に楽しもうとする行動です。

4. 食べ物への期待

犬は食べ物に対して非常に敏感で、特に飼い主さんがキッチンにいると、何か美味しいものがもらえるかもしれないという期待からついてくることが多いです。

例えば、飼い主さんが料理をしているとき、ヨークシャーテリアの「チップ」ちゃんはキッチンに駆け寄り、床に落ちた食べ物のカスを探すのが得意です。これは単純に犬の食欲や本能に基づく行動であり、飼い主さんが食べ物を手にしている場面では特に顕著に現れます。つい可愛さに負けて、おやつをあげすぎてしまわないように注意が必要です。

犬がついてくる行動の影響

犬が常に飼い主さんについて回る行動は、飼い主さんにとって負担に感じることもありますし、犬自身にとっても良くない影響を与えることがあります。

1. 飼い主さんへの負担

犬が常にそばにいると、飼い主さんが自由に動き回れなくなることがあります。例えば、キッチンで料理をしているときや、仕事に集中したいときに犬が足元にいると、思わぬ事故やストレスを引き起こすことがあります。特に大型犬の場合は、物理的にスペースを取ってしまい、行動が制限されることもあります。

飼い主さんが日常的にこのような状況に陥ると、犬との生活が少し難しく感じられることもあるでしょう。たとえば、フレンチブルドッグの「ジョー」は、飼い主さんが書類作業をしているときに机の下で寝そべり、作業スペースを狭くしてしまうことがあります。

2.犬のストレスや不安の増加

飼い主さんへの過度な依存は、犬自身にとってもストレスや不安を引き起こす原因になります。飼い主さんがいなくなると落ち着けず、強い不安を感じてしまうと、分離不安症を発症することがあります。これにより、無駄吠えや家具を破壊するなどの問題行動が出る場合もあります。

犬がリラックスして独立した時間を持てるようにすることは、犬の精神的な健康を守るためにも大切です。例えば、ビーグルの「ラッキー」は、飼い主さんが外出する際に過度に吠えたり、家具をかじったりすることがありました。このような場合、分離不安を軽減するための対策が必要です。

ひろこ

犬が飼い主さんについて回るのは、愛情や信頼、不安、好奇心、食べ物の匂いなどが原因です。飼い主さんが安心できるようにするために、犬に安定したルーティンを提供し、独立心を育むことが大切です。ポジティブな強化で犬の独立をサポートし、リラックスできる環境を整えて、健康チェックや運動も忘れずに行いましょう。

犬がついてくる行動への対策

愛犬が飼い主さんにベッタリで困っている場合、飼い主さんが取るべき具体的な対策をご紹介します。以下を参考にしてください。

1. 安定したルーティンの構築

犬は規則的な生活を好むため、飼い主さんが毎日同じ時間に散歩や食事を提供することは、犬に安心感を与えます。たとえば、毎朝7時に散歩に出かけ、夕方6時に食事を提供することで、犬は日々の生活リズムに安心感を持つようになります。

特に、飼い主さんが留守にする場合には、事前にたくさん遊んだり運動をさせることで、犬がリラックスして留守番できるように工夫すると良いでしょう。例えば、出勤前に長めの散歩を取り入れることで、犬のエネルギーを発散させ、留守中のストレスを軽減できます。

2. 独立心を育むための工夫

犬が飼い主さんにべったりついてくる行動を減らすためには、少しずつ犬に一人でいる時間を与えることが重要です。例えば、短時間別の部屋に移動して、犬が自分だけで過ごすことに慣れるように訓練するのが効果的です。最初は短い時間から始め、徐々に一人の時間を延ばしていくことで、犬が安心して独りでいられるようになります。

トイレに行く間だけ犬を別の部屋に置き、徐々にその時間を長くすることで、犬が独立した時間を受け入れる練習をすることができます。

3.ポジティブな強化

犬が一人で落ち着いている時や、過度に飼い主さんについてこない時には、その行動をしっかりと褒めてあげましょう。ご褒美を使ったり、優しい言葉をかけることで、犬がその行動を好意的に受け取るようになります。

たとえば、犬が一人でおもちゃで遊んでいる時に「よくできたね」と声をかけ、ご褒美を与えることで、犬はその行動をさらに続けたくなります。ポジティブな強化を続けることで、犬は飼い主さんの不在に対しても不安を感じにくくなります。

4. ストレスを軽減する環境

犬が安心して過ごせる環境を整えることも大切です。犬専用のリラックスできるスペースを用意し、クッションやお気に入りのおもちゃを置くことで、犬が自分だけの時間を楽しめるようにしましょう。

例えば、犬が安心して寝られるベッドや、遊び道具を用意することで、犬はよりリラックスできる環境を持つことができます。また、飼い主さんが不在の際に音楽やテレビをつけておくことで、犬が一人でも落ち着いて過ごせるようになります。たとえば、穏やかな音楽を流すことで、犬がリラックスしやすくなります。

5. 専門的なトレーニング

分離不安が強い犬には、専門的なトレーニングが効果的です。最初は短い時間から始め、少しずつ飼い主さんが不在になる時間を増やしていきます。このトレーニングを通じて、犬は飼い主さんの不在に慣れ、次第に安心して一人で過ごせるようになります。

例えば、動物行動学の専門家に相談し、犬の分離不安に対する適切なトレーニングプランを作成してもらうことで、問題解決への近道となります。

犬の健康と心のケア

犬が飼い主さんにずっとついてくる理由の一つには、エネルギーの発散不足が挙げられます。 犬はストレスを感じ、飼い主さんの行動に執着しますようになります。 毎日しっかりと散歩や遊びを取り入れて、犬が正しい運動量を確保できるようにしましょう。

1. 定期的な運動

十分な運動ができていないと、犬はストレスを感じ、飼い主さんの行動に執着するようになります。毎日しっかりと散歩や遊びを取り入れ、犬が適切な運動量を確保できるようにしましょう。

たとえば、毎日の散歩を30分から1時間取り入れることで、犬のエネルギーを適切に発散させることができます。また、庭でのボール遊びなども効果的です。

2. 健康チェック

体調が悪かったり、痛みを感じている場合も、犬は飼い主さんに依存しがちです。定期的な健康チェックを行い、愛犬の体調をしっかり見守ることが大切です。

特に高齢犬や持病を抱えている犬は、より一層の注意が必要です。例えば、シニア犬の場合、定期的な獣医の診察を受け、健康状態を確認することで、早期に問題を発見し、対処することができます。

3. 精神的なケア

犬の精神的なケアも大切です。特に分離不安を持つ犬に対しては、専門家の助言を仰ぐことも有効です。飼い主さんとの信頼関係を大切にしつつ、犬の心のケアを怠らないようにしましょう。

たとえば、カウンセリングや行動療法を取り入れることで、犬の精神的なサポートを行うことができます。専門家と相談しながら、犬のメンタルヘルスを維持するためのプランを立てることが重要です。

ひろこ

愛犬がべったりで困っている場合は、毎日同じ時間に散歩や食事をして安心感を与えましょう。徐々に一人で過ごす時間を増やし、犬が自分だけで過ごすことに慣れるようにします。リラックスできるスペースを作り、音楽やテレビをつけると良いですよ。分離不安が強い場合は、専門家のトレーニングも検討してみてくださいね。

まとめ

犬が家の中で飼い主さんについて回る理由は、愛情や信頼、不安、寂しさなど多くの要素が絡んでいます。犬は飼い主さんを信頼し、一緒にいることで安心感を得ている一方で、過度に依存すると不安やストレスの原因になることもあります。

飼い主さんが犬の行動を理解し、適切な対策を講じることで、より良い関係を築くことができます。規則正しい生活を心がけ、少しずつ独立心を育て、ポジティブな強化を行うことで、犬は安心して過ごせるようになります。定期的な運動や健康チェックも大切です。犬との関係を深めるためには、愛犬の気持ちに寄り添いながら、共に過ごす時間を大事にしていきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。