こんな座り方は要注意!【犬の健康サイン】を見逃さない方法とは?

犬の座り方にはさまざまな種類があり、それぞれが犬の健康状態や気持ちを表しています。何気ない座り方にも、ストレスや関節の痛み、リラックスのサインなど、多くの情報が隠されています。

今回の記事では、犬の座り方の種類とその意味、犬種による違い、年齢による変化、そして注意すべき座り方について詳しく解説します。愛犬の健康を守るために、ぜひ最後までお読みください。

犬の座り方から分かる気持ちや健康状態

犬は座り方ひとつで、そのときの気分や体調を表しています。たとえば、背筋を伸ばして座っているときは、自信があり落ち着いている証拠ですが、片足を崩している場合はリラックスしている可能性があります

また、緊張している犬は、前足に力を入れながら座ることがあり逆に後ろ足に重心を置いて座っている場合は、不安を感じている可能性があります。さらに、次のような座り方には特に注意が必要です。

横座り(スライド座り)をしている場合、関節の痛みがある可能性があります。後ろ足を投げ出して座る(スーパーマン座り)姿勢は、成長途中の子犬に多いものの、大人になっても続く場合は関節の異常が考えられます。また、片足だけ崩して座る場合は、単に疲れていることもありますが、足に痛みがある可能性もあるため注意が必要です。

ひろこ

いつもと違う座り方をしている場合は、体のどこかに異常がないか確認しましょう。

犬種による座り方の違い

犬の座り方は犬種によっても異なります。例えば、柴犬や秋田犬などの日本犬は、前足をそろえて正座するような座り方をすることが多いです。一方で、コーギーやダックスフンドのような胴長短足の犬種は、後ろ足を広げて座ることが一般的です。

また、関節の弱い犬種(ゴールデンレトリバー、ラブラドールなど)は、負担の少ない座り方を無意識に選ぶ傾向があります。パグやフレンチブルドッグのような短頭種は、座り方が独特で、後ろ足を横に広げて座ることが多く見られます。

犬種による座り方の違いを理解することで、愛犬にとっての自然な姿勢と、異常を示す座り方を見分けやすくなります。

注意すべき犬の座り方

犬の座り方には健康状態を示すサインが隠されていることがあります。普段と違う座り方をしている場合、体の不調のサインかもしれません。ここでは、注意すべきサインについて解説していきます。

1. いつもと違う座り方をしている

愛犬が普段とは異なる座り方をするようになった場合、体のどこかに異常があるかもしれません。特に、痛みを感じている場合は、特定の足をかばうような座り方をすることがあります。突然座り方が変わった場合は、関節炎や神経の問題を疑い、早めに動物病院で診てもらいましょう。

2. 長時間座っていられない

何度も座り直したり、すぐに立ち上がるような場合は、関節炎やヘルニアの可能性が考えられます。特にシニア犬は関節の痛みを抱えていることが多いため、普段の様子をよく観察しましょう。

3. 後ろ足を広げすぎて座る

股関節形成不全の犬に見られる座り方で、特に大型犬に多い傾向があります。早めに動物病院で診てもらうことをおすすめします。

座り方の変化を見逃さず、早めに対処することで愛犬の健康を守ることができます。普段からよく観察し、気になる点があれば獣医師に相談しましょう。

ひろこ

いつもと違う座り方をしている場合は、動画を撮影して獣医師に見せると診断がスムーズになります。

年齢による座り方の変化

犬の座り方は年齢によっても変化します。子犬の頃は体が柔らかく、無邪気に足を投げ出して座ることが多いですが、成犬になると筋力がつき、正しい姿勢で座ることが増えます

しかし、シニア犬になると関節の痛みが出やすくなり、次のような変化が見られることがあります。座るのが遅くなる場合、関節に痛みを感じている可能性があります。座りたがらなくなる場合は、関節炎や神経痛のサインかもしれません。また、お尻を浮かせたまま座る場合は、腰に痛みを感じている可能性が高いです。

このように、犬の座り方を注意深く観察することで、加齢による健康の変化にいち早く気づくことができます。

ひろこ

シニア犬には、関節に優しいクッション性のあるマットを用意してあげると快適に過ごせます。

犬の座り方から分かる健康チェックのポイント

犬の座り方は、健康状態を知る大切な手がかりです。普段の座り方をよく観察し、次のようなポイントに注意しましょう。

  • いつもと違う座り方
  • 座るときに痛がっている
  • 長時間座っていられない

足をかばうような座り方をしていないかを確認することで、愛犬の健康管理がよりスムーズになります。また、定期的に座り方の変化を記録し、獣医師と共有することで、病気の早期発見につながることもあります。

まとめ

犬の座り方には、気持ちや健康状態が反映されています。普段と違う座り方をしていたり、落ち着きがなかったりする場合は、何らかの不調のサインかもしれません。犬種や年齢によっても座り方は異なるため、日頃から愛犬の座り方をよく観察し、健康維持に役立てましょう。

愛犬の健康は飼い主の観察力にかかっています。座り方の変化に気づき、早めに対処することで、より健康で快適な生活を送ることができるでしょう。犬の座り方に関する疑問や心配なことがあれば、獣医師に相談することをおすすめします。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。