【実体験】イメージと違う?黒トイプードルを飼ってみて感じたこと

トイプードルは日本でも人気の高い犬種ですが、その中でも「黒トイプードル」は他の毛色とは少し違った魅力を持っています。私自身、黒トイプードルを飼ってみて、世間で言われているイメージとは異なる点や、実際に感じた特徴が多々ありました。

今回の記事では、黒トイプードルの性格や体格、食事の好み、被毛の状態、警戒心などについて、実体験から詳しく解説します。また、一般的な黒トイプードルとの違いについても触れていきます。黒トイプードルを飼うか悩んでいる飼い主さん、すでに飼っている飼い主さん、黒トイプードルの性格について知りたいトリマーさんは、ぜひご覧ください!

黒トイプードルの性格は本当に活発?

一般的に、トイプードルは「活発で賢く、人懐っこい」と言われています。しかし、黒トイプードルを飼ってみると、必ずしもそうとは限らないことに気づきました。

私が飼っている黒トイプードルは確かに賢いのですが、初対面の人や犬に対しては神経質な一面があります。人見知りや犬見知りがあり、知らない人が近づくと警戒することも多いです。一方で、家族にはとても甘えん坊で、常にそばにいたがる性格をしています。

一般的に「トイプードルはフレンドリーで社交的」とされていますが、黒トイプードルは個体差が大きく、やや独立心が強い子もいます。環境や育て方によっても性格が大きく変わるため、一概に「活発」とは言えないと実感しました。

ひろこ

黒トイプードルの性格は個体差があるため、迎え入れる際はブリーダーやペットショップで実際に触れ合い、相性を確認するのがおすすめです。

黒トイプードルの体格や被毛の違い

黒トイプードルの体格は、一般的なトイプードルと比べてやや筋肉質でしっかりとした体つきをしている個体が多いと言われています。私の黒トイプードルも、他の毛色のトイプードルと比べると、骨格がしっかりしていて足も太め。抱っこをすると意外とずっしりしている印象です。

被毛に関しても、黒トイプードルは他の毛色に比べて密度が高く、カールが強い傾向があります。そのため、毛玉ができやすく、こまめなブラッシングが必要になります。特に、耳の後ろや脇の下は毛が絡まりやすい部分なので、注意が必要です。

ひろこ

黒トイプードルの毛は紫外線による色褪せが目立ちやすいです。色落ちすると茶色になり、やや赤っぽい部分もあります。色褪せを防ぐには、長時間の直射日光を避け、UV対策のために日焼け止めスプレーを使うのも効果的です。

黒トイプードルの食事の好みや適量

黒トイプードルの食事の好みには個体差がありますが、私の愛犬は比較的食にこだわりが強いタイプです。フードの匂いや食感に敏感で、新しいフードを与える際は少しずつ混ぜて慣れさせる必要がありました。特に、ささみや鹿肉、きゅうり、リンゴが好きで、これらをフードに混ぜるとよく食べます。

一般的にトイプードルは小食な子が多いと言われていますが、黒トイプードルは筋肉質な個体が多いため、適度なタンパク質を摂取できるよう配慮することが大切です。また、毛のツヤを維持するために、オメガ3やオメガ6を含む良質な脂質を取り入れることもポイントです。

ひろこ

黒トイプードルの被毛のツヤを維持するためには、ドライフードだけでなく、サーモンオイルやアマニ油を少量トッピングするのもおすすめです。

黒トイプードルを飼ってみて困ったこと・悩んだこと

黒トイプードルはとても愛らしいですが、実際に飼ってみると困ることも多々あります。特に毛色が黒いため、表情が分かりにくく、気持ちを読み取るのが難しいと感じることがあります。機嫌が悪いのか、それともただ眠いのかを判断するのが難しく、注意深く観察することが必要です。

また、被毛の手入れの大変さも悩みの種になります。黒トイプードルの被毛は密度が高く、日々のブラッシングが欠かせません。特に足裏やお腹の被毛は伸びやすく、定期的にバリカンでカットする必要があります。

性格面では、人見知りや犬見知りが激しく、慣れるまでに時間がかかることがあります。私の愛犬は犬の保育園に通っていますが、メンバーが変わると落ち着かず、そわそわしてしまうそうです。

また、特定の人を好む傾向があり、私の愛犬は中年男性が好きで、散歩中に見かけると後を追ってしまいます。オスなのにこのような行動をとるのは珍しいかもしれません。一方で、子供や大型犬は苦手で、遠くにいても察知すると迂回しながら避けることがあります。

黒い被毛は夜道では見えにくいため、夜の散歩時には光る首輪や反射材付きのリードが必須です。暗い場所では飼い主がしっかりと安全対策をしてあげることが重要になります。

黒トイプードルのいたずらと対策

黒トイプードルは好奇心旺盛なため、いたずら好きな子が多いです。特に子犬の頃は、家具やコードをかじったり、クッションやスリッパをボロボロにしたりすることがよくあります。また、ゴミ箱を漁ったり、靴やバッグの中身を引っ張り出してしまうことも。

トイプードル全体の特徴かは分かりませんが、私の愛犬は「ガブガブ噛む」というよりも、「チギチギ」と前歯で細かく噛むのが好きなようです。ぬいぐるみのおもちゃを与えても、数時間後にはボロボロになってしまい、綿が出てしまうこともしばしば。誤飲を防ぐために、ボロボロになったおもちゃはすぐに取り上げるようにしています。

また、自分のお気に入りのおもちゃや物を取られるのを極端に嫌がるため、真剣に噛みついてくることもあります。その際は、「ノー!」と一喝し、いけないことだと理解させることが大切です。

こうしたいたずらを防ぐためには、十分な運動や知育玩具を活用し、退屈させないことが重要です。特に、留守番時には噛んで遊べるおもちゃや、フードを詰められる知育玩具を用意すると効果的です。

黒トイプードルの世話は大変?

黒トイプードルは比較的飼いやすい犬種ですが、被毛の手入れや運動、しつけには手間がかかります。特に、毛のもつれを防ぐために毎日のブラッシングと定期的なシャンプーが欠かせません。毛玉ができやすいため、少しでも放置すると絡まってしまい、トリミングの際に大変なことになります。

また、適度な運動をしないとストレスが溜まり、問題行動につながることもあります。私の愛犬は、家でトイレができないので一日4回の散歩に連れていきます。雨の日も雪の日も、天候にかかわらず必ず連れていきます。日課になっていますが、最初の頃は生活リズムがつかめず大変でした。今では、自分自身の運動にもなると割り切っています。

黒トイプードルは、賢いがゆえに、しつけを怠るとわがままになりやすい面も。特に甘やかしすぎると、要求吠えや噛み癖が出ることがあります。小さいうちからルールを決め、一貫したしつけを心がけることが大切です。

それでも、しっかりと愛情を注げば、黒トイプードルは最高のパートナーになってくれます。飼い主の気持ちを敏感に察知し、深い絆を築ける犬種です。

黒トイプードルのしつけの難しさと向き合い方

黒トイプードルは賢いため、しつけがしやすいと言われていますが、一方で頑固な一面も持ち合わせています。特に、自己主張が強い個体の場合、飼い主の指示を無視することもあります。

私の愛犬も、基本的なしつけはすぐに覚えましたが、一度「自分のルール」を作ってしまうと、それを崩すのが大変でした。しつけのポイントは、一貫性を持つことと、ポジティブな強化を取り入れること。

叱るよりも、できたことを褒めるスタイルのほうが黒トイプードルには効果的です。また、毎日短い時間でもトレーニングを継続することが大切です。

黒トイプードルと過ごす楽しさと魅力

黒トイプードルを飼うことで、毎日がとても充実したものになります。愛らしい表情や仕草、時には気まぐれな態度に振り回されることもありますが、それもまた魅力のひとつです。

家族愛が強く、他の犬と戯れているとやきもちを焼く場面も多々見られます。特にオスは甘えん坊な傾向が強く、飼い主にぴったりと寄り添っていたいタイプの子が多いです。そのため、ツンデレな態度をとることもあり、時にはそっけなくしたかと思えば、急に甘えてくるなど、そのギャップにキュンとさせられることもしばしばです。

黒い被毛は光の当たり方によって表情が変わり、シルクのように美しく見える瞬間があります。朝日や夕日が当たると、黒い毛がツヤツヤと輝き、一層魅力的に見えるのです。また、室内の照明でも印象が変わるため、写真を撮るたびに違った表情が楽しめるのも黒トイプードルならではの魅力です。

黒トイプードルは飼い主との絆を深く大切にする傾向が強く、一緒に過ごす時間が長いほど信頼関係が築かれていきます。しつけやトレーニングをしっかりと行うことで、ますます飼い主への愛着を示し、アイコンタクトやボディランゲージで気持ちを伝えてくれるようになります。

黒トイプードルならではの魅力を理解し、大切に育てていくことで、かけがえのないパートナーとなるでしょう。

まとめ

今回の記事では、黒トイプードルの性格や体格、食事の好み、被毛の状態、警戒心などについて、実体験から詳しく解説しました。黒トイプードルは、一般的なトイプードルのイメージとは異なり、個体によって性格や体格、被毛の特徴がさまざまです。

活発で社交的な子もいれば、人見知りで慎重な子もいます。また、被毛のケアには特に注意が必要で、食事の管理にも工夫が必要です。黒トイプードルを迎える際は、単なる「トイプードルの黒色バージョン」と考えず、その個性を理解し、大切に育てていくことが重要だと感じました。

愛犬の特性に合わせたケアを行いながら、黒トイプードルならではの魅力を存分に楽しんでくださいね。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。