離職率が高いのはなぜ?トリマーが普段感じていることとは?

トリマーの離職率が高いのはご存知でしょうか?苦労して技術を身につけたのに、手放してしまうのはもったいないことですよね。資格取得は時間と努力を積み重ねる大変なことです。

今回の記事では、トリマーがなぜ離職を考えてしまうのか?離職しないための環境とはなにか?に焦点をあてお伝えしていきます。


トリマーの人口

一般社団法人JKC(ジャパンケネルクラブ)の統計によると、トリマーの資格取得を保持している人口は2019年~2022年の4年間でほぼ横ばいとなっています。これは安定的な人気と、資格取得を目指しているトリマーの数が毎年安定していることを表しています。

出典:http://www.jkc.or.jp

しかし現状はトリマー不足のため、飼い主さんが「予約待ち」をしている状態にあるのです。資格を保持しているのに、トリマーが不足している原因とは一体なんでしょうか?

離職率が高い原因

以前の記事でもお伝えした通り、トリマーは5Kです。夢をもって就職したものの、理想と現実があまりにもかけ離れているため、離職するトリマーが多いのです。トリマーに限らず、どの職場でも言えることですが離職率が高いのには必ず原因があると考えられます。

もちろん、トリマーの仕事自体を嫌になって辞めていく人もいますが、職場環境も大きな原因となっていることがあります。では、トリマーはどのようなことが原因で離職してしまうのでしょうか?

離職の主な原因は以下の通りです。

  • 体力的にきつい
  • お客様対応
  • 犬の扱い
  • 技術の勉強が大変
  • スタッフ同士の人間関係
  • 重労働の割に安い給料

以上の事柄が原因で辞めて行く人が多く見られます。私自信も、トリマーを経験して色々と気づいたことがあります。体力的にも精神的にもキツく、長期的に続けられるか不安に思うことがあるトリマー職ですが、「ここでなら長く働けそう!」と安堵した職場があります。それは、スタッフ同士が仲がよく連携がとれている場所です。

ひろこ

1日の中で、1/3は仕事に費やしているので、できる限りストレスを感じない環境で働きたいですよね。

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離職率が低い(人が辞めない)職場とは?

仮に条件(福利厚生・お給料など)があまり良くない職場でも、スタッフが長く勤務している施設が存在しますよね。そんな職場の特徴をご紹介します。

  • 忙しくて余裕がないときも、スタッフみんなで助け合う
  • オーナーもスタッフと同じような動き方をして、フォローする
  • 売り上げや士気が下がるネガティブな発言をあまりしない
  • スタッフがミスをしてもカバーでき、心身ともに余裕がある予約の入れかたをする
  • お客さんとの距離が近く、お店自体がアットホームな雰囲気がある

以上の特徴があると、勤続年数が長くなる傾向にあります。

このような特徴があるお店とないお店では、スタッフの継続力が異なります。ないお店では、人の出入りが激しいのです。また、年齢が近いスタッフ同士のほうが仲良くなりやすく、一体感があるように見えます。

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離職率をあげないためにすること

トリマーはとてもハードな仕事内容のため、それを補える環境整備が重要になります。業務の効率化と日々の売り上げだけを気にするのではなく、できる範囲で余裕を持った予約管理が必要です。

トリマーはお給料が高いことより、働く環境を気にしている人が多いのです。仕事が多忙でも、人間関係が良いと長期的に働く人は増えます。

人材不足で困っているトリミング施設のオーナーさんは、トリマーが気持ちよく働けて健康で楽しくいられるように定期的に面談をおこなったり、ミーティングをしてみるのもいいかもしれません。スタッフの仲を深めるため、イベントを開催するのもいいですよね。辞めてしまう前に、互いがどのように感じているのかヒアリングすることは大切ですね。

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まとめ

今回の記事では「トリマーの離職率」についてお伝えしました。せっかく取得した技術を使わないのは宝の持ち腐れですよね。新卒で最初に就職した職場は、結構大事だったりします。とりあえず就職するのではなく、就職する前に、お店の雰囲気を見に行くのも一つの手かもしれませんね。

オーナーさんは、駄目なら次の人という考えではなく、なぜ辞めてしまうのか原因を追求し対策を考えてくれるとトリマーも長く働けると感じます。最後までお読みいただきありがとうございました☺️

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。