【トリマー】とは?どんな仕事なの?トリミングをして「嬉しかったこと・辛かったこと」ランキングTOP5

動物と関わることができ、楽しそうなイメージがあるトリマー業界。しかし、前記事にも書いた通り「人間関係の悩み」やトリマーには他にも悩むことがたくさんあります。

途中で辞めてしまう人がいる一方で、長年頑張って続けている人もいます。では、なぜ悩みながら続けることができるのでしょうか?トリマーが普段どんな仕事をしているのかは、実際に働くトリマーにしか分からないものです。

今回の記事では、トリマーが普段「どんな仕事をしているのか」と、トリミングをして「嬉しかったこと・辛かったこと」をランキングにしてお伝えしていきます。

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トリマーってなに?

トリマーは、「Trimming(トリミング)=整える」が語源となり、トリマー=整える人として一般的に広まりました。しかし、トリマーは、全世界で共通する名称ではないことを知っていましたか?

「Grooming(グルーミング)」する人、通称「グルーマー」と呼ぶのが正しいのです。

グルーミングとは、犬の被毛の手入れのすべてをいい、トリミングは犬体各部のバランスを取るためにカッティングなどの技法で被毛を整える技術をいいます。

トリミングは、グルーミングの中に含まれる一つの技法なのです。とある学校の先生が、トリマーと名付けたのをきっかけに広まりました。(日本では、「グルーマー」より「トリマー」の方が認知度が高いため、今後の記事もトリマーとして書いていきます)

トリマーという言葉は、まだ認知度が低く知らない人も多いのが現状です。

  1. トリマーの語源は、Trmming=整えるである
  2. トリマーでも間違いではないが、グルーマーが正式名 

ひろこ

ご高齢の方はとくに、トリマーと聞いてすぐに理解できないものです。少々悲しい気持ちになりますが、これから頑張ってトリマー業界を盛り上げていきたいとも感じました。

トリマーの仕事内容とは

トリマーの仕事内容は、朝出勤してから夜遅くまで体を動かし続けます。体力をフルに使う、とてもハードな仕事です。帰宅する頃にはクタクタに疲れているので家事をするのもしんどいです。それに加え、接客やバックヤード作業、売上管理や在庫管理など幅広くこなさなければなりません。ペットホテルをしている場所では、犬のお世話もします。

では、具体的にどんな仕事をしているのか、トリマーの1日のスケジュールをご紹介していきます。

  • 出勤
  • 開店準備作業
  • 予約確認・ミーティング
  • 開店
  • 接客、電話応対、トリミング 、ホテルの世話
  • 昼食
  • 接客、電話応対、トリミング 、ホテルの世話
  • 掃除、片付け、締め作業
  • 勤務終了

これは一例ですが、だいたいこのようなスケジュールで1日が終わります。トリミング中でも、電話応対や来客応対は必須です。アテンドの人を雇っているところは少ないため、トリマーがすべてを対応しています。

暴れるコや噛みつきのコは、1人で対応するのが難しいため2人がかりでトリミングをします。しかし、スタッフが少ない場所だと1人ですべてを担う必要があります。

予約は、トリマーのカット時間や犬の大きさなどにより変わりますが、1日3〜4頭ほどが平均的でしょう。忙しいからと焦ってしまうと、集中力が切れケガの原因になります。

トリマーは常に神経を張り巡らせながら業務をこなしているのです。大変な仕事の割に、お給料が少ないのが現状で深刻な人手不足でもあります。(いまは昔に比べてだいぶ賃金があがりました)動物が「好き」という理由だけでは続けることが難しいかもしれません。

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  1. トリマーの仕事は体力勝負で過酷
  2. 1日3~4頭程度トリミングする
  3. 少人数で働いている場合、全て1人でこなすこともある

ひろこ

学生時代同期だった友達の半分は、違う仕事へと転職しました。しかしトリマー不足だからこそ、今頑張って続けている人の希少価値があがるのでは?    

トリマーになって嬉しかったことランキングTOP5

トリマーは大変なことがたくさんある一方で、嬉しいこともあります。ここでは、実際にトリマーになってよかったと思ったランキングをご紹介します。

1位 飼い主さんがカットに満足し喜ぶ(指名される)

2位 可愛いカットができた

3位 懐いてくれなかった犬がなつく(コミニケーションがうまくいった)

4位 飼い主さんと仲良くなれた

5位 時短で上手に仕上げることができた

以上がトリマーになって嬉しかったことTOP5です。具体的になぜ嬉しかったのか、5位から順に解説していきます。

5位「時短で上手に仕上げることができた」

これは、トリマーが目指すべき短時間でキレイにカットすることができると、自分の技術が上がった実感がわき自信へとつながります。技術の向上を肌で感じたとき心から嬉しく思うのです。

4位「飼い主さんと仲良くなれた」

はじめの頃は、緊張して打ち解けることができなかった飼い主さんが、リピートして常連になったとき色々な話をしてくれるようになります。そんなとき、トリマーはとても嬉しく思うのです。

3位の「懐いてくれなかった犬がなつく」

犬にも、人間と同じように感情があり性格も個体差があります。相性が合わない犬でも、トリマーが心を開き歩み寄ることによって、徐々にですが心を許すようになります。歩み寄ってくれるのが可愛くて嬉しくなります。

慣れてくると、トリミング時にコミニケーションがとりやすく信頼関係がうまれます。次回トリミング時にスムーズにカットできるので犬の負担も減ります。

2位の「可愛いカットができた」

飼い主さんからのオーダー通り“可愛くカットができた”と感じるときはとても嬉しくなりますトリマーの多くは自分自身で“納得できるカット”の基準を持っているはずです。思い通りのカットができたとき、トリマーは満足するものです。

1位の「飼い主さんがカットに満足し喜ぶ(指名される)」

トリマーはトリミング前に必ず飼い主さんに、カウンセリングをおこないます。希望通りのカットをしたいので、丁寧に時間をかけてコミニケーションをとります。

希望通りに仕上げて「可愛い!!」と言ってもらえると、やりがいを感じトリマーになって良かったと思うのです。さらに、指名制を行っているサロンでは、指名されると自分のカットを気に入ってくれたと思い心躍ります。トリマーは、飼い主さんの笑顔に癒やされ、元気をもらっています。

ひろこ

トリマーのやりがいは、犬にも飼い主さんにも満足してもらえることなのです。「可愛い」といってもらえることが最高の報酬になります。

トリマーになって辛かったことランキングTOP5

嬉しかったこととは逆に、辛かったことももちろんあります。辛かったことランキングも紹介します。

1位 ケガをさせてしまった

2位 クレームがはいった

3位 犬が懐いてくれない(コミニケーションがうまくいかない)

4位 思い通りのカットができなかった

5位 時間がかかりすぎてしまった

以上が辛かったTOP5です。5位から解説していきます。

5位「時間がかかりすぎてしまった」

上手なトリマーは素早く隙きがないカットをします。トリミングには「犬種」や「大きさ」「被毛のもつれ」「毛玉」に対して、おおよその“枠”が決まっています。枠内に仕上げなければタイムスケジュールがずれてしまいます。なかには、時間に間に合わないため不十分な仕上がりのまま犬を返してしまうお店もあるほどです。

また、トリミング時間が長ければ、犬の負担も大きくなります。何時間も立った状態が続くわけですから人間でも辛いですよね。時間がなく焦ってしまうのは精神的に辛いことです。

4位「思い通りのカットができなかった」

トリマーには「納得できるカットの基準」があります。時間をかけて丁寧に仕上げたはずなのに、思った通りのカットができないとき、落ち込んで自信をなくします。そんなときとても辛くなるのです。繊細なトリマーの場合「トリマーは自分に合っていないのかな?」と思い悩んでしまうほどです。

3位「犬が懐いてくれない(コミニケーションがうまくいかない)」

犬にも相性があるとお伝えしましたが、なかには時間をかけても仲良くなれない犬もいます。犬にも色々な性格があり、またトラウマをかかえたコもいるのです。

例えば、保護犬だった犬や、人間のことを怖いと思っている犬「犬見知り(犬が苦手)」なんてこともあります。どこか人間の子供と似ている部分があるのではないでしょうか。辛いですが、時間をかけて少しずつ慣れていくしかありません。無理やり抱きかかえたり、構いすぎるとかえって逆効果になるので避けましょう。

2位「クレームがはいった」

飼い主さんとトリマーの間で、カットの相違が起こり得ます。例えば、飼い主さんは「顔もマズルも丸くカット」とオーダーしたのに、トリマーが勘違いして「スッキリカット」をしてしまった、など。

お互いのイメージに相違があるとトラブルのもとになります。トラブルは精神的に辛いので避けるためには十分なカウンセリングををオススメします。

1位「ケガをさせてしまった」

ケガは犬も飼い主さんもトリマーも、みんながショックな出来事です。特に、トリマー側は加害者のため辞めてしまう人もいるくらい辛いことです。あってはならないことですが、人間ですので間違いはあります。

ケガをなくすために、暴れるコなどは保定に入ってもらったり、どうしてもトリミングできないコには、数回に分けて来店してもらったり、と工夫しながらおこなうようにしましょう。

時間はかかりますが、ケガをさせてしまうリスクを考えたら手間は惜しまないように。トリマーは大なり小なり一度はケガをさせたことがあります。

ケガをさせてしまったことで、はじめて気づくこともあるのです。(ケガをさせてしまった犬には本当に申し訳なく思っています。)同じミスをしないためにも、集中力を高め、最善の注意をしながらトリミングをしていきましょう。

まとめ

今回の記事では、トリマーはどんな仕事なのか、嬉しかったこと・辛かったことをランキング形式でお伝えしました。「これからトリマーを目指す人」は正直楽な仕事ではないですがやりがいはあります。

体力的、精神的に辛いこともありますが、犬に癒やされ、飼い主さんとのやりとりに笑顔になれる素敵な職業です。辛いことはいつの間にか忘れてしまいますよ。

お給料問題も、いまは改善されつつあります。福利厚生は昔と違い充実しているサロンや病院も多いです。個人経営のお店は、お給料が少なく福利厚生もちゃんとしていない印象があります。

安定して働きたいなら、大手の会社に勤務するか、病院はわりと安定していますので求人検索してみてくださいね。できれば、看護業務とトリミング業務が分業されている病院を選ぶといいかもしれません。

技術を身につけて独立する道もあります。夢がある仕事でもあるので、是非素敵なトリマーさんを目指して頑張ってくださいね。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、「走れ!T校バスケット部」作者のもと、アシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKCトリマー・ハンドラー資格取得。トリミングサロン、動物病院、個人店経営の経験後、現在は母校の専門学校で運営の手伝いをしながら、記事を制作。18歳の息子をもつシングルマザー。