トリマーとして働くなかで、カットがガタガタになることは、誰でも経験する課題です。特にトリマー歴が浅い人や、ハサミを上手に握れない人などは、悩んでいるのではないでしょうか?もしかしたら、トリマー歴が長い人でも、ハサミのクセでカットがガタガタになることもあるかもしれません。
カットのガタガタにお悩みのトリマーさん!朗報です☺今回の記事では、私の実体験を元に「なぜカットが乱れるのか?そして、その解決策や技術について」詳しくご紹介します。上手なカットテクニックを身につけて、トリミングの品質向上を目指しましょう。
カットがガタガタになる原因とは?
カットがガタガタになってしまうと、飼い主さんからのクレームに繋がったり、次回カットしたときに変な跡がついたりしますよね。そんな、カットガタガタ問題を防ぐために、まず原因を知ることからはじめましょう。私が経験した原因は主に以下になります。
手の不安定な動き
カットがガタガタになる最も一般的な原因の一つは、ハサミに慣れておらず不安定な動きになるからです。静刃と動刃の動かし方をよく練習して、とにかく実践しかありません。動刃だけを動かすように意識しながらカットしましょう。
動かし方がわからないときは、動画やトリマーの先生・先輩に聞いて練習しましょう。ハサミの持ちかたや動かしかた一つでカットのできが断然良くなります!特に注意したいのは、ハサミの速さです。速すぎるとカットがブレてしまう可能性があるので、細心の注意をしながら動かしましょう。
刃の選び方と研ぎ方
自分の手にあっていないハサミの選択や、正しく研がれていない刃もガタガタの原因となります。鋭利でメンテナンスされた刃がなければ、綺麗な仕上がりは難しいです。切れ味が悪くなったと感じたら、すぐに研ぎに出すようにしましょう。
コームの入れ方
荒い目と細かい目を交互に使って、被毛をのばすことは、カットをきれいに見せるうえで欠かせないことです。被毛がキレイにのばせていないと、いくら良いハサミを使っても、キレイに仕上げることはできません。
また洗いが十分でなかったり、リンスのすすぎ残しなどもカットの妨げになるので気をつけましょう。、これらのことが、ガタガタの原因になっている可能性があります。原因がわかったら、次は対策です!
カットのガタガタは、トリマーにとって死活問題ですよね!クレームはもちろんのこと、トリマー自身も自信を失います。時間がなかったり、焦っているときに起きやすい問題です。
カットがガタガタにならないための実践的なテクニック
原因をつきとめたら、対策を考えて実践あるのみです。主な対策は以下になりますので、ぜひ参考にしてみてください。
正確な刃の選択
犬の毛質や、カットの目的に応じて適切な刃を選ぶことが大切です。細かな作業には細かい刃(小さいハサミ)、広範囲のカットには広い刃(大きいハサミ)を使用するなど、状況に合わせた工夫が必要です。細かい箇所を大きなハサミでカットするのは適していませんし、広範囲を小さなハサミでカットすることは時間もかかりよくないですよね。
カットの方針を明確に
トリマーは、トリミングの方針を明確に持つことが重要です。最初にある程度の形をイメージして、どの部位を、どのようにカットするかを予め計画し、スムーズな作業を心掛けましょう。イメージができていないと、手が動かせないので、カットがガタガタになる可能性も…。
一度ハサミを入れたら一気に切るように心掛けてくださいね。常に、カットのイメージがしやすいように色々な動画や画像などを見て勉強しておきましょう!
コミュニケーションや保定も大切
トリマーとしてのスキルだけでなく、犬へのコミュニケーションもとても大切なことになります。トリミング中にも、穏やかな声掛けや、撫でることで安心しやすくなります。
犬がリラックスして落ち着かないと、保定がうまくいかずに、カットがガタガタになることがあります。時間が限られているなかでのトリミング作業なので、声掛けをしながら焦らずに作業をおこないましょう。
カットのイメージができていないと切る箇所も悩みますよね。飼い主さんからのオーダーを聞いたら、ある程度のカットイメージができるように訓練しましょう!場数を踏めば、勝手にイメージできるようになりますよ☺
まとめ
今回の記事では「トリマーのカットがガタガタになる原因と解決策」についてご紹介しました。原因を理解し、それに対する実践的な技術を身につけることは、トリマーとしてのスキル向上につながります。
動物との信頼関係を築き、正確な刃の選択、方針の明確化、コミニュケーションの活用など、細部にわたる注意が必要です。この知識を実践に移し、ガタガタのお悩みから解放されると嬉しいです。
私たちトリマーはサービス業なので、より満足度の高いトリミングを提供できるように頑張りましょう。トリマーとしての技術向上に努め、飼い主さん、犬たちに信頼されるようにしていきましょうね。
最後までお読みいただきありがとうございました☺