四肢が短く、胴体が長い可愛いらしい犬種のダックスフンド。むかしから人気がありますよね。犬種にも流行り廃りがあるなか、いまだに安定したファンが存在します。
そんなダックスフンドには、「古い歴史」があることをご存知でしょうか?ダックスフンドは、被毛の長さ・毛質の種類も豊富です。今回の記事では、みんなから愛される【ダックスフンド】の生態や飼いかた、トリミングについてお伝えしていきます。
ダックスフンドの歴史
ダックスフンドは、JKCが公認しているグループの「第4グループ」に分類されます。日本で近年爆発的な人気犬種となったダックスフンドは、ドイツ原産です。
ドイツ語でダックスは「アナグマ」、フンドは「ハウンド(獣猟犬)」を意味します。穴グマやアライグマ、野ウサギの狩りに利用され、小動物の巣穴に潜り込めるように短脚の体に改良されました。
非常に用途の広い、有用な狩猟犬として公認されています。ダックスフンドの最古のクラブは1888年にドイツで創立された「Deutsche Teckelklub」というクラブです。ダックスフンドは歴史が深く親しみやすい犬種なのです。
特徴・性格
生まれつき友好的で、落ち着きがある性格をしています。情熱的で、辛抱強く、すぐれた嗅覚を持ち合わせています。また、狩猟犬種のため、すばやい狩りをおこなうことができます。神経質や攻撃的な性格ではないため、とても飼いやすいです。人懐っこい性格の反面、独占欲が強い一面もあります。
種類
ダックスフンドは、サイズが3バラエティー、毛種が3バラエティー、合計で9バラエティーもの種類があり豊富です。以下はサイズ・バラエティー別に分類しています。
ダックスフンド
スムースヘアード・ダックスフンド
ロングヘアード・ダックスフンド
ワイアーヘアード・ダックスフンド
ミニチュア・ダックスフンド
スムースヘアード・ミニチュア・ダックスフンド
ロングヘアード・ミニチュア・ダックスフンド
ワイアーヘアード・ミニチュア・ダックスフンド
カニーヘン・ダックスフンド
スムースヘアード・カニーヘン・ダックスフンド
ロングヘアード・カニーヘン・ダックスフンド
ワイアーヘアード・カニーヘン・ダックスフンド
これだけの種類があるので、同じダックスフンドといっても多種多様ですね。
被毛・毛色
ダックスフンドの被毛や毛色は様々でバラエティーに富んでいます。毛色はそこまで多くはありません。ダックスはダーク色のイメージが強いですよね。どのように分類されているのでしょうか?
スムース・ヘアー
被毛
短く密生し光沢があり、ぴったりとなめらかで締まって、堅い。
毛色
- 単色…レッド、レデッシュ・イエロー、イエロー(クリーム)
- 2色…濃いブラック、ブラウン
ロング・ヘアー
被毛
なめらかで光沢がある長毛。
毛色
- 単色…レッド、レデッシュ・イエロー、イエロー(クリーム)
- 2色…濃いブラック、ブラウン
ワイアー・ヘアー
被毛
マズル、眉、耳朶を除き均一に密着しているワイアー(針金状の堅い被毛)。
毛色
- 単色…レッド、レデッシュ・イエロー、イエロー(クリーム)
- 2色…濃いブラック、ブラウン
- ワイルドボア(イノシシ色)
- 枯葉色(ドライ・リーフ、デッド・リーフ)
ダックスフンドにはなんと9通りのパターンがあるのですね!みなさんはどのパターンのダックスが好みですか?
サイズ
ダックスフンドのサイズは以下の3通りがあります。
スタンダードは体重9~12kg(胸囲35cm以上)
ミニチュアは体重5kg以下(胸囲30~35cm)
カニンヘンは体重3~3.5kg(胸囲30cm以下)
あくまで目安であり、多少前後する場合もありますが平均的には以上の大きさが一般的です。
参照:JAPAN KENNEL CLUB-最新犬種図鑑-
ダックスフンドにトリミングは必要?
通常、ダックスフンドはトリミング犬種ではありません。本来なら月に1〜2回程度のシャンプーで十分です。しかし、ロングヘアーの場合、部分カットや定期的なブラッシングをしないと、もつれや皮膚病の原因になります。
とくに夏場は、暑さもあるのでバリカンでサマーカットする飼い主さんが多いです。愛犬の様子を見ながら、カットを必要とするのか判断するといいでしょう。
ダックスフンドのカットスタイルは様々です。顔の被毛が少ないため、胴体をバリカンで刈るトリミングが最も多いです。四肢は胴体に合わせて揃えるかバリカンで刈り、尾は揃えるか、ライオンカットのように先端だけカットするスタイルがの主流です。
ダックスフンドの飼い方(散歩・遊び・フード)
散歩
ダックスフンドは四肢が短いため腰に負担がかかりやすい骨格をしています。長時間の散歩は腰に負担がかかり、また散歩に行かな過ぎても肥満の原因になるため注意が必要です。
1日の散歩時間は、一回30分✖️2を目安にするといいでしょう。活発で元気ですが、飼い主さんが愛犬を見守り、運動量を調整してあげるのが望ましいです。
もう一つの注意点として、夏場は地面が熱く、特にダックスフンドは四肢が短いため地面との距離が近いです。真夏の地面の温度は、約65℃まで上昇するといわれています。肉球の火傷や熱中症の恐れがあるため、涼しい時間帯の早朝か夕方以降の散歩をオススメします。
遊び
ダックスフンドは、先程説明した通り穴掘りして狩猟する犬種です。家だと家具が壊される可能性があります。 お庭や公園などの外遊びで思う存分穴掘りをしてストレス解消してもらいましょう。
狩猟犬でもあるため、おもちゃを投げて追っかける遊びも好みます。ダックスフンドは活発なため動く遊びが大好きですが、腰や四肢を酷使するとヘルニアなどの病気の原因になるため注意が必要です。
気をつけながら遊びましょう。
フード
ダックスフンドは小型犬です。その特徴に基づいて栄養バランスの取れた食事をとることが重要になります。以下の4つのポイントを目安に食事を与えてみましょう。
高品質なドッグフード
ダックスフンドには消化器系の問題や肌の敏感さなどがあるため、高品質なドッグフードを選ぶことが重要です。小型犬用で均衡な栄養バランスを持つフードを選びましょう。
高タンパク質のフード
ダックスフンドは元々狩猟犬で、活発な性格を持っています。高タンパク質のフードを選ぶことで、エネルギーと筋肉の健康をサポートすることができます。
栄養バランスフード
栄養バランスを上手に接種することも大切なことです。タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく含んでいることが重要です。栄養バランスの取れたフードを選ぶことで、健康を維持することができます。
ダックスフンドに特化したフード
ダックスフンドは背が長く、背骨や関節に負担をかけやすい傾向があります。関節の健康をサポートするために、グルコサミンやコンドロイチンなどの関節保護成分が配合されたフードを選ぶと良いでしょう。
以上のポイントを考慮しながら、信頼性の高いドッグフードブランドを選ぶことが重要です。フードの選択に迷った場合は、獣医師に相談して適切なフードを選んでもらうこともおすすめです。
まとめ
長年みんなから愛されるダックスフンド。とても飼いやすく、活発で甘えん坊な性格が可愛いですよね。適切な飼いかたと栄養バランスの取れたフードで、いつまでも健康で幸せな生活を過ごしましょう。最後までお読みいただきありがとうございました☺️