【男性トリマー】の増加!?トリマー業界でも“ジェンダーレス”がトレンドに?

みなさんの身近に【男性トリマー】はいますか?飼い主さんがトリミング施設に愛犬を預けるときや、トリマーは仕事仲間になりますが、世界中で“ジェンダーレス”が浸透している昨今。女性が多い職場の裏で、【男性トリマー】が日々活躍していることをご存知ですか?

男性・女性と区別するのは時代にそぐわない考えなのかもしれません。愛犬を素敵に仕上げてくれるなら、性別はあまり関係ないと感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか?

今回の記事では、最近では珍しくない?【男性トリマー】に焦点をあてお伝えします。

男性トリマーが少ない理由

ペット業界、特にトリマーの世界では圧倒的に女性の数が多いです。トリマーの求人募集を見ると「女性限定!」と記載されていることはありません。にもかかわらず、男性トリマーが少ない理由は何でしょうか?男性トリマーの数が少ない理由は、以下のことが考えられます。

  • ジェンダーステレオタイプ(固定的なイメージ):トリマーといえば女性のイメージが強く、男性がこの職業を選ぶことに対しては社会的な偏見が存在しています。男性が美容やペットケアの仕事に就くことへの社会的な圧力や固定観念が、男性トリマーの数を減らす一因となっているかもしれません。
  • 就業環境の課題: トリマーの仕事はフレキシブルなスケジュールや体力的な負担が求められることがあります。これにより、男性が家族や生活のバランスを取りながらトリマーとして働くことが難しい場合があります。また、男性トリマーが働く施設やサロンにおいて、男性用の設備や環境が不足していることも、男性が少ない要因になっている可能性があります。
  • 情報や教育の不足: 美容やトリミングの分野において、男性トリマーに対する専門的な情報や教育が不足していることがあります。これにより、男性がトリマーとしてのキャリアを追求する際に必要なサポートや指導が得られず、ハードルが高くなっている可能性があります。
  • 収入面が不安定:トリマー業界のお給料は、日本の平均年収に比べ著しく低い水準にあります。男性が結婚し、一家の大黒柱として生活を支えることを考えたら、収入面で不安を抱えるかもしれません。多くの収入を望む場合は、独立してサロンを経営する人が多い傾向にあります。

以上の理由により、男性トリマーの数が少なくなっていると考えられます。しかし、近年ではジェンダーバランスの重要性が認識され、男性トリマーも増えつつあるのです。

男性トリマーにしかできない仕事内容

女性が多いトリマー業界ですが、男性の“特性”を活かしながら活躍できる強みが3つあります。

  • 空間認識力に優れている

男性は、女性に比べて空間認知能力が高いと言われています。空間認識能力が高いということは、実際に目の前にない物でも素早く頭の中で結び付けてイメージすることができます。

トリミングは、飼い主さんのオーダーを忠実に聞かなくてはなりません。カットのオーダーを再現するために、頭の中でイメージすることはすごく大事なことです。空間認識能力に優れている男性は女性より有利かもしれません。

  • シングルタスクで一つのことに集中できる

女性が“マルチタスク”を得意とすることをご存知ですか?“マルチタスク”とは複数の作業を同時に進めることです。逆に男性は“シングルタスク”を得意とします。カットは集中力を要する作業になるため、男性にしかない強みなのです。

  • 体力がある

トリマーは体力勝負です。大型犬が来店したときは男性の力があると頼もしいです。トリミングの際に、動物を制御して保定する必要があります。大型犬や元気な動物の場合、女性の力では制御が難しくなることがあります。体力があれば、動物を制御するために必要な力を発揮できます。

犬の持ち上げや移動も、トリミングの過程ではとても重要です。大きな犬や重い犬種の場合、力が必要になることがあります。体力があれば、安全かつ効果的に動物を扱うことができるのです。

ひろこ

わたしが以前働いていたサロンにも男性トリマーがいました!大型犬や元気な犬の対応をしてくれたので、とっても頼もしかったですよ☺

男性トリマーは重宝される?

体力があり、空間認識能力がある男性トリマーは、女性からみたらとても頼もしい存在です。施設に1人いてくれると、とても安心できます。男性トリマーが重宝される具体例はなんでしょうか?

  • 体力的な要求に対応

男性トリマーにしかできないことと重複しますが、大型犬のトリミングやシャンプーなど、力仕事が必要な場合に男性トリマーの存在は重宝されます。力強い体格や筋力を活かして作業をスムーズに進めることができます。

  • 客層の拡大

男性トリマーの存在は、お客さんの層を広げることができます。男性の飼い主さんが、同性の信頼できる男性トリマーに預ける場合があります。そのため、男性トリマーがいることで新たなお客さんを引き付けることができるかもしれません。

男性トリマーは増加傾向にある?

男性トリマーの増加傾向についての情報は、業界の変化や社会の意識の変化に影響を受けます。ですが、昔と比べて男性トリマーの数は確実に増えています。

なぜ増加傾向にあるのかは、以下のことが考えられます。

  • 男性のオーナーの増加

近年、男性のオーナーが増えています。これまでは女性がペットのケアを担ってきた傾向がありましたが、男性も積極的にペットを飼育し、ケアに関わることに興味を持つようになりました。男性トリマーの需要もそれに応じて増加している可能性があります。

  • ジェンダーの多様化と受け入れ

社会全体でジェンダーの多様性と受け入れが進んでいます。女性が主に就いていた職業に男性が進出するケースが増えており、トリマー業界も例外ではありません。男性トリマーへの需要は、多様性と包括性の重視が進む社会において増加している可能性があります。

まとめ

今回の記事では、「男性トリマーの増加」についてお伝えしました。むかしから、ペット業に男性はいましたが、トレーナーや訓練士が多い印象があります。数で見ると、まだまだ女性トリマーが多数ですが、今後は現代のトレンドにのりジェンダーレスなトリマー界になっていくかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました☺

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この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、有名作家のもとでアシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKC資格取得。現在はトリミングサロンで働きながら記事を制作。一児のシングルマザー。