ふわふわの白い被毛が魅力のビションフリーゼは、トリミングありきの犬種だと思われがちです。しかし実際には、カットをしないという選択も可能であり、適切な管理を行えば自然な美しさを保つことができます。
今回の記事では、ビションフリーゼをカットしないとどうなるのか、被毛の特徴から日常ケア、ライフスタイルに合わせた考え方まで、現実的な視点で詳しく解説します。

ビションフリーゼの被毛の特徴を理解する
ビションフリーゼをカットしない選択をするうえで、まず知っておきたいのが被毛の性質です。被毛の構造を理解することで、「なぜ毎日のケアが必要なのか」が見えてきます。
1.ダブルコートで抜けにくい特殊な被毛
ビションフリーゼは、アンダーコートとオーバーコートを持つダブルコート犬種です。ただし柴犬やゴールデンレトリバーのように季節ごとに大量に毛が抜けることはなく、抜け毛が非常に少ないのが特徴です。
そのため、自然に毛が短くなることはほとんどありません。カットをしなければ被毛は伸び続け、毛量も増していきます。この性質が、ビションフリーゼの独特なふわふわ感を生む一方で、管理の難しさにもつながっています。
2.伸ばすこと自体は問題ではない
被毛を伸ばすこと自体は、健康面での問題にはなりません。丸く整えられたビションカットは人の手によるデザインであり、本来の姿はもっと自然で、被毛の動きが強調されたスタイルです。ただし、伸ばすという選択には「手をかけ続ける覚悟」が必要になります。
ビションフリーゼがカットしないとどうなるのか
カットをしないと決めた場合、見た目だけでなく生活全体に変化が生まれます。良い面と大変な面の両方を知っておくことが大切です。
1.見た目はよりナチュラルで存在感が増す
全身の被毛が長くなることで、ビションフリーゼはより存在感のある姿になります。歩くたびに被毛が揺れ、ナチュラルで優雅な印象になるのが特徴です。一方で、顔周りの毛が目にかかりやすくなるため、視界の確保には配慮が必要になります。
2.毛玉は避けられない課題になる
カットしない生活で最も注意したいのが毛玉です。耳の後ろ、脇の下、内ももなどは、皮膚がよく動くため特に毛玉ができやすくなります。毛玉は見た目の問題だけでなく、皮膚を引っ張り痛みや炎症の原因になることもあります。放置すると部分的な刈り込みが必要になるケースも少なくありません。
3.汚れやすく乾きにくくなる
被毛が長いと、散歩中の汚れや食後の汚れが付きやすくなります。シャンプー後も乾くまでに時間がかかり、半乾きの状態が続くと皮膚トラブルにつながりやすくなります。特に湿度の高い季節は、日々のケアがより重要になります。

カットしないことで得られるメリット
大変な面がある一方で、カットしないからこそ得られる魅力も確かに存在します。ここでは、その代表的なメリットを見ていきましょう。
1.ビション本来の被毛の美しさを楽しめる
自然な被毛の流れや質感を楽しめるのは、カットしないスタイルならではです。人工的に整えられた可愛さとは違い、生き物としての美しさや気品が際立ちます。被毛の変化を日々観察すること自体が、愛犬とのコミュニケーションになると感じる飼い主さんも多いです。
2.トリミング頻度を抑えられる
全身カットをしないため、トリミングサロンに通う回数は少なくなります。ただし、その分ブラッシングや部分ケアは自宅で行う必要があります。「お金を払うか、時間をかけるか」という選択とも言えるでしょう。

カットしない場合でも、目の周りや足裏、お尻周りなど衛生面で気になる部分だけは定期的にカットしてあげましょう。これだけでも快適性がぐっと向上します。自宅でできる簡単なカットから始めてみるのもおすすめですよ。
カットしない場合に欠かせない日常ケア
カットしないスタイルを維持するためには、日常のお手入れが欠かせません。ここを怠ると、結果的に愛犬に負担をかけてしまいます。
1.毎日のブラッシングが基本になる
理想は毎日、最低でも1日1回のブラッシングです。スリッカーブラシで表面を整えたあと、コームで根元まで確認することで毛玉を防ぎます。力を入れず、皮膚を守る意識で行うことが大切です。
2.衛生カットは必要不可欠
目の周り、足裏、お尻周りなどは、カットしない場合でも定期的に整える必要があります。これを怠ると、視界不良や汚れの付着につながり、生活の質が下がってしまいます。
ライフスタイルに合わせた選択をする
カットするかしないかは、被毛の好みだけで決めるものではありません。飼い主さんの生活や愛犬の状態も大きく関係します。
1.飼い主さんの時間的余裕が重要
毎日のブラッシングやケアを無理なく続けられるかどうかが、カットしない選択の分かれ道です。忙しい生活の中では、短めのカットの方が愛犬にとって快適な場合もあります。
2.季節や年齢によって変えてもいい
夏は短め、冬は長めといった調整や、シニア期に入ったら負担を減らすスタイルに変更するなど、柔軟な考え方が大切です。一生同じスタイルにこだわる必要はありません。
まとめ
ビションフリーゼをカットしないと、被毛は伸び続け、毛玉や汚れの管理が欠かせなくなります。その一方で、自然で気品ある姿を楽しめるのも事実です。
大切なのは見た目の正解ではなく、愛犬が快適に過ごせて、飼い主さんが無理なく続けられるかどうか。カットする・しないのどちらを選んでも、愛情をもって向き合うことが、ビションフリーゼにとって何よりの幸せです。最後までお読みいただきありがとうございました☺



