【出張トリミング】は儲かるビジネス?儲からないビジネス?

飼い主さんのライフスタイルが多様化するなか、自宅に訪問してくれる「出張トリミングサービス」が注目を集めています。よく耳にはするけど、トリミングサロンと何が違うんだろう?経営の仕方に興味がある人もいるのではないですか?

今回の記事では、新たにビジネス展開を考えている人や、出張トリミングについて経営者目線で情報を知っておきたい人向けに、業界内部の動向を探り、「出張トリミングが儲かるのか?儲からないのか?」について詳しくお伝えしていきます。

出張トリミング業界の現状とは?

ペットを飼う家庭が増え続けるなかで、「出張トリミングサービス」が人気を集めています。出張トリミングとは、トリマーが直接お客様の家に訪れ、ペットの毛を切ったり、シャンプーなどのケアを行うサービスです。

これにより、ペットと飼い主は自宅で待っているだけで、トリミングサロンと同等のサービスを受けることができます。しかし、この市場はまだまだ新しいため、参入する企業や個人がどのような戦略で市場に挑むかが注目されているのです。

1. モバイルサービスの需要増とその背景

昨今の社会情勢を鑑みると、モバイルサービスを利用したいと考える消費者が、急速に増えているのは明らかでしょう。特に、働く世代がペットを多く飼い始めたことで、自分たちの空いている時間帯にトリミングサービスを受けたいというニーズが高まっています。

出張トリミングサービスでは、今まで主流だった電話予約ではなく、スマホでお手軽に予約できるシステムのところが多く、仕事や家事などが忙しいお宅にはとても便利な機能があるのです。

2. スタートアップが切り開く新たな市場

ペットブームである現代社会において、新規事業として出張トリミングサービスをスタートさせる企業や個人が増えてきています。これらのスタートアップ企業は、従来の店舗型のトリミングサロンに比べて初期投資が少なく、比較的簡単に事業を開始できることが大きな利点となっています。

さらに、ICT(情報通信技術)の進化によって、効率的な顧客管理やスケジューリングが可能になり、小規模ながらもプロフェッショナルなサービス提供が実現しています。

3. コロナ禍での変化とビジネス機会

新型コロナウイルスの影響により、人々の行動様式に大きな変化が見られました。外出を控えることが多くなり、トリミングサロンに行くことも減少しましたよね。

その結果、このような状況下での新たなビジネス機会として、出張トリミングサービスが注目されるようになりました。

ひろこ

コロナ禍では、トリミングサロンが休業したり動物病院もなんだか怖くて行けなかったり大変でしたよね。出張トリミングなら、お互いに感染予防して安全対策することでリスク回避になり利用する人も多かったのではないでしょうか?

仮設店舗を持たない経営戦略

出張トリミングのようなサービス業で特に重要視されるのが、固定費の抑制です。仮設店舗を持たない経営戦略は、その最たる例と言えるでしょう。店舗の賃貸料、光熱費、保守費用など、固定的な支出を削減することにより、企業は経費を大幅に減らせるのです。

さらに出張トリミングサービスは、顧客の自宅へ直接足を運ぶため、顧客が移動する必要がないという利便性も提供できます。この戦略により、利益率は向上し、価格競争においても優位に立つことが可能になるのです。

出張トリミングは儲かる?儲からない?

出張トリミングサービスは便利で需要が高まっていますが、一部の経営者にとっては儲からない場合もあります。その理由には以下のような要因が考えられます。

  1. 高い運営コスト: 車両やトリミング用具の準備、トリマーの給与、ガソリン代などの高い運営コストがかかります。
  2. 競争の激化: 競争が激化しています。新しいサービスプロバイダーが続々と参入し、既存のサービスプロバイダーもサービスの質や価格で競い合っています。この競争により、利益率が低下し、儲けることが難しくなることがあります。
  3. 顧客の集中度: 特定の地域や都市で需要が集中している場合があります。そのため、サービスを提供する地域や顧客層が限られていると、事業が成長しづらくなります。
  4. 季節性の影響: 季節によって出張トリミングを利用客が変動します。例えば、夏季や大型連休などは予約が集中することがありますが、閑散期もあるため、いかにリピーターを増やすかがカギになってきます。

以上の要因から、出張トリミングサービスが一部の事業者にとって儲からない場合があることがわかります。事業を成功させるためには、運営コストの最適化や競合力強化、顧客の多様化など、様々な戦略を検討する必要があります。

成功するためにすることは?

一部の事業者は儲からない一方で、成功しやすい(儲かる)出張トリミングサービスとは、どのようなことが挙げられるのでしょうか?その儲かる理由を以下に示します。

  1. 満足度: トリマーとの相性や、サービスの質は満足度に結びつきます。また、飼い主さんが理想とするカットやきれいな仕上がりを提供することにより、満足しリピート利用する可能性が高く、長期的な収益を確保することができます。
  2. 低コストの運営モデル: 従来のペットサロンに比べて運営コストが低い場合があります。店舗の賃料や電気代、清掃費用などの費用が削減されるため、利益率を向上させることができます。また、効率的なスケジュール管理やルート最適化により、ガソリン代や労働コストを最小限に抑えることも可能です。
  3. 顧客層の拡大と市場の成長: ペット飼育者の数は年々増加しており、その中で出張トリミングサービスの需要も拡大しています。特に都市部や高所得者層など、忙しい生活を送る人々やペットに最高のケアを提供したい飼い主層からの需要が高まっています。市場の成長に伴い、出張トリミングサービスが新たな顧客層を獲得し、収益を拡大することができます。

以上の理由から、出張トリミングサービスは効率的な運営と顧客志向のサービス提供により儲かるビジネスモデルとなることがわかります。満足度の向上、低コストの運営モデル、そして市場の成長を活かした戦略的な展開が成功の鍵となります。

ひろこ

どの業界でもそうですが、成功する会社と失敗する会社はありますよね。経営にはセンスや経験、マーケティング力が必要になってくるのかもしれませんね。

まとめ

今回の記事では、出張トリミングビジネスが儲かるか?儲からないか?についてお伝えしました。出張トリミング業界は、今後も変化し続けていくと考えられます。ひとつには、消費者の意識の変化が挙げられ、ぺットへの関心の高まりや、ライフスタイルの多様化がその要因となっています。

新たなサービスや技術の導入が進み、便利さだけではなく、個々のニーズに応える細やかなサービス提供が求められるでしょう。出張トリミング業界が、この先どのように変貌していくのか動向が気になりますね。最後までお読みいただきありがとうございました☺

この記事を書いた人

トリマー ひろこ

大学卒業後、有名作家のもとでアシンスタントとして勤仕。数年後、昔から夢だったトリマーを目指し専門学校に入学。JKC資格取得。現在はトリミングサロンで働きながら記事を制作。一児のシングルマザー。